「4」魔法のエリクサー

温室内は緊張と混乱が広がっていた。そのとき、ハンサムな青年が現れた。彼は誰かを探しているようだったが、女性たちは彼に夢中で、まるで初めて男を見たかのように彼に群がった。中には遠くから見つめるだけの者もいた。

そのとき、厳しい顔をした責任者の女性が現れ、厳しい口調で労働者たちを叱責した。彼女は青年と対面すると、彼はまるで何もしていないかのように無関心に口笛を吹いていた。
「なぜ宮廷の騎士が温室にいるのですか？」
彼女が厳しい口調で尋ねると、彼は頭を掻きながら言葉に詰まった。すると、勇気を出した少女が口を開いた。
「きっと重要な用事があるのでしょう。」
「黙りなさい！」
少女は恥ずかしそうに引き下がり、周りから小さな笑い声が漏れた。
「失礼しました。ご婦人。」
彼は冷静で尊敬の念を込めて答え、状況を収めた。
「誰かを探しているんです。今日会う予定だった人がいるのですが。」
彼女は驚いた顔をして周りを見渡し、不安そうに唇を引き締めてから、厳格な口調で言った。
「わかりました、ついてきなさい！」

失望の声が上がる中、彼女は彼を温室の外に連れ出し、多くの鉢植えで飾られたガラスの部屋に案内した。彼女は大きな木製のデスクの前に座り、机の上には様々な道具が並んでいた。眼鏡を調整し、腕を組んで彼を見つめた。
「さて、どういったご用件ですか？」
彼は奇妙な場所に驚嘆しながら辺りを見回していたが、彼女の声に気づき、姿勢を正して早急に理由を考えた。
「ええっと、ここで働いている女性から何かを受け取る予定だったのですが・・・」
彼女は思い出したかのように言った。
「ああ、薬のことですか。」
彼はバカげた笑みを浮かべて言った。
「そう、その通りです。」
彼女は心配そうにしてから道具を探し始めた。
「でも変ですね。なぜ王が直接騎士を使って薬を取りに来るのでしょう？」
彼は咄嗟に自分のバッジを外して後ろに隠し、彼女に気づかれないようにした。彼女は眼鏡越しに彼を見つめながら、無関心に答えた。
「誰が王の考えを理解できるでしょう？」
彼女は唇を引き締めて頷き、言った。
「たぶんそうですね。」
そして彼女は立ち上がり、続けた。
「とにかく、王の命令で薬を取りに来たのなら、仕方ありませんね。すぐに・・・ああ」
彼女は思い出したように額を軽く叩き、言った。
「なんてこと！今朝、娘が冷凍庫に閉じ込められたんです。彼女たちだけが倉庫の鍵を持っているんです。」
彼の顔に心配の色が浮かび、彼は無意識に尋ねた。
「二人とも病気なんですか？」
彼女は無意識に答えた。
「ええ、今朝、娘が冷凍庫に閉じ込められました・・・なんてこと！」
彼女の言葉に彼はますます心配になり、心臓が飛び出しそうになったが、深呼吸して感情を抑え、尋ねた。
「どこにいるか教えてもらえますか？」
彼女は考えた後、思い立ったように言った。
「私が直接行きます。」
「お願いします！」
彼は無意識に叫び、彼女は驚いて彼を見つめた。彼は咳払いして冷静に言った。
「あなたは多くの仕事があるでしょう。私が一人で行きます。」
彼女は嬉しそうに笑い、
「あなたの言う通りです。どうしてこの考えが浮かばなかったのでしょう。」
彼は勝利の笑みを浮かべ、彼女は彼に部屋の場所を教え、署名した紙を手渡して薬を受け取る許可を与えた。彼は急がずに歩きながら部屋に向かい、到着すると強い不安を感じた。彼女の話を思い出し、窓から中を覗くと、道具の詰まったテーブルとドアの隙間から見えるウールのショールに包まれた人影が見えた。
「なんてことだ！これは本当なんだ。」
彼はドアをノックし、すぐに後悔した。
「こんなに早くノックするべきではなかった・・・もし彼女じゃなかったら？」
数分後、ドアが開かれた。彼女を見た瞬間、彼の心臓が高鳴り、彼女も驚いて固まった。彼女はドアを閉めようとしたが、彼が阻止し、叫んだ。
「待って！」

時間が経つのが早く感じられ、二人は静かに見つめ合った。彼女は廊下を見渡し、彼を引き込んでドアを閉め、ドアに寄りかかって安心したようにため息をついた。彼は微笑み、彼女の手にした紙を見つめると、彼女の目が大きく開き、驚きで口を覆った。彼は勝ち誇ったように微笑み、彼女に近づき、両手をドアに置いて彼女を囲んだ。彼女は恥ずかしそうにうつむき、彼は囁いた。
「桃の木が君を恋しがっていたから、僕が来たんだ。」
彼女は身を縮め、彼は彼女の額に自分の額を近づけて言った。
「君が病気だと聞いて、治療に来たんだ。」
彼は彼女の額が冷たくて驚いたが、彼女の顔が次第に熱くなるのを感じて微笑んだ。彼は一歩離れ、笑いながら振り返り、彼女はウールのショールに身を包みながら震える手でドアを開けた。彼は微笑んで言った。
「わかったよ、わかった。」

彼が去ると、彼女は震える手をドアから離し、ドアが風で閉まると、頬を手で覆って燃えるような赤い顔をしたまま、満面の笑みを浮かべた。
＿

つつき