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【LAWドキュメント72時間】好奇心のおもむくままに

「知的な好奇心」

「探究心」

は、どのように生まれるのか?


「あれこれ好奇心」(角川文庫)星新一(著)


パスカルに言わせれば、人間には、生来、

「考える欲望」

があるから、

「好奇心」

は、内から、自然と湧き上がってくるもの、ということになる。


でも、

「好奇心」

は、

「生まれ持った欲望」

ではない、という論調も、よく目にする。

その批評で登場する、

「差異と反復 上」(河出文庫)ジル・ドゥルーズ(著)財津理(訳)

「差異と反復 下」(河出文庫)ジル・ドゥルーズ(著)財津理(訳)

の一文を引用しつつ、

「人間たちは、実際にはめったにものを考えたりしないし、考えるにしても、意欲が高まってというよりむしろ、何かショックを受けて考える。」(ジル・ドゥルーズ「差異と反復」より)

私たち人間は、

「外からのショック」

を受けてはじめて、

「好奇心」

が立ち上がり、

「考えを巡らすようになる生き物」

なのだと説いている。

この

「外からのショック」

は、時間の経過と共に様相を変えて押し寄せてくる。


「きまぐれ星のメモ」(角川文庫)星新一(著)


■世界を読み解く

・画一的な知識や能力だけでは、他者との差別化が難しくなっている。

・「才能 × 対象への深い愛情ゆえの没頭 × 際立った個性」の三要素が不可欠。

・「際立った個性」の強さが、最後の最後に紙一重の差を作り出す源となる。

・山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」のほうが重要。

・情報にあまりに触れすぎてしまうと、先入観や思い込みによって、斬新な発想や大胆なアイデアが思い浮かびにくくなる。

・自分自身のスタイルや信念を確立し、情報に振り回されず、自分の頭で考えることが大切。

・過去の成功体験や固定概念にとらわれず、常に変化を楽しみ、新しいことに挑戦することが重要。

・損得勘定なしに、一見無駄に思えることにも取り組むことが大切であり、寄り道や回り道にこそ、大局的に物事を理解するための道がある。

・報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのはとても大変。ゆえにそれこそが才能である。

・好奇心を持ち、様々な分野を探求することで、変化への柔軟な対応力や心の余裕、情熱を維持することができる。そしてそれは直感を磨くことにもつながる。

・デカルト「方法序説」の論理的思考は、「ラプラスの悪魔」の存在を前提としており、現実の世界の不確実性を見落としている。

・不確実な状況下での意思決定においては、最終的には直感に基づく決断が必要なはず。

・直感は、過去の経験や知識を土壌として瞬間的に生まれるものであり、自分を信じる力と、多様な価値観に触れることで磨かれる。

・幸せとは、一箇所にとどまって、これで幸せというものではなく、現在進行形で動き続けているもの、変わり続けているもの。

・人生における「意味」や「目的」を過度に追求するのではなく、変化を楽しみ、流れに身を任せることも重要である。


「きまぐれエトセトラ」(角川文庫)星新一(著)


■時を読み解く

・古代ギリシャでは、時間は循環するものと捉えられていた。

・ユダヤ・キリスト教の影響が強い西洋社会では、天地創造から終末へ向かう直線的な時間の流れが認識の中心になった。

・アインシュタインの相対性理論によって時間の概念は複雑化していく。

・人間の心理状態も時間の認識に影響を与える。

・僧・道元は「正法眼蔵」の中で、時間を「現在」の連続として捉える時間論を展開。

・禅語「遊戯三昧」が示すのは、遊びに熱中するように「今」に没頭することの大切さ。

・決定論的な世界観に挑戦し、たとえ完璧な知識があったとしても、未来の出来事を確実に予測することは不可能であることを示唆している。(ラプラスの悪魔)

・カール・ポパーは、歴史から普遍的な法則を導き出し、未来を予測することは不可能であると主張した。

・現在・過去の出来事は、未来の出来事によって再評価され続けることから、過去の出来事から未来を予測することは不可能。


「世界の今を読み解く 政治思想マトリックス」(PHP文庫)茂木誠(著)


「時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体」(ブルーバックス)松浦壮(著)


「この世からすべての「ムダ」が消えたなら 資源・食品・お金・時間まで浪費される世界を読み解く」バイロン・リース/スコット・ホフマ(著)梶山あゆみ(訳)


RYKEY「REAL AIR LINE feat.REAL-T」

REAL-T「Essay」(Prod. FEZBEATZ)


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