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【演奏家によって再現される芸術】感動できる演奏に出会うには
聴き比べによる違いの発見も楽しいのですが、もっと重要なのは、感動できる演奏に出会うことですよね。
聴いた時、
「いい曲だなあ」
と思う曲があるのと同様に、演奏にも、
「なんと素晴らしい」
「感激した」
という名演奏があるのは確かです。
コンサートで言えば、会場全体が異様な熱気に包まれ、猛烈な拍手が鳴りやまなかった演奏というのが時折あるし、CDでも、聴いた人全てが絶賛する名盤やベストーセラーというのが、結構あったりします。
客観的な名演はともかく、自分にとって、
「いいなあ」
と思える演奏に出会うことは、クラシック音楽を、趣味にしていて感じる、大きな喜びの一つですね。
それには、やはり、あれこれと、数多く聴くことが、何よりだけれど、その聴き方は、ながら聴きや、ムード的な聴き方では、ダメな様です。
少なくとも、演奏者と向き合って聴く、他のことは忘れて、音楽に没頭するという姿勢でなければ、曲も、演奏も、近づいてこない。
その点、コンサートがいいというのは、初めから、そのつもりで行くからです。
だから、CDやテレビで聴く場合にも、これは、できるだけ、集中して聴く、コンサートへ行ったつもりで、真剣に向き合って聴くのが望ましいと思います。
それが、感動と出会う、何よりの条件だと考えています。