「今日」に明るく挨拶するために。
こんにちは。めんだこです。
今日は、大好きな松浦弥太郎さんの本を紹介します。
松浦弥太郎さんは、「暮らしの手帖」の編集長を務めたことのあるエッセイストです。暮らしについて語る彼の文章は、とっても簡潔でわかりやすく、かつ温もりがあり、何より素直なのです。
暮らしにおいて着眼するところも、
流石多くの「暮らし」をリサーチし、観てきただけあって、
普段私なんかでは気にも留めないようなものが沢山。
松浦さんの本が置いてあると、ついつい手に取ってしまう私。
今回のタイトルは、『今日もごきげんよう』
おーーーーーー、明るい気持ちになれそうだ!!!と、すぐに購入。
松浦さんのエッセイと共に、素朴なカラー写真も。
松浦さんと喫茶店で2時間ほどゆっくりお話ししたような感覚で、
時々くすっとしたり、頷いたりしながら読めます。
いくつか、お気に入りの箇所をご紹介しようと思います。
人を喜ばせるということ。
これは、松浦さんが『暮らしの手帖』の編集長になったとき、ジャーナリストである秋山ちえ子さんが下さった言葉だそうです。
1文字にまでこだわる姿勢がとてもストイックでカッコいいです。
この多様性が広がる世の中で、隅々まで人の思いやバックグラウンドを想像し、考え抜いて選び抜いた1文字1文字を連ねる事。
全員にとって両手を広げてもらい、受け入れてもらえるような文章は、難しいですし返ってつまらないかもしれません。
自分の見たものや考えを率直に表現する中でも、
どこかにいる誰かの気持ちまでをも考え抜いてから発言する。
人の気持ちを救ったり、明るくしたり、喜んでもらうにはそれくらいの「考え抜く努力」が必要なのだと奮い立った1文でした。
美しさによる継続
私は学生時代ずっと「がむしゃら」が一番美しいと思っていました。
全力を出している姿は、かっこ悪いかもしれないけれど、美しいと。
実際にそうだと思う反面、その頑張り方は長続きしません。
常に冷静に分析する視点を持ちながら、余分なものは落としていく。
そぎ落とす行程を取り入れることで、それは持続可能なものになります。
がむしゃらなだけでは、いつか壊れる。
これは私の大切な教訓です。
かといって、まっすぐに向き合うがむしゃらさは忘れませんけどもね。
自分を知るための健康。
接客業をする私に突き刺さった言葉でした。
自分が相手にどう接するかで、自分の状態がよくわかるものです。
心にささくれが出来ているようなときは、普段なら気にも留めないようなものが気になり、集中できなかったり、うまく言葉が出てこなかったり、気が回らなかったり。
すなわち、日々自分の状態を整えておかなければ、お客様に「最善」を気持ちよく差し出すことができません。
お金を頂き、販売しているのだから、どんな状態でもお客様の前では笑顔で販売しましょう、
そう頭では分かっていることが、かなり難しいのです。
だから、日々少しずつ自分を整えておく。
どんな状態でも、笑顔で立てるように自分の体に問題はないのか、耳を傾ける。
気が滅入る時は、独りで充分悲しんだら前を向くための準備をする。
自分を放っておいた状態で、誰かを笑顔にしようなんてできないのだなと思います。
自分の体と心の健康あっての人付き合い。
今は接客業の中での話をしましたが、家族や友人、恋人との付き合いの中でも全く同じだと思います。
喜ぶべきことに喜べるように、感謝すべきことに気付けるように。
健康で居ましょう。
さて、二度と戻らない「今日」に明るく挨拶できるように。
日々を細やかに心を込めて生きよう、そう思える素敵な本でした。