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【1秒の世界】ひとり飲みのお供に
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時には
ひとり飲み
の
楽しさに
読書
を
加えて
みませんか
お酒って
なんで
こんなに
欲しく
なるのか
ほろ酔い
の
頭で
考えながら
ひとり時間
を
楽しんで
みてください(^^)
■今日のお酒は本や詩歌と一緒に(先付け)
ビール
ワイン
シャンパン
日本酒
好きなもの
を
選んで
本や詩歌
を
静かに
開いて
みませんか
▶応神天皇
須須許理(すすこり)が醸(か)みし御酒(みき)に われ酔(ゑ)ひにけり 事和酒咲酒(ことなぐしゑぐし)われ酔ひにけり
※須須許理=人名。渡来人で、応神天皇に酒を献上した。
▶俳句
あま酒の 地獄もちかし 箱根山
江戸時代は、長旅の疲れを取るために箱根に甘酒茶屋が置かれていました。
箱根越えの一里塚の地獄谷と、旅が地獄と化し、求める甘酒を掛け合わせたともいわれます。
いざ一杯 まだきに にゆる玉子酒
酒を煮る 家の女房 ちょっとほれた 与謝蕪村
草の戸や 日暮れてくれし 菊の酒
月花も なくて酒飲む 独りかな
酒のめば いとど寝られぬ 夜雪 松尾芭蕉
升買って分別かわる月見かな
十五から酒を飲み出て今日の月
百姓のしぼる油や一夜酒 宝井其角(一夜酒は今日でいう甘酒のこと)
いざ一杯 まだきににゆる 玉子酒
酒臭き 黄昏ごろや 菊の花 小林一茶
酔うてこほろぎと寝ていたよ
酔へなくなったみじめさはこほろぎがなく
ゆうぜんとしてほろ酔えば雑草そよぐ 種田山頭火
彼は、後年日記に、
「無駄に無駄を重ねたような一生だった、それに酒をたえず注いで、そこから句が生まれたような一生だった」
と、記していましたね。
甘酒や 幼なおぼえの善光寺 久保田万太郎
甘酒の釜のひかりや夜の土用
▶短歌
酒のめば 心なごみて なみだのみ かなしく頬を流るるは 何(な)ぞ
たぽたぽと 樽に落ちたる 酒は鳴る さびしき心 うちつれて鳴る
白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒は静かに 飲むべかりけり 若山牧水
「白玉」の意味は白い玉のような歯と、露を白玉と呼び甘露(=非常に美味しい)酒の両方を表現しているといわれます。
古くから
酒や一夜酒(甘酒)と
親しんで来た人々は
生活の楽しみに
一献の味わい
があったのかもしれません
酒や甘酒の俳句
短歌は
沢山あるのですが
ご自身に合う
詩を
口づさんで
晩酌をお楽しみください
■「まあまあ、まずは、とりあえず」の入りの1冊
いきなり
ガツンとくる
ウイスキー
や
スコッチ
よりも
まずは
軽い
シュワシュワな
カクテル
や
きゅうっと
喉に
刺激をくれる
ビール
や
ハイボールで
乾杯しましょう
ちょっと
疲れているけれども
明るい夜に最適な
ライトな本を
ご用意しました
「きょうのできごと 増補新版」(河出文庫)柴崎友香(著)
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■「思ってたんだけどさぁ~」と深堀りしていくときの2冊
深い話に
最適な味わいの
本たち
誰かと飲んでいる間に
知らず知らず
いつもより
踏み込んだ話を
してしまうのも
お酒の力です
ひとりで
濃いものを
飲んでいると
考えを巡らすのに
最適な
スローな
時間が訪れます
いつもと違う
作家を選んでみるのも
手だと思います
「その姿の消し方」(新潮文庫)堀江敏幸(著)
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「バー・リバーサイド」(ハルキ文庫)吉村喜彦(著)
![](https://assets.st-note.com/img/1737465826-m9MKA7r3ja1iBQ0u8fEStzvZ.jpg)
■「 だってさあ・・・だからさあ・・・」とふわふわの頭で詩を楽しむ3冊
酔った頭で
メロディに
乗っていきたい
詩集たちです
R.アーン:私の詩に翼があったなら(2つのチェロとピアノ編)
彼らも
また
お酒を愛し
お酒を飲みながら
詩を詠んでいます
フィビヒ:「気分、印象と思い出」 Op.41-6 詩曲
お酒は
失敗の元
本音が
出てしまうから
気をつけて
ディーリアス:「3つの小さな音詩」第2番 冬の夜[そりすべり]
それも
プラスに
働く時が
あります
リスト:交響詩「前奏曲(レ・プレリュード)」
美しいものを
美しいと言うこと
人間の本音を
さらけ出すこと
リスト:詩的で宗教的な調べ 第3曲「孤独の中の神の祝福」
メロウに
楽しむ夜に
どうぞ
「李白詩選」(岩波文庫)松浦友久(編訳)
![](https://assets.st-note.com/img/1737465874-jBX9tVkNaSsDgrJCwA80ouK1.jpg)
「ボ-ドレ-ル全詩集 (1)」(ちくま文庫)シャルル ボードレール(著)阿部良雄(訳)
![](https://assets.st-note.com/img/1737465885-Q95dE4J2yfHXoDsZYzbRgNkv.jpg)
「黒田三郎詩集」(現代詩文庫)黒田三郎(著)
![](https://assets.st-note.com/img/1737465897-dIkaqFZOHCM71cj6RVE3mxfA.jpg)
■平岡仁さんのぐい呑みで
酒と食を愛する陶芸家平岡仁さん。
料理映えする食器で、プロアマ問わず人気の平岡さんのぐい呑みで、
酒数奇者・佐々木達郎が、平岡仁さんのぐい呑みを使った三種の日本酒味比べを参考に、一杯いかが(^^)
今、大注目の陶芸家をインタビュー!陶芸家三人衆が作る酒器、その想い。
■お酒に酔って、ぐでんぐでん、ことばに酔って、ほろり
「まずは1杯」
に
ふさわしい本
から
酔った頭でこそ
楽しめそうな
詩集
まで
セレクト
してみては
如何でしょうか
飲み会のメンバー
で
お酒の楽しみ方
が
変わるのも
お酒の種類
で
夜の味わい方
が
変わるのも
なんだか
「今日は何を読もうかな」
と
本を選ぶ理由
と
似ているように
感じます
一緒に
お酒を
楽しみたい
1冊が
見つかったのなら
幸せですね
いい夜を(^^♪