55曲目 面倒の向こう側 自然に魅了される意味と本質とは？

ご無沙汰してます。

少し肌寒く小雨の降る本日の岡山。

気温は7,8℃。最高気温は10℃程。

最近温かったけど、今日は少しまた冷えますね。こんな日はサウナが気持ち良い季節。

本日は僕が定期的に自然を求める理由についてポストしてみます。

最近お気に入りのhenning schmiedt聴きながらDUMBOのお香でも焚きながら、キノシタショウテンさんのコーヒーを飲む朝時間。

タバコに火をつけ気持ちが落ち着いたところで文字を紡ぐ訳であります。

自然といえば、どこからどこまでが自然かと言われると難しいですが、僕に定義は特にありません。

僕が自然を感じた時や、自然のままの自分を感じれた時が自然なのではないか。そんな風に思う訳です。

まず自然は自分の思い通りにならないから面白い。

自宅にいて寒ければエアコンのスイッチをポチれば数十分後にはそれなり暖を取れる環境の出来上がり。お布団に入ればさらに快適。

ネットショッピングも同じく。

ただ、これが自然環境下だと、薪を準備して火を起こして、かじかむ手を必死に温めながら1-2時間焚き火の準備をするわけです。すぐに火がついたからと言って温まるわけでもなく、炭や薪が白炭になるまで火加減を見守る。その際もダウン着ながら身体の冷えを凌ぐ。

すぐに付けたくてもなかなか温まるまでに自分の思い通りにはいかない。途中目を話した隙には火が消えていたり、薪が足らなくなっていたり、そもそも薪が上手く乾燥してなくて、松や杉の木の枯れ木を探しては補充していく。エアコンみたいに一定の効果を担保出来ない。

仕事の段取りはある程度想像つくし、サウナの水風呂もだいたい100℃で12分、水風船14.5℃が僕の好み。

想像の範疇。

ただ、外の気温は予想はつくが、外気がどの程度かは、外に出てみないと分からない"体感"に変わるので、外気浴はサウナの中でも特に好きな時間。分からないが楽しい。

自然を求める理由は、便利な世の中に敢えて不便な体験をしに行くことで、新しく脳みそに隙間が出来て、刺激が加わる事が醍醐味だと自分は思っています。

すると、良い意味の疲労を味わうことができて、睡眠の質も上がる。サウナに行く理由の大半はご飯をどう美味しく食べるか、頭と身体を楽にさせたい。そんな目的で寒い暑いを繰り返しに行く。当然これも飽きてくるので、定期的に温度の違うサウナや水風船、外気浴と自然を求めて旅をします。

人が感動する時は、我々飲食業も同じだが、人が予想や予期できない時に感動体験を味わうことでやってくる。

映画を見ながら涙する時、ナレーターが今から泣けるシーンですよ！なんて言われたら一気に冷めますよね。

僕は特に勘が人よりも働いてしまうので、最近よくあるサプライズなんて言葉がとても苦手。分かってるのに、その驚く姿をこちらがある程度は演技してあげないといけなくなる。

もちろん、嬉しいは嬉しいが、サプライズって言葉がずいぶん安く使い古されてる気がするのは少し残念。

ただ、自分もそんな時あるので、できる限り自分がしたい事より、自分がどんな事されたら嬉しい、自分ならどんな事されたらびっくりするやろうかを考える。

僕がよく使う手法は、何の毛なしに来られたお客様が、偶然会話の中で恥ずかしそうに今日誕生日なんですよ、実は。

そんな時、僕はすぐに馴染みのお花屋さんに電話する。普段から僕もよく使わせてもらってるので、多少無理が効く。ここはそんな気ないけど、結果的に先行投資に近い思想なのかも。

お花屋さんに、ご無理言ってそのお客様の特徴を伝えて、その方に合うお花のブーケなどを作ってもらい、サプライズでいきなりお客様にいきなりお花が届く。

このアクションされて、驚かない方は今のところあまりいない。

ケーキなどは何となく、頭の片隅にあったり、淡い期待は経験者なら察しのつくもの。

ただ、お花に関しては、即興での思いつきなので、いきなり過ぎて当然、相手方は予想もできないので感動体験が上がる。

こうした事が実は使い古されたサプライズの、もう少し奥に潜む本質なのではないか。

自然も同じく、わざわざ面倒な体験をする事で味わえる喜びを知るものだけが、自然に魅了されている気がします。本質の喜びを知っているからなのだろう。若い時には感じれない40代ならでは楽しみ。

だから、お仕事も恋愛も結婚生活も友達付き合いも、面倒のその先に本質が落ちてますので、どうかその不便さの中にある、自分なりの美味しい果実を見つけてみてください。

都市の中で知性を養い
自然の中で野生を取り戻す