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【この花朝(2月)、一冊分おおきくなろう。】激変の時代の後世に残る時代の空気感じる作品を読んでみる

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そこに

待っているのは

ひと月(花朝)の冒険

ひと月(花朝)の奇跡


読み終えたころには

きっと

ひと回り

おおきく

なっているはず


さあ

おもしろい

未来は

自分たちで

つくろうぜ


「アメリカン・マスターピース 準古典篇」(柴田元幸翻訳叢書)柴田元幸(訳)

柴田元幸さんが、アメリカ短篇小説の“名作中の名作”を直球で選んだアンソロジー本です。

前作「古典篇」の流れに次ぐ作品群は、名作の誉高くも、現在では、入手の難しくなった作品を含む1919年〜1947年の作品を収録。

二十世紀前半は、変化の波荒々しい時代。

激変の時代の後世に残る時代の空気感じる作品は、アメリカ文学の代表格・ウィリアム・フォークナーの「納屋を焼く」、 F・スコット・フィッツジェラルド「失われた十年」、など文芸・文化史の角度からも大切にしたい印象的な短編12作品。

柴田さん曰く、準古典篇は、収録したい作品があまりに多く、「戦後篇」と続いていきます。

■収録作品一覧

▶シャーウッド・アンダーソン「グロテスクなものたちの書」

▶アーネスト・ヘミングウェイ「インディアン村」

▶ゾラ・ニール・ハーストン「ハーレムの書」

▶イーディス・ウォートン「ローマ熱」

▶ウィリアム・サローヤン「心が高地にある男」

▶デルモア・シュウォーツ「夢の中で責任が始まる」

▶コーネル・ウールリッチ「三時」

▶ウィリアム・フォークナー「納屋を焼く」

▶F・スコット・フィッツジェラルド「失われた十年」

▶ラルフ・エリスン「広場でのパーティ」

▶ユードラ・ウェルティ「何度も歩いた道」

▶ネルソン・オルグレン「分署長は悪い夢を見る」


【花朝】(かちょう)

「花朝(かちょう)」は、花が咲いた朝という意味でも使われますが、2月の異称にもなっています。

「花朝月夕(かちょうげっせき)」というと、一年の中で、春と秋の最も楽しむべき時期をさす言葉です。

また、美しい景色という意味の「美景(びけい)」も2月の異称。

昔の人は、この時期の眺めをこよなく愛したのでしょう。

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