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5分の1黒板の実践

5分の1黒板の実践は、教師が子ども達の年間を通じての成長を考え、明確なゴールイメージを持つからこそできるものである。

以前2年生を担任した時に、クラスの雰囲気をより良くしたいと思い、菊池省三が提唱する「5分の1黒板の実践」に取り組んだことがあった。黒板に自分達の頑張りの跡が残ることから、実践している時子ども達はどこか誇らしげな表情を浮かべていた。

しかし実践を積み重ねていくにつれ、「同じようなことばかり書いてしまう」という問題が起こってきた。関連書籍を読み、その当時の実践の問題点が見えてきた。

・価値語のレパートリー不足
・子ども達の具体的行為像を考えきれていない
・明確なゴールイメージ×

要するに行き当たりばったりの実践だったということだ。

上記の課題を克服したとして、ではどのように5分の1黒板の実践に取り組んでいけばよいのだろうか。5分の1黒板に書くタイミングから考えてみる。

事前
望ましい動きや態度、行為を促す

事中
−の状態を+にひっくり返す、少し上の目標を示す

事後
個や集団の望ましい態度や行為を共有する

菊池省三・菊池道場徳島支部(2022)「『5分の1黒板』からの授業革命新時代の白熱する教室のつくり方」中村堂

これまでの実践を振り返ると、事中の取り組みしかしてこなかった。事前・事後も取り組むことができると知り、実践の幅が広がったように思う。中でも事前の取り組みは教師の価値観を伝えることにもつながり、事中に子ども達を注意することの防止にもなるだろう。取り組んでみる価値はあるように思う。

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