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【ワークシート】やりたいことの深掘り

ビジョンを描く際には、自分自身の、

「やりたいこと(Will)」

①あなたが働く上で、大切にしている価値観は何か。

②会社の中で、「やりたい」と思うことは何か。

「やれること(Can)」

①これまでの経験から、培ってきた知識やスキルは何か。

②今後、身につけなければならないスキルは何か。

「やるべきこと(Must)」

①会社の一員として、あなたがやるべきことは何か。

②会社、部署、上司があなたに期待している役割は何か。

の3つの観点を整理することが有効です。

この3つの輪が重なる部分が、キャリアビジョンとなります。

3つの輪が重なっている状態は、仕事が充実して、自分自身と会社の両方の要望を同時に満たす状態です。

日々の業務において、この重なりを増やしていくことで、目指す姿に近づくことができます。

また、キャリアビジョンを描く際には、自分自身を、ひとつの「株式会社」に置き換えて、その経営者になったつもりで、現状分析を行い、将来を設計することが有効です。

つまり、「アイカンパニー(=自分株式会社)」という意識を持つことで、「一人称で働く」という姿勢を忘れずに、自分を客観視しながら、戦略的に、個々人の開発課題を描いていくことができます。

そして、自身の「やりたいこと」「やれること」を活かしていくためにも、「やるべきこと」にも応えていくことで、組織の中で、選ばれ続ける存在になることが重要です。

以上を踏まえた上で、自身のキャリアビジョンについて考えていくにあたって、まず、これまでに培ってきた価値観の棚卸(「やりたいこと」(大切にしていることは?))を行うことが有効です。

そのための素材として、例えば、

①価値観キーワード

②モチベーションリソース

の2つの観点で、自身の大切にしていることを整理してみると、やりたいことの深掘りが、ある程度、見える化してくるのではないかと思います。

【課題1】価値観キーワード

キーワード(例:知性):

これまでの対人関係のエピソード(体験)や書物等から得た知識をベースにして、知的な人物かどうかという判断の基準としては、

①異なる意見に対する態度(異なる意見から学ぶ)

②自分の知らないことに対する態度(未知との遭遇を喜ぶ)

③人に物を教えるときの態度(会話の責任が話し手にあると考える)

④知識に関する態度(損得抜きに知識を尊重する)

⑤人を批判するときの態度(批判する時に相手の成長を促す)

がポイントであり、知的であるというのは、頭脳が明晰であるかどうか、という話ではなく、自分自身の弱さと、どれだけ向き合えるか、という話であり、大変な忍耐と冷静さを必要とするものなのだ、と気付かされた。

【参考資料】

キーワード(例:努力):

数々の会議や打ち合わせの現場で、数多くの「努力できる人」と「努力できない人」を見聞きし、そして、両者は一体何が違うのかということに強い関心を持った。

その結果、努力できる人とできない人は、「能力」が異なるのではなく「考え方」が異なるのだという結論に至った。

努力とは、

①精神論でなく方法論である

②才能でなく環境に依存する

③結果でなく過程である

④楽しむものではなく単なる習慣である

⑤達成感ではなく学習感である

⑥信仰である

点にあると理解できた。

【参考記事】

キーワード(例:自己管理):

「自己管理」ができる人の条件は、

①目標を自分で作ることができる

②成果に関するデータを見て自分の行動を修正できる

③業務設計ができる

の3点となることに気付かされた。

【参考記事】

【課題2】モチベーションリソース(例:仕事内容)

モチベーションは、本質的に不安定である。

なぜなら、様々な要因によって影響を受けるし、モチベーションは気まぐれであり、プライベートの状況にも左右されやすい。

結局のところ、モチベーションは、外部から与えることは不可能だとの結論に至った。

しかし、プロ意識は、教育によって高めることが可能であると推測する。

必要なのは、まずプロとしてのあるべき姿・規律などの行動規範。

第二に、よく考えられた目標。

そして、最後に、それらを体現する模範的人物。

これらが必要なことの全てであり、どれが欠けてもプロ意識は生まれない。

つまり、全部自分で決めてるから、モチベーションの管理とかは要らない。

自分で決めてる感覚なら、モチベーションも何もない。

もし、モチベーションが気になるようなら、それは、自己管理できているとはいえない。

モチベーションの減退は、疲れか、やらされ感だからである。

仕事を細分化して、順番を定め、トライアル・アンド・エラーを繰り返して、自分で仕事を作っていく。

つまり、業務が自分でできる人しか、自己管理は、できない点に気付けるかがが重要である。

【課題1】と【課題2】の2つを用いて、これから先の人生で、その「仕事の中で大切にしたいこと」を、どのように追求(発揮)していきたいかを考え、「やりたいこと」を言語化してみると、以下の通りである。

「やりたいこと」:

早く動けるだけでは駄目。

あえて遅く動けるようになってこそ、プロとしては一人前。

速さの誘惑に屈せず、あえて遅い思考を働かせるためのキッカケ(例えば、チェックリストを使うだけでミスが劇的に減少し、最善の意思決定ができる等。)のようなものを活用して、あえて遅く動く事が、結果として1番早い。

こういうところに、仕事の面白さが詰まっている。

直感に頼らず、あえて「ゆっくり」仕事をしたほうが、結果として早く仕事が終わる点に配慮していく。

この「やりたいこと」(大切にしていることは?)をベースにして、前述の「やれること」(獲得してきたポータブルスキルは?)と、「やるべきこと」( 会社・上司から期待されていることは?)から、3~5年後に、自分がどんな姿でいたいのか?を考えてみる。

誰に対して、何を備え・発揮し、どんな信頼・やりがい・生きがいを得ているのか?を考えて、例えば、以下の様に、自分なりのキャリアビジョンの言語化(デザイン)を図って行くことになる。

【3~5年後に自分がどんな姿でいたいのか?】

①5~10年後の仕事に役立つ能力:

②モチベーション:

③考え方:

【アクションプラン立案(言語化)】

アクション①:

・最も有効な教育訓練(勉強会)の実行

1.準備 ⇒ 2.情報共有 ⇒ 3.課題設定 ⇒ 4.ロールプレイ ⇒ 5.ディスカッション ⇒ 6.フィードバック

・注意事項

1.「知識」と「技能」は全くの別物

2.経験を積めば上達する、はウソ

3.だれがトップとなるかを決定する上で何らかの遺伝的要素が影響することを示すエビデンスは一切ない

4.「楽しく練習」することは、技能の獲得につながらない

アクション②:

ベテランたちが、若手にきちんと教える会社は、何が違うのだろうか。

それは、一点だけである。

会社が若手の教育を、「個人に任せるべきものではなく、会社が制度として設計しているかどうか」だ。

これにより、成果が大きく変わる。

ベテランたちが、熱心に若手に教える会社は、教育を個人の意志ではなく、制度として設計されている。

良い会社は、個人の意志の有無に、重要な事を任せたりはしない。

アクション③:

能率を上げる事に、最も重要なことは、無駄な仕事をおこなわないことであり、重要なことを先に片付けることである。

つまり、成果につながる仕事をやれ、という誠にシンプルな話だ。

したがって、仕事をどのようにやるか(How)よりも、何をやるか(What)が、何よりも能率のためには重要である。

では、そのために、私たちは、何をすべきだろうか。

それは明白である。

重要な事から取り掛かるためには、

1.すべての仕事が成果につながる目的を持ち

2.すべての仕事の手続きを明確にし

3.すべての仕事の順番を決める

ことが必要だ。

そして、この3つを過不足なくできるようにするためのテクニックが、仕事の細分化である。

したがって、仕事において、もっとも重要なテクニックであり、社会人が最初に憶えなければならないのは、仕事の細分化である。

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