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1/5(日)連休の最終日に何を読むか?

まだ会社員である身にとって、今日1月5日(日)で年末年始の休暇は終わります。9日間の長い休みではありましたが、なるべく通常の土日感覚で「カラダは休めるがアタマは休まない」(もちろん毎朝の瞑想は欠かしていないので、頭も心もリセットしています)を貫こうと、極力午前中は読書時間に充てました。

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普段ではなかなか一気には読めない、少し難解で頁数が多い本、例えば「サピエンス全史」(ユヴァル・ノア・ハラリ著)や「ティール組織」(フレデリック・ラルー著)、「最高の脳で働く方法」(デイビッド・ロック著)などに挑戦しようと年末にドサッと買っておきましたが、結局「積ん読」の中から引っ張り出しての読書が大半となってしまいました。

「積ん読」の中に昨年秋に手に入れた山口周著「NEWTYPE ニュータイプの時代」がありました。ベストセラーであり既読という方も大勢いらっしゃると思うので今さら感は否めませんが、この休みにページをめくってみました。

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「はじめに」で衝撃!

本の読み進め方は人それぞれ、「目次」で俯瞰して項目を選んでパラパラ~という方もいれば、まず終わりの「解説」だ!という方もいると思います。私は極めてオーソドックスで頭から読みますが、特に「はじめに」が好きです。「はじめに」には、著者の気合の入り方、読み方の指南、本書を執筆しようとした言い訳・・・などなど様々な事情が記されているからです。

「ニュータイプの時代」では、「はじめに」の8ページに本書の内容が見事に、そして完結に整理されており、p3の「オールドタイプ」と「ニュータイプ」の対比表は秀逸です。働いていく上での「これからの思考・行動様式」が明確に記されています。「はじめに」を読むだけでも危機感が痛いほど伝わりました。

第一章で沈思黙考!

「はじめに」のあと、はやる気持ちを押さえて第一章から本編に進みます。第一章「人材をアップデートする6つのメガトレンドーニュータイプへのシフトを駆動変化の構造」。この章では、ニュータイプへのシフトを促す大前提である「変化・6つのメガトレンド」について書かれていますが、メガトレンド4「社会のVUCA化」でひっかかりました。

「VUCA」って何だ?

新聞や他の書籍ではチラチラと目にしていた言葉「VUCA」(ブーカ)ですが、恥ずかしながら正確にはインプットされていませんでした。Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)の頭文字をとって「VUCA」。もちろんこの言葉自体への興味もさることながら、このVUCA化によってもたらされる3つのポイントで衝撃を受けます。

「経験の無価値化」「予測の無価値化」「最適化の無価値化」

「経験」「予測」「最適化」は我々が従来は「良い」とされてきた能力やモノゴトなのですが、それらがいっさい無価値化するというのです。大変です。VUCAによりパラダイムの変換を余儀なくされるのです。しかし、ニュータイプであれば、だれが見ても行き詰っている現代の、そして日本の、我々身近な状況を脱することができるかもしれない、と本書では続きます。

「VUCA」についてもっと知りたくなった。

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「ニュータイプの時代」も読み進めながら、俄然「VUCA」にも興味が湧いてきたので、松岡正剛さんの読書術にならい関連書籍に横移動。昨日手にしたのが「VUCA 変化の時代を生き抜く7つの条件」です。著者は「コーン・フェリー」という世界最最大の組織・人事コンサルティング会社のメンバー3人(柴田彰、岡部雅仁、加藤守和)によるもの。「はじめに」によれば、VUCAにより不確実性は増大し、ビジネスパーソンは会社主導によるキャリア形成を期待できなくなった。つまり「ルールが変わった」というわけです。

こうして本日は「ニュータイプの時代」の残りと「VUCA 変化の時代を生き抜く7つの条件」の併読となりました。この2冊は2020年以降を生き抜くためには大変有意義な本だと改めて感じています。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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