見出し画像

【1秒の世界】「気が合う」とはどんな状態か?

柴崎まどかさん撮影

■心が通じ合うとは相手の言葉が予測できること?

初対面でのコミュニケーションにおいて、ある人が、親しみやすいと感じられる一方で、別の人が、そうでない場合があります。

この親しみやすさは、一般的に、

・個人の性格

・過去の経験

・嗜好

等の多様な要因に、起因するとされています。

さて、左半球の後部上側頭回には、言語理解に関連するウェルニッケ野(Wernicke's Area)があります。

それは、前述の研究結果に依れば、左半球の後部上側頭回の活動が強ければ強いほど、会話が噛み合って(話し手の意図を聞き手が言葉に発せられる前に予測できていた)、心が通じ合った状態と言えるのだとか。


■気が合うかどうかは脳を分析すれば分かる?

▶脳研究の最前線のトピック

「できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万脳薬」(朝日文庫)池谷裕二(著)


▶脳科学

・共感している人の脳は相手の脳と「シンクロ」する:研究結果

・脳機能データを用いた人工知能アルゴリズムで男女の相性予測に成功

・2人の間の発話リズムがそろうと、脳波リズムもそろうことを発見-コミュニケーション時の2者の脳波を同時に計測し解析する手法を確立-

・直感的に「気が合う」と感じる相手は自分と体臭が似ていると判明!

・脳科学を用いた相性の良いパートナーの予測技術

・人と人との相互作用を解明 雰囲気の力で能力を向上

・相性のいい人はどんな人?


▶脳神経科学・心理学

「習慣と脳の科学 どうしても変えられないのはどうしてか」ラッセル・A・ポルドラック(著)神谷之康(監修)児島修(訳)

「「合う」のメカニズムを科学する 影響し合う「あなた」と「わたし」の心理学」阪口幸駿/富田健太(編)


▶進化心理学

「われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略」ウィリアム フォン・ヒッペル(著)濱野大道(訳)


■仙台の徳泉寺の掲示板

「気が合うというのは煩悩の種類が似ているということ」

いいなと思ったら応援しよう!