【メモランダム】《情報収集》
《情報収集》についてのメモランダムです。
問題意識のないところに情報は得られません。
目的をもって、アンテナを張っていないと《雑音》が入ってくるだけです。
情報収集力が仕事の質を左右します。
そのとり方を誤ると、逆に質の低下をまねきます。
ただ、注意しなければいけない点もあります。
ウェブからは、自分の興味のある情報しか取得できないという点です。
ウェブでは、知っておいたほうが良い常識的な情報を判別することが非常に難しいため、例えば、新聞に載っていることは少なくとも常識として知っておかなかればいけないといった自己の常識欠如に対する感覚が鈍感になると推定できます。
これは、情報収集を効率化すればするほど悪化するので、問題にも気づきにくいので、要注意です。
それを回避するため、偶には、興味のないものについても、知っておかなきゃという感覚を意図的に作らないといけないと考えられます。
ビジネスマンは、情報に対するセンサーの才覚が、これからも、ますます重要になってきます。
ただ集めるというのではなく、情報からノイズを除いて、いい情報だけをとるということでないといけません。
また、材料を集めるときには、先入観にとらわれてはいけません。
材料集めの段階のときは、オール・イエスで。
それはそれでよいと思います。
批判することを棚上げして、気のついたことを全て採用することが大事です。
材料集めの途中でケチをつけると、決定的材料を落としてしまうことがあるからです。
材料を集めた後は、態度をガラリと変えて、今度は、オール・ノーに切り替えて、この材料はおかしいのではないかと疑問を投げかけ、どんどん捨てていくことが大切です。
すべてが耳を傾けるべき有用な話ばかりではありません。
だが、そこで遮ってしまっては駄目だと思います。
魚釣りと同じで、目標の魚をつり上げるまでには、それ以外の魚が何匹もかかってくる事を覚悟しなければなりません。
油断していると、耳障りのよい情報が増え、求める情報は、なかなか集まらない結果を招いてしまいます。
聞く耳をもつことは一見無駄のようにみえても、情報収集の近道でもあります。
いっさいのニュースから切り離された生活をしてみると、情報飢餓症とは、情報から切断されたものが陥る病態ではなくて、逆に情報の海の中にドップリつかっている者がかかる病気であることがわかります。
喉のかわきがおさまらない病気にかかると、水をガブ飲みし、自分の胃袋に入る限りの水を飲んでも、なおかつ喉のかわきがおさまらない。
それと同じで、情報の海の中で、自分の頭のインプット能力の限界まで情報摂取につとめても、まだ、自分は、情報の知り方が足りない。
もっともっと情報を仕込まなければ人に遅れるという心理的プレッシャーに押されて、情報あさりをつづける人は、情報飢餓症という病気にかかっているのだと思います。