料理も人間関係もコミュニケーション。その延長線上に幸せがある。
ベイクルーズの仕事の本質は、ただ求められるものを創るだけではなく、ライフスタイル全般で、お客様の期待の先を読んだ商品やサービスを提供し、お客様のGoodを勝ち取り続けることにあります。そのため、飲食という人々の生活を根本から支える分野でも、積極的な展開を行っています。
●今回は、商品開発部の平野さんにインタビューをしました。アメリカ大使館でのシェフの経験もあり、現在ではバーガーを中心に5ブランドの商品開発に携わっておられます。
ー料理の道を進もうと思ったきっかけを教えてください。
僕はアメリカで生まれて、高校は日本のインターナショナルスクールに行っていたんですが、その時の授業の一つに料理教室があって、その時の楽しさをすごく覚えています。17歳の時には、まだ料理人がどういうものかをわかっていなかったんですが、こんなに楽しいことを仕事にできたらいいな、という思いでフレンチ料理専門学校に通うことを決めました。父は牧師なんですが、両親共にアメリカンで自由な考えを持っていたので、やりたいことをやらせてくれました。僕が30歳になるくらいまではよく父から「まだ牧師になれるよ」と冗談めいて話されていましたが。笑
ーそこからはずっと料理の道で?
25歳から30歳の間、オーストラリアで料理の先生をしたあと、日本に帰ってきて、一時期、英語の先生をしていました。日本の飲食業界の給料が今ほど安定していなくて、世間一般に「料理人が認められていない」ことに不満もありましたね。でも、最初に自分が料理の道を選んだことや、両親も応援してくれていたので、やっぱり料理の世界に戻ろうと決心しました。結局、自分にとって一番フィットしているのは料理を作ることでしたね。
ーなぜ日本に戻ってこようと思われたんですか?
当時からオーストラリアでは、サステナビリティの考えに基づいて、生態や地球環境を良くしていこうという考えやアクションを起こす人たちも多くて。自分もそういった考えや生き方を模索し始めていました。日本に戻ったのは、東北大地震の前の年なんですが、当時は世界各地で地震が起きていて。これからの生活を考えた時に、まずは家族のことが心配になって、両親の近くに居たいと思って日本に帰って来ました。あとは、やっぱり日本は美味しい料理の店が多いっていうのも大きいです。
ーこれまではどういったところでお仕事をされて来たんですか?
これまではアメリカ大使館でシェフをしたり、目黒でインターナショナルフレンチの店を作ったりしてきました。あとは、3年くらいケータリング料理も作ってました。前職は、割とシェアのある会社で、新しい店舗の料理長として雇われました。そこは4年ほど勤めていたんですけど、現場職から商品開発職になって、次のステップを考えた時にその先が望めないような環境だったので、次の環境を模索している中でベイクルーズに出会いました。
ー今のお仕事は商品開発がメインですか?
はい。商品開発のチームには10人ほどの社員がいて、各自それぞれのブランドを担当しています。
いろんな部署からアイデアが上がってくるので、ミーティングをして、アイデアがある程度固まったら、開発者が商品として形にするという流れですね。ベイクルーズに入社して1年9ヶ月が経ちますが、これまでに僕が開発して採用された商品は、200品くらいです。入社当初は2つのブランドを担当していたのですが、今では5つに増えました。
難しいのが、思いついたメニューのアイデアをどのブランドに振り分けるかということですね。朝から夜までキッチンで商品開発をしている日が週に2、3日ありますね。開発したものをパソコンに入力するという事務仕事もあります。結構自分の時間をセルフマネジメントしないといけないポジションですね。
ーどんな商品を開発しているんですか?
現在担当しているブランドは、開発する商品に関してはとてもオープンで、創作系のメニューが多くなっています。J.S.バーガー新宿店なんかは、バーガー屋さんというよりもレストランのようになっていて、例えば魚料理を作って欲しいと言われたら、自由に自分が美味しいと思うものを作らせてもらえます。普段から仕事として食べ歩きをして新しい情報を仕入れたり、いまどういう味付けが世界で流行っているのかをリサーチをしながら、自分のメニューに取り入れています。僕はチャレンジをしたい気持ちが強いので、まだ日本では広く知られていない料理やスパイス、食材をどんどん取り入れています。ただそれが売れるかどうかというのはマーケティングやネーミングも重要になってきます。
ー今の仕事で難しさを感じる部分はありますか?
精一杯頑張って商品を開発しても、色んな意見が出てきますよね。最初、聞いた時にはちょっとへこんでしまうような意見でも、時間が経つとその意見も徐々に理解出来てきます。試行錯誤の最中は、いろんな意見に対して、自分だけのフィルターで選別するのではなくて、ブランドマネージャーと相談して整理することが大事かなと思っています。最終的に仕上がった商品に満足してもらえたらそれが正解かなと思っています。
ー商品開発の際に心がけていることはありますか?
当たり前ですが、実際開発したレシピを作るのは現場の店舗やブランドなので、店舗のキッチンの構造的に出来る範囲や、人員、仕込みの量、製造スピードなど、物理的なバランス感に無理が生じないように計算して作っています。
ある店舗では、仕込みをできるのがアルバイトパートナーだけだったり、時間やスキル、使える食器も限られているので。本当は、出来合いではなくて、ゼロから作ることの方が得意なんですが。笑 それでも、なるべく他の店が作れない味を生み出すことに、こだわってます。
ー何が一番仕事のモチベーションになっていますか?
一番は、やっぱり売り上げじゃないですかね。すぐにはわからないので、長い目で見ないといけないんですけど、何ヶ月か経った後に「この商品すごい売れてるね」と言われたりすると、モチベーションになります。前の会社で一番最初に開発した商品が、自分が辞める半年前くらいに流行り出したことがありました。世間に理解されるのに3年くらいかかったんです。僕にとってはとても幸せでした。時間はかかったけど、自分が作った商品が売れて、みんなに理解してもらえるというのはモチベーションになりますね。
ー休みの日は何をされているんですか?
休みが本当に好きで。笑 家でリラックスしているのも、外に出ることも好きですね。親友と川や海に行って遊んでいます。結構友達が多いんですよね。笑 いや、親友が多くて友達が少ない。知り合いはいますよ。すごいポジティブなんですよ。ポジティブな方がみんなハッピーでいられる。人間関係も料理も、すごい自分にとって大事かな。キッチンに立っている人たちってあんまり会話しないんですよね。多分仕事の時間が長いし、忙しいから。ただ、人間関係も料理も両方大事に出来たら、幸せな生活ができると思います。職場でもしっかりコミュニケーションをとって、家族との時間も大切にする、ですね。
ー今後平野さんのやりたいこと、展望はありますか?
自分の仕事は自分が想像したものを商品にするということがメインなので、自分が料理を作ることが一番幸せなんですよね。自分の味っていうのは自分がやらないと作れない。
最終的に達成したいことは、自分の料理が多くのお客様に届くこと。
そして、より多くのお客様に少しでもいいから自分の料理で幸せを届ける事だと考えています。
昔は自分のお店を作ろうかなと考えたこともありましたが、今はベイクルーズのように大きい会社で商品を作って、大勢の方に食べてもらう方がある意味成功なのかなって思っています。
ーベイクルーズに応募されてる方、仕事を探している人にメッセージをお願いします
ベイクルーズは常に新しいことに挑戦している会社なので、成長を求めている方にとってすごく良い会社です。ベイクルーズでは自分のアイデアをサポートしてくれる。それがすごく良くて。飲食業界はストレスフルになりがちなんですが、ここは新しいものに挑戦する人たちが多いので、ポジティブな空気が流れていると思います。常にチャレンジがあるということは常に頭も回っている。だから結構自分にワクワクしていられる。チャレンジの機会をくれるということは、信用されているということだと思うので、幸せに思いますし、ここに入れたことにとても感謝しています。
#Question With YOU
Q:平野さんにとって働くとは?
A:Dream
Q:今夢はありますか?
A:Life.Lifeは自分にとって、家族かな。
Q:言われて嬉しい言葉は?
A:Well done.よくやったって意味です。
Q:これまで一番嬉しかったことは?
A:難しいですね。山ほどあります。
Q:ストレスがかかった時の対処法は?
A:話すことが大事じゃないですかね。
自分が愛している人、親とか彼女とか親友とかと話すことが大事だと思います。
Q:これだけは許せない、ということはありますか?
A:恥ずかしいですね、やっぱでもプライドを傷つけられることじゃないですかね。
Q:好きな映画、番組、ドラマとかってありますか?
A:好きな映画は、これが一番好きとかではないんですけど、アメリカのコメディが好きで、ウェディングシンガーとか。アダムサンドラーとかが好きです。
Q:行ってみたい国とか場所とかは?
A:スペインに行きたいですね。スペインのバルセロナも行きたいし、有名店、普段手が届かないミシュラン星付きのお店とか行きたいですね。
Q:子供の頃の夢は?
A:警察官とか、消防士とか、ずっと考えてたのはドクターとか弁護士とか、あとは高校の時はカウンセラーとか。牧師のお父さんの影響だと思うんですけど。
Q:子供の頃どんな子供でした?
A:チャレンジ好きで、水泳の学校に通ったり、サッカーや、空手、バスケ部にも入ってましたね。結構チャレンジや新しいことが好き。スポーツを結構やってましたね。