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北陸COVID-19 2025-6W定点分析・評価と7W予測および24-25冬季12th Surge全般情報
新潟県
定点2025-6W
診断日 2/3~2/9
接触日 1/29~2/5頃
予測定点2025-7W
診断日 2/10~2/16
接触日 2/5~2/12頃
6W定点 6.20
定点倍加・半減期 -27.7W
報告医院数 86
測定下限 0.012
12-1st Surge 起点 44W
12-1st Surge 極大期 1W~2W(暫定)
7W定点予測値 3.9~5.8
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富山県
定点2025-6W
診断日 2/3~2/9
接触日 1/29~2/5頃
予測定点2025-7W
診断日 2/10~2/16
接触日 2/5~2/12頃
6W定点 4.44
定点倍加・半減期 -3.5W
報告医院数 48
測定下限 0.021
12-1st Surge 起点 45W
12-1st Surge 極大期 1W~2W(暫定)
7W定点予測値 2.9~4.0
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石川県
定点2025-6W
診断日 2/3~2/9
接触日 1/29~2/5頃
予測定点2025-7W
診断日 2/10~2/16
接触日 2/5~2/12頃
6W定点 4.83
定点倍加・半減期 -5.3W
報告医院数 48
測定下限 0.021
12-1st Surge 起点 44W
12-1st Surge 極大期 3W(暫定)
7W定点予測値 4.3~4.7
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石川県小松市下水サーベイランス
2024/2/14発表7W
南加賀定点 6W
下水ウイルスRNA濃度は、46W発表を起点に指数関数的増加を示しているが、51W発表分を極大として4週連続で減衰し、3~4Wにはほぼ下げ止まり4Wを極小として増加している。
南加賀定点は、44Wを起点に指数関数的増加を示しているが、2Wから4Wにかけて増加、極大となっている。52~2WにかけてKP.3.1.1* 12-1st Surgeが極大となり、XEC* 12-2nd Surgeによって下げ止まっているものと考えられる。
6Wにも定点が微減しているが下水中ウイルスRNA濃度が有意に増加している為、警戒を要する。
小松市下水サーベイランス結果と南加賀定点は、片対数プロットでは相関がよく見え、時間軸が発表日であるため下水サーベイ結果に1~2週間程度の遅延が生じている。
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福井県
定点2025-6W
診断日 2/3~2/9
接触日 1/29~2/5頃
予測定点2025-7W
診断日 2/10~2/16
接触日 2/5~2/12頃
6W定点 4.62
定点倍加・半減期 -14.7W
報告医院数 39
測定下限 0.026
12-1st Surge 起点 44W
12-1st Surge 極大期 1W~2W(暫定)
7W定点予測値 3.5~4.5
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北陸ゲノムサーベイランス結果統計(GISAID報告分)
北陸では、新潟県がゲノムサーベイランス結果のGISAIDへの登録に比較的熱心であり、富山県、福井県が続き石川県は、たいへんに少ない。
新潟県を除く北陸三県では、24秋季のBaselineが低く、感染者が少ない為にサンプル自体が少なかった事も考慮する必要がある。
北陸では、11th Surgeにおいて支配株であったJN1*+FLuQE(KP.3.3* 日本株)は、秋季以降、減衰基調である。KP.3.3*の減衰が遅れた為に11月中旬まで比較優位支配株であったと考えられるが12月以降は、収束に向かっている。
北陸では、JN1*+DeFLuQE(KP.3.1.1* 世界の多くで24秋季・冬季支配株)が9月下旬から11月にかけて極大となり、支配株となり、KP.3.1.1* 12-1st Surgeを形成した。その後12~1月にかけて支配株の座がXEC*に移った。
北陸では、XEC*(KP.3.3+KS.1.1 日本株から欧州で派生した組み替え体で24・25冬季支配株)が1月初頭にに支配株化した。現在、XEC* 12-2nd Surgeを形成し、定点を高止まりさせている。
北陸では、JN1*+FLiRTのLP.8*は、シーククェンス数過少による検出感度の低さにも関わらず検出され始めている。
JN1*+FLiRTは、世界の多くの地域で24年2Qに支配株ないし比較優位株となったが日本では、XDQおよびKP.3.3に圧迫されて長期にわたり10%以下と低迷してきた。この為日本は、JN1*+FLiRT空白地域であった。今後、XEC*が減衰に転じる2月以降、JN1*+FLiRT(LP.8* KP.1からの変異株)が支配株となる可能性が高まっており、2024XDQ 10-3rd同様に3月以降、長期にわたり12-3rd Surgeを形成する恐れがある。
新潟県サーベイランスは、4ヶ月で187シークェンスと不足している。支配率10%以上の株について捕捉可能であるが、それ未満の株は、測定数不足の為にほぼ把握できていない。
現状では、ある程度時間がたってからの評価がやっとであるが、測定数を現在の10倍にすれば短期予測を行える程度の測定感度と精度となる。
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北陸概況
北陸全域で44~45Wを起点としてKP.3.1.1 12-1st Surgeが指数関数的成長を示した後1W~3Wに極大となり3~4W以降、XEC* 12-2nd Surgeに入れ替わったと考えられるが5W以降の波形は、矛盾しており再検討中である。
石川県小松市下水サーベイランスは、下水中ウイルスRNA濃度ながら1月に入り下げ止まりから上昇を示しており高位に達しつつある。XEC* 12-2nd Surgeが現れたと考えている。
JN1*+FLiRTは、少数ながら検出され始めている。2月下旬以降に予測されるXECの減衰に従い3月以降、支配株となってLP.8*(JN1*+FLiRT )12-3rd Surgeとなる可能性がある。12-3rd Surgeは、昨年2月から6月までBaselineを押し上げたXDQ 10-3rd Surgeと同様な挙動を示すと考えられる。
日本において単一波の極大までの時間は、9~10週間程度であるので北陸では、年末年始から1月上旬にかけて極大期となる見込みであったが、定点の実績とよく一致している。また、XEC* 12-2nd Surgeの挙動も12月予測とほぼあっている。
医院当たり定点が0.1に近づくと抽出標本集団が過小であるために岸田ドクトリンにおける苛烈な診療抑制策(原始時代呪詛医療政策)のもとでは、過小評価傾向が強まる為に保守的な見方を要する。
測定下限は、定点報告医院数の逆数であり、その10倍が実用下限である。
凡例
公表数値は、すべて休日効果補正後である。
成長率による単純な定点の一週間先予測を併記。
目的は、定点の遅延時間を軽減する為。
全国←地域・都道府県
定点 2024-43W←定点集計週
診断日 10/21~10/27←定点集計区間
接触日 10/16~10/23頃←定点に現れる新規感染者の推定接触区間
定点8.80 ←定点医院あたりの週間報告数
定点倍加・半減期 -1W←定点二週間移動平均からの倍加・半減期
+:倍加
−:半減
10週を越える場合は、ほぼ横ばい
予測定点
2024-44W ←予測される定点区間
診断日 10/28~11/3←予測する定点集計区間
接触日 10/23~10/31頃←予測する定点に現れる新規感染者の推定接触区間
44W定点予測値 4~5
単純計算による予測値
「前後」は±20%