自分の言葉の癖を知ろう
あなたは自分の言葉使いの癖を知っていますか?
自分がどんな言葉を使っているか、普段意識することはあまりないかもしれませんね。
知らないうちに、「こういう風にはなりたくない」なんて思うときはないでしょうか。
仕事でも、人間関係でも、「こういうのはイヤ」という否定文を使っていると、本当に不思議ですがまさにその「イヤ」なのがやってきます。
確かに、こうはなりたくない、っていうの、よくありますが、否定文でもあるので、そこには何かネガティブなエネルギーがあります。
私は言葉にも感情があり、エネルギーがあるといつも考えています。
良いエネルギーや感情のあるところにはやはり同じような波長のものがやってくるので意識してみると、違いが出てきます。
何が違ってくるかというと、まず自分自身の気分。
否定文を話しているよりは、肯定文を話しているときのほうが、気分的に軽やかに明るくなります。
本当ですよ。
だって、「これもいや、あれもいや」ってずっと言い続けている自分って、想像してみるだけでも気分が重くなってきませんか?
それに、こういうのはイヤなのよね、あんなふうにはなりたくないわよね、という言葉を発し続けている人のそばには、たいてい行きたくないですよね。
ほかにも、文句ばかり、悪いところばかり話しているのも同じです。
自分でもやっぱりイヤだし、誰かがそれをやっていても、気分はよろしくありません。
自分が気持ちよくいられることは、自分の状態をよくしておくこと、余裕を持つことへの1つのステップなので気分がいい・悪いは、意外に重要なのです。
チャレンジなのは、ときに自分が否定文を使っているクセに気づかないとき。
自分の言葉のクセに気づかないくらい、大変なときや余裕のないときって、確かにあります。
自分が発している言葉に普段から意識することや、または周りの人にチェックしてもらっておくのも良いでしょう。
気づかないままいると、そこから下降スパイラルに陥ってなかなか上がってこられないこともあるかもしれませんから。
それから、自分の言葉使いを知るためのサインもあります。
それは、自分の気分や感情です。
言葉が気分に影響を与えるのですから、逆も成り立ちます。
落ち込んでいるとき。
気分が乗らないとき。
ハッピーじゃないとき。
元気じゃないとき。
余裕がないとき。
ちょっと広げて考えると病気のときなどもそうですね。
身体の調子が悪いときは、自然と気持ち的にも落ちてきますから。
こんな風に下降気味のときには、言葉使いがネガティブになっていることがよーくあるので、普段よりさらに注意してみましょう。
そして、否定文を使っている自分に気づいたら、反対の肯定文に言い直します。
たとえば、「うそつきにはなりたくない」という否定文なら、「私は正直(誠実)でありたい」というように。
ほかにも、「この仕事はやりたくない」なら、「こんな仕事がやりたい」というように、肯定文を探します。
肯定文をクセにすることでの変化を感じてみて。
あまりに小さいことで不思議ですが、必ず変化が出てきます。
「悪口や非難など、否定的なことを言いそうになったら、それをどう肯定的な言葉で表現していくか考えてみてください。」佐藤富雄(作家)
使っている言葉は、その人の行動や態度に表れ、考え方にも影響します。
意識して変えていかなければ、言葉も自然と変わるわけではないから、否定的な言葉を肯定的な言葉に、意識して変える練習してみませんか?
最後に、不満や批判ばかりしていれば、考え方は自然と否定的になってしまうので、感謝することを意識すれば、自然と考え方も肯定的になっていくから、どんなことにも感謝するように、感謝できるように、考え方を変えていければ良いですね。
「感謝は肯定的な感情のみを生み出す─ 愛、思いやり、喜び、希望。私たちが感謝しているものに焦点を合わせれば、恐れ、怒り、苦痛は溶けてなくなってしまう。」M・J・ライアン(著述家)