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【好きな番組】WOWOWの連続ドラマを原作を読んでから視聴してみる

ドラマ自体を、もう、殆ど観なくなっているのですが、どちらかと言えば、原作が存在するのであれば「原作が先派」です(^^)

【参考記事】

原作ありの映画を見るときは、映画から見る派?それとも原作から読む派?

http://intra.mhi.co.jp/

小説から読むか、映画から観るか 《第29回 三洋堂書店便り》

https://www.sanyodo.co.jp/news/bksx-71852

【参考資料】

WOWOWの連続ドラマWは、昔から脚本も演出もレベルが高く、スポンサーや視聴率などのしがらみのない分、のびのび感が脚本の中にあふれ出てた自由な作りが特徴的でした。

連続ドラマWは、有料放送という特性を活かし、スポンサーの制限を受けることなく自由なドラマ作りが可能です。

演出には、映画監督を中心に起用し、一流作家による骨太な原作を、全5~6話で完結する無駄のない構成で映像化しています。

キャスティングにおいても、実力派俳優にこだわり、本格的な社会派ドラマを生み出しています。

そのためか、ストーリーにも奥行きが感じられて、重厚かつ骨太のモノが多く存在しており、ドラマの題材選びが実に秀逸です。

例えば、リコール隠し、食肉偽装、振り込め詐欺、死刑判決、地熱発電、臓器移植、癌特効薬、遺伝子組換食物、学術研究捏造等々、こうした極めて現代的なテーマに取り組んだ原作をベースにした脚本は、大人のための本格的社会派ドラマと呼ぶにふさわしいラインナップです。

WOWOWのドラマは外れ確率が低いのも頷けます。

また、連続ドラマと言っても、民放ドラマ(通常十数話)と比べて、半分以下の4~5話(1話が50分程度)、「起承転結」または「起承転転結」での完結が主流になっていて、テンポの良いストーリー展開のため、中だるみに陥ることなく視聴できるのも良い点だと思います。

ドラマを見たくても面白いテーマが無いだとか、時間が無いだとか言っている忙しい現代人にとって、社会の矛盾を抉り出した現代的なテーマへの取り組みと、このスピード感はもはや欠くことのできないスパイスの様なものであり、一旦これに慣れてしまうと、ともう民放ドラマの遅々とした物語展開には耐えられなくなるかもしれません(^^)

そうそう、実力派・個性派俳優たちの名演と怪演が、隠し味的ストーリーに緊張感を走らせて、ドラマに厚みを持たせていると感じます。

質の追求で民放ドラマと差別化を図ったWOWOWの連続ドラマは、ATP賞テレビグランプリドラマ部門最優秀賞受賞を4回受賞しています。

・2009年 WOWOW連続ドラマW 「空飛ぶタイヤ」

・2014年 WOWOW連続ドラマW 「私という運命について」

・2016年 WOWOW連続ドラマW 「株価暴落」

・2018年 WOWOW連続ドラマW 「アキラとあきら」

映画の「悪人」の様に、原作者が脚本家を兼ねる事でよりテーマが鮮明になっていヒットしたケースもありましたが、漫画原作のドラマだと、どう脚本するか難しいと思うけど、小説が原作だと、原作の良さや残したいテーマを、どう、脚本に活かすのか?がポイントの様な気がします。

小説を読んで→ドラマを視る(シナリオを読む)という順序で視てみると、色々な角度でドラマや脚本や原作者の想いなどを考えられて、楽しめると思います。

当然、原作を読まないで、ドラマの脚本を楽しむ!ってのもありです(^^)

それでは、過去の名作も多く、新たな注目作も目白押しのWOWOW「連続ドラマW」シリーズ、「土曜オリジナルドラマ」シリーズ、「日曜オリジナルドラマ」の中から、先に原作となった小説を読んでいて、その後、視聴してみた中から、面白いなと思った順に並べてみましたので、興味のあるテーマ等があれば、ご覧下さい。

1.「下町ロケット」池井戸潤【著】(小学館文庫)


2.「造花の蜜〈上〉〈下〉」連城三紀彦【著】(ハルキ文庫)

3.「パンとスープとネコ日和」群ようこ【著】(ハルキ文庫)

4.「P.I.P.―プリズナー・イン・プノンペン」沢井鯨【著】(小学館文庫)

5.「空飛ぶタイヤ〈上〉〈下〉」池井戸潤【著】(講談社文庫)

6.「レディ・ジョーカー〈上〉〈中〉〈下〉」高村薫【著】(新潮文庫)

7.「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」中山七里【著】(講談社文庫)

8.「鉄の骨」池井戸潤【著】(講談社文庫)

9.「司法記者」由良秀之【著】(講談社文庫)

10.「分身」東野圭吾【著】(集英社文庫)

11.「幻夜」東野圭吾【著】(集英社文庫)

12.「贖罪」湊かなえ【著】(双葉文庫)

13.「再生巨流」楡周平【著】(新潮文庫)

14.「隠蔽指令」江上剛【著】(徳間文庫)

15.「天使のナイフ 新装版」薬丸岳【著】(講談社文庫)

16.「マグマ」真山仁【著】(角川文庫)

17.「プラチナタウン」楡周平【著】(祥伝社文庫)

18.「震える牛」相場英雄【著】(小学館文庫)

19.「マークスの山〈上〉〈下〉」高村薫【著】(新潮文庫)

20.「闇の伴走者 醍醐真司の博覧推理ファイル」長崎尚志【著】(新潮文庫)

21.「邪神の天秤 警視庁公安分析班」麻見和史【著】(講談社文庫)

22.「株価暴落」池井戸潤【著】(文春文庫)

23.「血の轍」相場英雄【著】(幻冬舎文庫)

24.「変身」東野圭吾【著】(講談社文庫)

25.「翳りゆく夏」赤井三尋【著】(講談社文庫)

26.「私という運命について」白石一文【著】(角川文庫)

27.「平成猿蟹合戦図」吉田修一【著】(朝日文庫)

28.「ヒトリシズカ」誉田哲也【著】(双葉文庫)

29.「石の繭 警視庁殺人分析班」麻見和史【著】(講談社文庫)

30.「真犯人」翔田寛【著】(小学館文庫)

31.「シャイロックの子供たち」池井戸潤【著】(文春文庫)

32.「罪人の嘘」金子ありさ/瀬々敬久【著】(角川文庫)

33.「幻の翼」逢坂剛【著】(集英社文庫)

34.「硝子の葦」桜木紫乃【著】(新潮文庫)

35.「悪貨」島田雅彦【著】(講談社文庫)

36.「鍵のない夢を見る」辻村深月【著】

37.「推定有罪」前川洋一【著】

38.「鵜頭川村事件」櫛木理宇【著】(文春文庫)

39.「かなたの子」角田光代【著】(文春文庫)

40.「天の方舟〈上〉〈下〉」服部真澄【著】(講談社文庫)

41.「配達されたい私たち」一色伸幸【著】(角川文庫)


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