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65曲目 最上を目指す前に最低を知るとは?

あっという間の8月。

毎年思うけど、歳を重ねるごとに1年が早く感じますね。

そんな話は、老若男女、馴染みの純喫茶から大衆居酒屋、洒落たBARなんかでもよく耳にするフレーズ。

自分もその言葉をよく使ってるウチの一人だ。

きっと、明日のランチには忙しさにかまけて、そんな感情も自宅に携帯や財布と同じように置き忘れ、近所の馴染みのおでん屋で、きっと同じ話でも繰り返すんだろう。

そんな平和な日常の反面、世界中では、無意味な争いに本当に嫌気がさす。

デジタルで変わったこと、変わらないこと。

そんな側面も踏まえて書いて行こうかな。

最近読んだ幻冬社から発売された”暗殺”が、事実がどうあれ描写が非常に面白く痛快でした。ここには、個人的な政治的発言は控えたい理由から、詳しくは書きませんが、オススメの一冊です。2日もあれば完読出来ますので、気になった方はぜひ。

もう一冊はウイグル地区についての話の実体験書籍。

嫌気が指すと言ったのは、ロシアとウクライナ、アメリカと中国、アフリカから中東、EU、BRICKS、もっと言えば日本も。その利権主義的舵取りに嫌気が指すし、飽き飽きしてる。

僕は醤油がないなら味噌と交換して、そんな物々交換、長屋主義な考え方が今の理想。でも、きっと利権のナイトプールでパシャパシャしてる方達は、そうした弱者がUNITY(団結)されることを必死で阻止してくるので、この構造は何千年と変わらない。

いかに縄文時代が優れていたかを痛感する次第です。

反面、ジレンマではありますが、僕も少なからず、この資本主義社会で生き残らなければなりません。理由は明確、守りたい人、物、事、自己実現があるから。

それが、領土を奪ったり、資源の奪い合いと言う思想がどうにも居心地が悪いのであります。今読んでる地政学には、そうした行動がなぜ起こるのかがよく学べる。

必ずしも、物事は両面から見ないと、その真実は見えてきません。これは人間関係も国土も思想も同じ。

その中でも、たまたま読んだこのウイグル地区についての一冊。そこで生活してる人々のリアルな描写、自分の生まれ育った地を奪われ、そのアイデンティーさえも奪おうとする国家。監視体制、弱肉強食な資本主義社会では当たり前のことなのかも知れないけど、つくづく吐き気がする。

そんな今の中国の国家思想に否定的な僕も、とは言え、三国志に始まり、キングダムの秦の始皇帝、項羽と劉邦、孫子の兵法まで、昔から熱烈なファンであるのも事実。

漫画だけに、とても美談として描かれてはいますが、ビート武さんの最新作”首”のように、きっと漫画には描けないリアルな残酷さや、今の時代では考えられない時代感ギャップはいくつもあると思います。これは、きっと、どこの国でもそう。

勝つことばかりを意識する、優先するのではなく、負けないことが結果勝率を上げる、そんな孫子の思想に始まり、諸葛孔明の義を重んじ、自分が才能に秀でているが故に、自分でやらないと気が済まない性格が災い、気付けば周りに有能な武将がいなくなり、最後は司馬懿に敗北してしまう辺り、現代の経営に通づる場面がいくつもあり、その辺りが個人的にはツボな三国時代は傑作。

キングダムでは昌平君、王齮、桓齮、王翦、嫌いなことは喋ること、以上で有名な羌瘣などが僕は推し。

中でも桓齮将軍の内なる怒りにとても共感します。

①国家なんて一枚皮をはぎゃー、ごく一部の人間が好き放題やってるだけのクソ溜めだろうが。

②心配すんな 全部上手くいく

高いトコロで好き放題やる"バカ共"、その犠牲になる"底辺"の奴ら
そして、無関係を決め込む"中間"の奴ら、が存在する。

その大多数を占める "中間の奴ら"が何もしない から、
世の中の構造が何も変わらない。

僕はこの名言に一番共感しました。

ハッとさせられた。

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