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【LAWドキュメント72時間】ふゆ

「ふゆ」 こうの あおい(著)


美しいものを、花に喩えるのが、好きな日本人。


錦上添花(きんじょうてんか):
美しいものやよいものにさらに美しいものやよいものを加えることを意味する四字熟語です。
本来は美しい錦の上にさらに美しい花を添えるという意味です。

千紫万紅(せんしまんこう):
「さまざまな色」「色とりどりの花が咲き乱れること」という2つの意味があります。
色とりどりの美しい光景を見た時に使います。



内に篭りがちな寒い冬でも・・・

美しい花を、愛でたいと思ったのでしょう、ね(^^)


凍りつくような寒い朝。

大地を覆い尽くすように、キラキラと、霜が降り立ちます。

この霜が、

「三つの花」

です。

「六の花」(雪)

に対してつけられた名称でしたね(^^)


どんな季節にも、悦びを見出そうとする先人たちには、ほんと頭が下がります。


霜をまとって、キラキラと輝く枯葉や草。

それは、まるで砂糖菓子のようにも見えて。

三つの花というより、蜜の花とも言えそうですよね(^^)


3つの花〔ビギナーズ〕(フレックス5(6)重奏)


映画『古の王子と3つの花』予告編


「蒲公英の忘れ花あり路の霜」蕪村

咲くはずのないタンポポが、冬の道端で散り忘れたように、花を咲かせているのを目にした蕪村。

といっても、それは霜。

太陽の光に照らされて。

黄金色に輝く霜が、タンポポそのものに見えたのでしょうか。


霜は、水蒸気が昇華した氷の結晶。

命を終えた花が天に昇り。

ふたたび舞い降りて、三つの花になったのだとしたら・・・


農作物には害のある霜ですが、それも万象の姿。

辛く、寒い、冬にしか見られない。

三千世界に咲く美しい氷の花景色を、楽しんでみてください(^^)/

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