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【この花朝(2月)、一冊分おおきくなろう。】激変の時代の後世に残る時代の空気感じる作品を読んでみる
本をひらく
そこに
待っているのは
ひと月(花朝)の冒険
ひと月(花朝)の奇跡
読み終えたころには
きっと
ひと回り
おおきく
なっているはず
さあ
おもしろい
未来は
自分たちで
つくろうぜ
「アメリカン・マスターピース 準古典篇」(柴田元幸翻訳叢書)柴田元幸(訳)
![](https://assets.st-note.com/img/1738581927-UWuezXQYn396rFgMJGoZvpCE.jpg)
柴田元幸さんが、アメリカ短篇小説の“名作中の名作”を直球で選んだアンソロジー本です。
前作「古典篇」の流れに次ぐ作品群は、名作の誉高くも、現在では、入手の難しくなった作品を含む1919年〜1947年の作品を収録。
二十世紀前半は、変化の波荒々しい時代。
激変の時代の後世に残る時代の空気感じる作品は、アメリカ文学の代表格・ウィリアム・フォークナーの「納屋を焼く」、 F・スコット・フィッツジェラルド「失われた十年」、など文芸・文化史の角度からも大切にしたい印象的な短編12作品。
柴田さん曰く、準古典篇は、収録したい作品があまりに多く、「戦後篇」と続いていきます。
■収録作品一覧
▶シャーウッド・アンダーソン「グロテスクなものたちの書」
▶アーネスト・ヘミングウェイ「インディアン村」
▶ゾラ・ニール・ハーストン「ハーレムの書」
▶イーディス・ウォートン「ローマ熱」
▶ウィリアム・サローヤン「心が高地にある男」
▶デルモア・シュウォーツ「夢の中で責任が始まる」
▶コーネル・ウールリッチ「三時」
▶ウィリアム・フォークナー「納屋を焼く」
▶F・スコット・フィッツジェラルド「失われた十年」
▶ラルフ・エリスン「広場でのパーティ」
▶ユードラ・ウェルティ「何度も歩いた道」
▶ネルソン・オルグレン「分署長は悪い夢を見る」
【花朝】(かちょう)
「花朝(かちょう)」は、花が咲いた朝という意味でも使われますが、2月の異称にもなっています。
「花朝月夕(かちょうげっせき)」というと、一年の中で、春と秋の最も楽しむべき時期をさす言葉です。
また、美しい景色という意味の「美景(びけい)」も2月の異称。
昔の人は、この時期の眺めをこよなく愛したのでしょう。