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北海道COVID-19 2025-5W定点分析・評価と6W予測および24-25冬季12th Surge全般情報
北海道
定点2025-5W
診断日 1/27~2/2
接触日 1/22~1/29頃
予測定点2025-6W
診断日 2/3~2/9
接触日 1/29~2/5頃
5W定点 6.33
定点倍加・半減期 -31.5W
報告医院数 222
測定下限 0.005
12-1st Surge 起点 44W
12-1st Surge 極大期 52W~1W(暫定)
6W定点予測値 5.3~6.2
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北海道札幌市下水サーベイランス
2025/2/3~2/9採水(6W)(*1Wは欠測)
札幌市定点5W
札幌市下水ウイルスRNA濃度は、43Wを極小として一貫して指数関数的に増加し52W~53W/1W(欠測)に極大となった後、高止まりを示していたが、6Wに急減した。
経験的9週極大仮説から予測された52~53/1W極大と一致しており、KP.3.1.1* 12-1st Surgeは、減衰に転じた。
北海道では、12月上中旬以降、支配株がXEC*に入れ替わっており、とくに年末以降、比較優位から圧倒的支配株となった。現在、XEC* 12-2nd Surgeの成長過程が札幌市定点と札幌市下水サーベイに高止まりという形で現れた。
6Wに札幌市下水ウイルスRNA濃度が急減しており、XEC* 12-2nd Surgeの勢力が衰えた可能性がある。今後、高止まりしていた定点も減衰してゆくものと予測される。ここまで、これまでの局地予測と良くあっている。
12th Surgeでは、北海道から関東までが類似した挙動を示しており、甲信越、東海、北陸を干渉地帯として関西以西は、異なった挙動を示している。北海道の挙動は、東北、関東の今後を示す重要指標である。
北海道では、47~48Wに支配株がKP.3.1.1からXECに入れ替わっており、XECの極大期は、3W~6W頃と予測できる。
札幌市定点は、43Wを起点として指数関数的成長を示し、52Wに極大を示している。53W/1Wは、年末年始休暇の為評価には使えない。
札幌市におけるKP.3.1.1 12-1st Surgeは、43Wを起点として成長し、52W~1Wに極大期であった。
札幌市においてXEC 12-2nd Surgeは、3~6Wに極大となる見込みである。3W以降の高止まりがこれに相当しており、まもなく減衰に転じる見込みである。
札幌市においてもLP.8 12-3rd Surgeが、昨年XDQ 10-3rd Surge同様、減衰率を小さくし、Baselineを押し上げる形で2月以降、長期にわたり影響を及ぼす恐れがある。
12th Surgeにおいて札幌市下水サーベイランスによるウイルスRNA濃度は、札幌市定点に一週間の先行となっている。
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北海道ゲノムサーベイランス結果統計(GISAID報告分)
11th Surgeにおいて支配株であったJN1*+FLuQE(KP.3.3* 日本株)は、秋季以降収束過程にある。
JN1*+DeFLuQE(KP.3.1.1* 世界の多くで24秋季・冬季支配株)が11月に極大となり、12-1st Surgeの支配株となった。
XEC*(KP.3.3+KS.1.1 日本株から欧州で派生した組み替え体で24・25冬季支配株)が、50Wに筆頭株となり1Wに支配株となった後12-2nd Surgeを形成している。
LP.8*(JN1*+FLiRT)は、12月以降10%前後を占めている。
JN1*+FLiRTは、世界の多くの地域で24年2Qに支配株となったが、日本では、XDQおよびKP.3.3に圧迫されて長期にわたり10%以下と低迷してきた。この為日本は、JN1*+FLiRT空白地域であった。今後、XEC*が減衰に転じる2月以降、JN1*+FLiRT(LP.8* KP.1からの変異株)が支配株となる可能性が高まっており、2024XDQ 10-3rd同様に2月以降、長期にわたり12-3rd Surgeを形成する恐れがある。
北海道は、ゲノムサーベイランス結果のGISAIDへの登録に国内自治体中で最も熱心である。このため北海道におけるゲノムサーベイランス結果は、評価・分析への実用の範囲にある。
北海道ゲノムサーベイランス結果は、占有率10%前後以上の株について捕捉可能であるが、それ未満の株は、測定数不足の為に把握できていない。
現状では、ある程度時間がたってからの評価がやっとであるが、測定数を現在の10倍にすれば短期予測を行える程度の測定感度と精度となる。
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北海道二週間気温予報
北海道では、気温が全域で真冬の気温となっている。換気が著しく抑制される為、24-25冬季12th Surgeが成長する為の好適な条件となっている。
今後北海道では、ゆっくりと気温が上昇してゆく。
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北海道概況
北海道は、44Wを起点としてKP.3.1.1* 12-1st Surgeが指数関数的成長をはっきりと示し、52W~1Wを極大期とした後、減衰過程にある。
次いでXEC*が50W~1Wに支配株となりXEC* 12-2nd Surgeとして3~5Wにかけて定点の中位下げ止まりという形で現れている。
札幌市下水サーベイランス結果より6W以降、XEC* 12-2nd Surgeは、減衰に移行すると予測される。
北海道では、LP8.*(JN1*+FLiRT)が10~20%の占有率で三番手に成長している。
2月上中旬以降に予測されるXECの減衰に従い3月以降、支配株となってLP.8*(JN1*+FLiRT )12-3rd Surgeとなる可能性がある。12-3rd Surgeは、昨年2月から6月までBaselineを押し上げたXDQ 10-3rd Surgeと同様な見えにくい挙動を示すと考えられる。
現時点で12th Surgeによる札幌市定点および北海道定点の飽和は見えていない。
Surgeは、発現から9週前後で極大となるのでKP.3.1.1 12-1st Surgeは、52~53/1Wにかけて極大となったと考えられる。
次いで50~1Wにかけて支配株となったXEC*による12-2nd Surgeが3~6Wにかけて定点を中位で下げ止まりさせた後、6~7W以降減衰に転じる見込みである。
北海道のCOVID-19医療容量は12-1st Surgeで少なくとも2023年度並を維持していると考えられる。故に11th Surgeの再評価が必要である。
北海道では、継続して真冬であり、このため換気はほぼ為されず、経空感染=エアロゾル感染が主たる感染経路であるSARS-CoV-2は、急速に感染連鎖してゆく。
北海道は、日本国内で最もゲノムシークェンスおよび結果のGISAID登録に熱心であり、札幌市下水サーベイランス結果と合わせて、SARS-CoV-2の挙動観察と評価・予測に極めて有力である。
医院当たり定点が0.1に近づくと抽出標本集団が過小であるために岸田ドクトリンにおける苛烈な診療抑制策(原始時代呪詛医療政策)のもとでは、過小評価傾向が強まる為に保守的な見方を要する。
測定下限は、定点報告医院数の逆数であり、その10倍が実用下限である。
凡例
公表数値は、すべて休日効果補正後である。
成長率による単純な定点の一週間先予測を併記。
目的は、定点の遅延時間を軽減する為。
全国←地域・都道府県
定点 2024-44W←定点集計週
診断日 10/28~11/3←定点集計区間
接触日 10/23~10/31頃←定点に現れる新規感染者の推定接触区間
定点8.80 ←定点医院あたりの週間報告数
定点倍加・半減期 -1W←定点二週間移動平均からの倍加・半減期
予測定点
2024-45W ←予測される定点区間
診断日 11/4~11/10←予測する定点集計区間
接触日 10/30~11/7頃←予測する定点に現れる新規感染者の推定接触区間
44W定点予測値 4~5
単純計算による予測値
「前後」は±20%