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【無尽蔵にある魅力的な名曲】オペラ(歌劇)から
芝居と音楽との融合芸術オペラには、
「見る楽しみ」
と
「聴く楽しみ」
とが同居しているのですが、あれこれの事情から、自由に作品を選べるのはCD(レコード)や、古くは、LD(レーザー・ ディスク)、ビデオ等によってです。
言葉の問題を考えると、いきなり音声だけのCDよりは、予め映像つきのLDやビデオ等で、どんな作品かを把握してからがよさそうですが、さて、どんな作品が、お勧めか?
国別に代表的な作品をピックアップしてみますね。
まず、発祥国イタリアからは、
ロッシーニの「セビーリヤの理髪師」(美女を見そめた伯爵のために活躍する知能的な理髪師の話)
ヴェルディの「リゴレット」(好色な公爵に娘を奪われ殺されてしまう家臣リゴレットの悲劇) 「椿姫」(パリを舞台にした高級娼婦の悲恋物語) 「アイーダ」(古代エジプトの若き将軍と、エチオピア王女との恋の悲劇)
ドユゼッティの「愛の妙薬」(スペインの田舎町を舞台に、惚れ薬をめぐって巻き起こる恋の騒動)
ベルリーニの「ノルマ」(支配者であるローマの将軍を愛してしまった巫女ノルマの悲劇)
マスカーニの「カヴァレリアールスティカーナ」(軍隊帰りの若者が人妻となっている昔の恋人と逢ったことから起こる悲劇的な結末)
プッチーニの「蝶々夫人」(日本の長崎を舞台にしたアメリカの海軍士官と、芸者蝶々さんとの結婚悲劇) 「ラーボエーム」(パリの裏町にくり展げられる、貧しき若者たちの恋愛模様)
等が聴きものだと思います。
ドイツ、オーストリアからは、
モーツァルトの「フィガロの結婚」(ロッシーニの「セビーリヤの理髪師」の後編にあたる話。家臣に引立てられたフィガロの結婚をめぐる騒動) 「魔笛」(魔法の笛をもらって王女救出に向かった王子の冒険譚)
ベートーヴェンの「フィデリオ」(政敵により捕らえられた夫を救出しようとする妻の愛)
ウェーバーの「魔弾の射手」(ボヘミアの森を舞台にした射撃大会のてんまつ)
ワーグナーの「タンホイザー」(中世ドイツの歌合戦を背景にした純愛物語) 「ニーベルングの指環」(ラインの川底に眠る黄金をめぐって、天上の神、地上の巨人、地下の小人たちが争いをくり広げる四部作)
等が挙げられます。
この他に、
R・シュトラウスの「ばらの騎士」
グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」
等も、お勧めです。
フランスからは、
グノーの「ファウスト」(悪魔と取引をして青年に戻ったファウストと恋人マルガレーテとの悲劇的な愛)
ビゼーの「カルメン」(奔放なジプシー女をめぐる恋の悲劇)
ロシアからは、チャイコフスキーの「エフゲユーオネーギン」(厭世主義者の貴族オネーギンの恋の変容)
ムソルグスキーの「ボリスーゴドノフ」(皇位継承にまつわる内乱と民集の力を描く歴史劇)
等が挙げられます。
アメリカからは、ガーシュインの「ポーギーとベス」(貧困な黒人社会を舞台にした痴情と犯罪)…などが見逃せないでしょう。
なお、オペレッタの名作では、
J・シュトラウスの「こうもり」
オッフェンバックの「ホフマン物語」
等が代表的ですね。
まずは、誰もが聴くことになるに違いない、この曲達から聴いてみるのも良いと思います。