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【備忘録】マナーとは何ぞ?

Suuさん撮影

マナーとは、難儀なものですね。

人間として、日常生活を送る以上、最低限守らなければならないルールやマナーがあります。

「ルール」は決まり事。

「マナー」は礼儀。

「モラル」は道徳。

もちろん、人によって、そのルールもさまざまですが、いざ、ネットの世界に入ると、他人が不快に思うような書き込み・発言をする人も、中にはいるようです。

確かに、あって、ないようなものがマナー(行儀・作法・礼儀)です。

言葉(言語)がそうであるように、時代に合わせて変化していくもので、昔のものが、全て、正しいというものではありません。

そもそも、

「相手が不快な思いをしないようにする」

のが一番大事な目的で、相手ありきで、考えなければいけないんだと思います。

ただ、マナーについて、受け取り方は、人それぞれなので、仕方がないこともありますが、マナーといっても、基本は、いたってシンプルです。

とにかく、相手に、不快感を与えないこと。

本当のマナーとは、常識とされている行動と違っていても、その時々で、相手の立場に立った行動を行うことだと理解していますが、自分本位な考えで行動している時点で、すでに、マナー違反なんでしょうね(^^;

失敗も、多々あると思いますが、多くの方の意見に耳を傾け、相手のことを思いやり、常日頃から、快適な人間関係について考え続ける事が、本当の意味でのマナーにつながっていくのかもしれませんね。

繰り返しになりますが、相手が不快な思いをしないかどうか、これが唯一の判断基準です。

これに尽きます!

人間関係と同じですが、

「自分がされてイヤなことは相手にもしない」

ということなんですよね。

また、SNSといえば、コメントを利用して簡単にコミュニケーションがとれるのも特徴です。

だからと言って、他人の意見に耳を傾けることも、自分の行動に対して、疑問を抱くこともないまま、何を書いても、良い訳ではありません。

内田樹さんが

「疲れすぎて眠れぬ夜のために」

の中で、

「コミュニケーションは贈与である」

と言っていました。

この本の中で知ったことがありますので、紹介させて頂きます。

小津安二郎監督の映画の登場人物は、同じことば、あるいは、無意味なことばのやりとりを、たくさんするそうです。

例えば・・・

映画『お早よう』での、

朝の駅のホームにおけるひとコマ。

「ああ、いいお天気ですね。」

「ほんと、いいお天気。」

(中略)

「ああ、あの雲、おもしろい形ですね。」

「ああ、ほんとにおもしろい形。」

「何かに似てるな。」

「そう、何かに似てるわ」

「いいお天気ですね。」

「ほんとにいいお天気。」

どう、感じましたか?

ここには、会話はない、と思われますか?

否、ここには、有用な情報が、特別にあるわけではありませんが、もっとも大切な会話が、ありますよね(^^)

それは、内田樹さんによると、

「コミュニケーションのほんとうの目的は「有用な情報の伝達」ではなく、メッセージの贈与と嘉納を通じて「共同体を立ち上げる」ことだという事実である。」

とのこと。

あなたのメッセージをたしかに受け取りましたよ。

という、もっとも大切なメッセージは、相手の言うことを、繰り返すだけで、充分に伝わるんですよね(^^)

というか、それが最高の伝え方なのかもしれません。

こんな、ほんわかしたコミュニケーションが日常では大切なことなのかもしれませんよね。

これ以外で本書で感心したことは、他人に対して優しく接する方法のなかで、一番難しいのは、

「ほっといてあげる」

ことだということです。

誤解しないように注意が必要なんですが、彼曰く、単に、

「ほうっておく」

とは違って、

「ほっといて『あげる』」

「ほっといて『もらう』」

ということばづかいから分かるように、それが、敬意の応酬であることが、双方に、ちゃんと意識されていることが、ポイントなんだそうです。

確かに、ときには、

「何もしない」

ことが貴重な

「贈り物=コミュニケーション」

になることって、多いと思います。

ただし、それも、

「コミュニケーションが贈与である」

というものごとの基本がわかっていないと、成立しないし、どちらか一方がわかっていないと、

「ないものねだり」

が口からついでてしまうので、要注意です。

さて、少し話が横道に逸れましたが、相手を傷つけないように考える過ぎるぐらい考えて、遠回りに、型どおりの言葉しか書き込めないという場合もあると思います。

相手に、本当に伝えたいことが伝わらず、もどかしい思いをすることもあるでしょう。

だからといって、言いたい事を言い合うだけってのも、どうかと思います。

だから、こんな感覚が共有できるのであれば、マナーは、大切ですが、それだけにくくるのではなく、相手との関わりの中で、緩められる場合は、緩めてもいいのだとも思っています。

マナーは大切ですが、相手との会話の中で、新たに、自分なりに、相手を思いやれるように、常に、考えながら接していく必要があるというだけで、相手がリラックスして、自由に、自分の意見を楽しく発言出来るようにコミュニケーションできればいいですよね(^^♪

参考までに、以下に、自戒も含めて、SNS等の記事へコメントする際のマナーの一例をまとめてみましたので、参考にしてみて下さい。

★挨拶を心がけ、ある程度親しくなるまで、タメ口は控える。

★親しき仲にも礼儀ありなので、ある程度、慎重に言葉を選んで、本文の本筋と関係のないコメントは控える。

★ひたすら長いコメントはしない。

★スパムコメントはしない。

★自分の存在感や優位性をアピールする自己主張型や、一時の突発的な感情を発露する激情型の様な荒らし的コメントはしない。

★勧誘を行わない。

★白熱しすぎないように注意する。

★自分の記事にもコメント下さいと嘆願したり、コメントへの返答を催促しない。

★批判的なコメントはなるべく避ける。

★自分本位な発言(誹謗中傷や暴言に類する内容)は書き込まない。

★詳しく書きすぎて、自他の個人情報等が判別できるような書き込みはしない。

★知り得た情報などのもろもろの事柄を、みだりに他人に漏洩してはいけない。(秘密は守るべきです。)

★基本的にコメントは削除しない。(但し、非難行為、粘着行為、耳持たないタイプなど、荒らしと捉えられてもしかたのないコメントは、削除してもマナー違反ではありませんが、削除する事で、さらに荒れることもありますので、放置をオススメします。)

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