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【今日のレッスン】「からだ」と「ことば」
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「「からだ」と「ことば」のレッスン」(講談社現代新書)竹内敏晴(著)
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本書は、演出家の故/竹内敏晴氏が主宰していた
「からだとことばのワークショップ」
の内容を、多くの写真と共に記録した1冊です。
初版は、今から30年以上も前の本ですが、
■コミュニケーション
や
■自己表現
について考えさせられる良書として、読み継がれています(^^)
「二人が話し合っている―と見えるのだが、見ていると、一人が勝手に何か言いたいことをしゃべっているだけで、相手をろくに見てもいない。
声は彼の前方に散らばるか、時には足元に落ちたりテーブルの上ではねたりしている」
こうした表現にも現れているのですが、竹内さんは、
「ことば」
に対して、特別な感覚を持っていました。
本書には、
「話しかけ」
のレッスンにはじまり、
「緊張」
に気づくレッスン、
「出会い」
のレッスンなど、数多くのレッスンの一部が記載されていおり、レッスンの基本は、まず、
「ひと(他者)に触りきれない自分に気づくこと」
「自らのからだのこわばりに気づくこと」
だと、纏めています。
つまり、自分の
「ことば」
が相手に届ききっていない事実を、ちゃんと認めることからスタートすること。
そして、
「からだ」
が無意識に身構える感覚に気づき。
その緊張を、解く事が、
「相手に届く力のある言葉」
を、発する第一歩となると述べられています。
この点に関して、内田樹さんは、以下の記事の中で、
「表面的には合理的みたいだけれど、何だか腑に落ちない。
逆に、何を言っているのかよくわからないけど、すっと腹に収まる。
そういうふうな身体感覚を基準にして葛藤することがたいせつなんじゃないかと思います。」
と語られており、
「からだ」
に働きかけることで、
「ことば」の届き方が変わったり、反対に、
「ことば」
に働きかけることで、その人の
「行動」
が変わったりと、
「からだ」
と
「ことば」
が、深くつながっていることを、普段から感じられるように、意識して過ごして生きたいね(^^♪
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私たちは、普段、当たり前のように、
「ことば」
を使うことが出来るからか、たぶん、
「ことば」
の持つ力や、そのありがたさについて、あまりにも、
「無頓着」
になっているのかもしれません(^^;
「小説のストラテジー」(ちくま文庫)佐藤亜紀(著)
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「あらゆる表現は鑑賞者に対する挑戦です。
鑑賞者はその挑戦に応えなければならない」
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