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【すき だから、】書き続けられる

宮瀬浩一さん撮影

「くもをさがす」西加奈子(著)

自分の信じるものを、誰かに決めさせてはいけない。


みなさんは、どんな種類やジャンルの小説が好きですか。

▶小説はページ数の長さで長編小説・中編小説・短編小説に分けられる
長編小説
中編小説
短編小説
連載小説

▶小説は内容で細かなジャンルに分けられる
①推理小説(ミステリー小説)
②青春小説
③恋愛小説
④SF小説(サイエンス・フィクション小説)
⑤ファンタジー小説(幻想小説)
⑥ホラー小説(怪奇小説、怪談小説)
⑦ライトノベル
⑧経済小説
⑨政治小説
⑩歴史小説、時代小説
⑪児童小説
⑫官能小説
⑬ジャンルをまたぐ作品

▶小説が書かれた時代背景や思想で近代文学と現代文学に分けられる
近代文学(戦前)と現代文学(戦後)
啓蒙文学
写実主義文学
ロマン主義文学
自然主義文学
反自然主義文学
新現実主義
モダニズム文学
プロレタリア文学
民主主義文学
現代文学


「読む」

のも、

「書く」

のも、好きな方は、それはつまり、

「人間が好き」

ってことだと思うのですが、如何でしょうか?


世界の

「99.99999999%」

は、嬉しいことに、他人だよ。


理屈では説明しきれない、人の行動。

言葉にされていない、心の動き。

まだまだ、沢山、あるからだと思います。


好き。

それは、何かを、もっと、知りたくなる魔法のスイッチなんだろうね(^^)


一生かかってもわからない人間の不思議。


そんな、あなたの、そして、わたしの、

「はじめまして」

が、たくさん言える、人生がいいよ、ね(^^)


そこに、少しでも、近づけるように。


さまざまな

「本」

を読むことで、さまざまな人や、価値とまざり合いながら、自分の中の

「好き」

を、見つめて生きていくことを、応援してくれるはず。


好きに、まっすぐ。


新しい

「好き」

を、みつけてみませんか?


「列」中村文則(著)

私たちは、人に、一歩でも先んじ、認められようとし、て苦しんでいないか。


先頭も、末尾も、見えぬ長蛇の列・・・

冒頭の場面は、象徴的です。


並び続けるか、列を離れるか。

周囲との駆け引きを通じ、主人公の男性は、優越感や焦燥感、連帯感、性的衝動に、心を乱されることに・・・


今、並んでいる列から離れても、人は、また、別の列に、並ぶことになる。

ならば、

「いま」

を、生きることを、見つめたい。


但し、

「悩む」

のにも、

「体力」

がいるという事実。


「悩む」

ことはしんどいけれど、

「悩む体力」

は、生きる上での救いになるということも、また、事実。


社会の

「列」

に並べば報われた昔と違い、今は、並ばざるを得ないのに

「報われない」

と世代間格差も味わう現実。

問いが宙に浮かび、何者かが、地面に書きつけた

〈楽しくあれ〉

という言葉が胸に響く。


色濃く、漂い続ける、不穏さ。


むき出しの形で、あらわにされていく、人間の姿。


小説というものの凄味を、感じる作品です。

【参考図書】
「地下室の手記」(光文社古典新訳文庫)ドストエフスキー(著)安岡治子(訳)

「変身」(角川文庫)フランツ・カフカ(著)川島隆(訳)

「シーシュポスの神話」(新潮文庫)カミュ(著)清水徹(訳)

「嘔吐 新訳」J‐P・サルトル(著)鈴木道彦(訳)

「砂の女」(新潮文庫)安部公房(著)

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