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【お知らせ】国立国会図書館の資料の検索・利用サービス(デジタルコレクション 等)を使ってみませんか!
■国立国会図書館
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最近、国立国会図書館のサービスが、SNSで大きな話題となっています。
▶参考記事
「全国民が知るべき」 国立国会図書館のサービスが話題に
このサービスは、ユーザーが、自宅にいながらにして、数十万冊の本を、読むことができるというものです。
この取り組みは、実は、約25年前から始まったもので、国立国会図書館の
▶デジタルコレクション
として提供されており、国立国会図書館で収集・保存しているデジタル資料を、検索・閲覧できるサービスです。
このうち、著作権保護期間が満了した資料、著作権者の許諾を得た資料等については、インターネットを通じて、本文の画像を公開しており、どなたでも、ご自身の端末で、利用することができます。
また、絶版等の理由で、入手が困難な資料については、
▶「個人向けデジタル化資料送信サービス」
等から、利用することができます。
国立国会図書館は、収蔵している約4750万点の資料から、約425万点がデジタル化されており、利用者は、満18歳以上で、本人確認書類を提示することで無料で利用者登録ができます。
最近では、前述のSNSでの話題を受けて、登録を希望する来館者が、急増しているとのことです。
登録なしでも、64万点の資料を閲覧することが可能です。
このサービスは、特に、前述の記事の通り、学生向けにSNSでの呼びかけが行われ、多くの反響を呼んでいます。
また、デジタル化のプロセスにおいては、資料の状態や社会的ニーズを考慮しながら選定され、全てのデジタル化作業が、人力で行われており、ブックスキャナを用いて、資料を1ページずつ撮影し、デジタル化後も、原本を保存するために解体せずに、作業が行われています。
更に、著作権法の改正により、デジタル化の進展が加速しており、今後も、更に、利用者の利便性を向上させるための取り組みが続けられていますので、みなさんも、この機会に利用してみては如何でしょうか(^^)/
■人気のあるデジタルコレクション
さて、デジタル化された資料の中で、特に、人気のあるものを、数例、紹介してみますね。
1.絶版本や古典文学
▶『吾輩は猫である』
夏目漱石の名作で、特に、大倉書店版がデジタル化されており、古典文学ファンに人気です。
▶『世界の名著』シリーズ
中央公論社が出版したこのシリーズは、哲学や思想に関する名著を収録しており、学生や研究者にとって、貴重な資料です。
2.辞典や百科事典
▶『大辞典(縮刷版)』
平凡社が発行したこの辞典は、語彙の豊富さから、非常に、重宝されています。
特に、国語辞典の前身として、多くの語彙を収録している点が、評価されています。
▶『玉川児童百科大辞典』
子ども向けの図解が豊富な事典で、教育関係者や、親御さんに人気があります。
3.地域史や市町村史
▶『市町村史』
各自治体の歴史をまとめた資料は、地域研究や、家系図調査に役立つため、特に、歴史愛好者に、人気があります。
これらの資料は、国立国会図書館のデジタルコレクションを通じて、無料でアクセスできるため、多くの利用者に、支持されています。
また、デジタル化された資料は、著作権の切れた古い書籍や学術雑誌が中心であり、特に、研究や学習に役立つ内容が豊富です。
■国立国会図書館の資料の検索・利用
国立国会図書館では、デジタルコレクション以外にも、利用者が、資料を検索し利用するための、さまざまなサービスを提供していますので、気になるサービスがありましたら、早速、試してみては如何ですか?
▶国立国会図書館サーチ
国立国会図書館と全国の図書館等の資料を統合的に検索できるサービスです。
検索できる資料には、各機関の所蔵資料のほか、インターネットで閲覧できるデジタルコンテンツや、出版情報等があります。
全国の図書館等には、公共図書館、大学図書館、専門図書館、学術研究機関が含まれます。
国立国会図書館の利用者登録、国立国会図書館所蔵資料への遠隔複写等の申込み、来館利用の際の書庫内資料の利用申込みも、このサービスを通じて利用可能です。
check:やらない理由を探すのがうまくなると、成長は止まってしまうので、要注意です(^^;
▶国立国会図書館デジタルコレクション
前述と同じ国立国会図書館で収集・保存しているデジタル資料を検索・閲覧できるサービスです。
このうち、著作権保護期間が満了した資料、著作権者の許諾を得た資料等については、インターネットを通じて本文の画像を公開しており、どなたでもご自身の端末で利用することができます。
また、絶版等の理由で入手が困難な資料については、「個人向けデジタル化資料送信サービス」等から利用することができます。
check:失敗するたび、未来に近づく。だからおそれず、試す人になろう。
▶歴史的音源(れきおん)
1900~1950年頃のSP盤等のデジタル化音源を収録しています。
邦楽、流行歌・歌謡曲、落語・漫才・浪曲・講談といったジャンル別に音源を探したり、「音源紹介」では特定テーマに沿った解説を読むことができます。
check:君はいま、「どこまで行けるか」を試すことができるし、試さずに過ごすこともできる。
▶国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)
日本国内のウェブサイトを定期的に収集して保存するウェブアーカイビングプロジェクトです。
収集した当時の状態のウェブサイトを閲覧することができます。
check:試してみることに失敗はない。
▶国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)
国立国会図書館で作成し維持管理する典拠データを、一元的に検索・提供するサービスです。
作者や本のテーマについて整理した典拠データを使うことで、国立国会図書館サーチでの検索をより的確に行うことができます。
check:新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
▶電子ジャーナル・電子ブックを探す
国立国会図書館で利用できる電子ジャーナル等を検索し、本文にアクセスすることができるサービスです。
”(館内限定)”の表示がないデータベースは、ご自身の端末からも利用できます。
check:何もしなければ、失敗しない。けれど、何かを生み出すこともない。
▶ジャパンサーチ
書籍・公文書・文化財・美術・人文学・自然史/理工学・学術資産・放送番組・映画など、我が国が保有する様々な分野のコンテンツのメタデータを検索・閲覧・活用できるプラットフォームです。
check:明日は今日と違う自分になる、だよ。
▶東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)
東日本大震災に関する記録等を後世に伝え、今後の復興や防災に役立てるため、大震災の記録等を収集・保存し、提供しています。
check:きみが「試すこと」に喜びを見出してくれるといいな。
▶国立国会図書館公式チャンネル National Diet Library, Japan
▶国立国会図書館サーチ―国立国会図書館の提供するレファレンスツールを使いこなす―
▶レファレンス協同データベース
▶国立国会図書館書誌データの利活用―概要と利用方法―
国立国会図書館のサービスを利用することで、豊富な資料にアクセスし、研究や学習を、深めることができます。
興味のある方は、ぜひ利用者登録を行い、各種サービスを試してみてください、ね( ^^) _旦~~
■法定納本制度
国立国会図書館(NDL)の法定納本制度は、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存するための重要な仕組みです。
この制度は、出版物の発行者に対して、特定の公的機関である国立国会図書館に納入することを義務付けています。
以下に、その機能と仕組みを、紹介しておきますね(^^)/
▶法定納本制度の歴史的背景
起源と発展:
日本における法定納本制度の起源は、1948年に制定された国立国会図書館法に遡ります。
この法律は、戦後の日本における出版物の収集を目的として、国立国会図書館に納本を義務づけるものでした。
具体的には、1948年5月25日から、正式に、納本の受付が、開始されました。
また、法定納本制度の概念自体は、1537年に、フランスのフランソワ1世が、国内の出版者に対し、出版物を、王室図書館に納入することを義務づけたことから始まったとされています。
このように、法定納本制度は、国によって異なる形で発展しており、イギリスなどでも、17世紀には、同様の制度が存在しました。
国際的な視点:
法定納本制度は、国際的にも重要な役割を持ち、各国が出版物を収集するための基盤として機能しています。
例えば、イギリスでは、1695年に制定された著作権法が、一部の納本制度の前身となり、出版物の納入が、法律で義務づけられました。
このように、各国の納本制度は、文化や政治的な背景に影響を受けながら、発展してきました。
現在の状況:
現在の日本の法定納本制度は、基本的には、1948年に定められた法律に基づいています。
この制度により、図書や雑誌、新聞などの出版物は、出版後、30日以内に、国立国会図書館に納本されることが求められています。
これは、国の文化財を、次世代に残すための重要な手段とされています。
▶法定納本制度の概要
目的:
法定納本制度は、国内で流通する、全ての出版物を広く収集し、保存することを、目的としています。
これにより、国民が、アクセスできる情報資源を確保し、文化的資産を、後世に伝える役割を、果たしています。
対象:
納本制度の対象には、書籍、雑誌、新聞、地図、音楽CD、電子出版物などが、含まれます。
特に、最近では、オンライン資料や、デジタルコンテンツも、収集の対象となっています。
▶機能とプロセス
納入の義務:
出版物の発行者は、出版物を、国立国会図書館に納入することが、法律で義務付けられています。
この義務は、出版社だけでなく、学術団体や、個人の出版者にも、適用されます。
収集方法:
NDLは、納本制度に基づいて、発行者からの納入、購入、国際交換、寄贈などの方法で、資料を収集しています。
これにより、幅広い資料を、網羅的に保有することが可能となっています。
保存と利用:
納入された出版物は、最適な環境で保存され、国政審議や、研究に、役立てられます。
また、一般市民も、これらの資料を利用できるように、図書館内での閲覧や、貸出が、行われています。
▶最近の動向
デジタル化の進展:
近年、法定納本制度は、デジタルコンテンツの収集にも対応しており、特に、オンライン資料の収集が強化されています。
これにより、現代の情報環境に適応した収集が、行われています。
▶結論
国立国会図書館の法定納本制度は、国内の出版物を、網羅的に収集・保存するための、重要な仕組みであり、国民に対する情報提供や、文化資産の保護に、寄与しています。
この制度により、国立国会図書館は、日本の知的資源の中心的な役割を、果たしています。