Chat GPT4の使い倒し術_ 日本語の言葉のセンスを鍛えると、どんどん面白くなります。
以前のブログでビジネスや趣味にChatGPTをどう使うかや、プロンプトを書くための心構えについて書いてきました。
今日は、言葉。。。特に「日本語の特性を知った上でプロンプトを書くと、面白いことができる」についてお話しします。
1.コンピュータは英語がお好き
私が海外営業部だったとき、もっとも気を遣ったのは言葉の意味をしっかり把握し、自分の意思を明確に伝えることでした。
例えば、以下を心がけてお客様とコミュニケーションをとっていました。
受け入れられる場合は、「Yes」と伝えた後、何をどのように理解し、いつまでに何をすることを伝える。
受け入れられない場合は、「No」と伝えた後、何故Noなのか、「Yes]にするためにはどんな条件が必要なのかをしっかり伝えること。
つまり、世界中の異文化の人達とコミュニケーションをとるには、このセンスは絶対に必要になります。
これまで、私たちが接してきたコンピュータは、すべて0か1かで判断するデバイスであることを考えると、英語とコンピュータの親和性は非常に高いと言えます。
それ故、エクセルのようなパソコンソフトは、正しい計算式と数値を入れれば期待通りの答えを出し、間違った情報を入れれば間違った答えがでるのは当然だと考えています。
ところがChatGPTのようなAIは、この考え方で接するとかなりストレスが溜まります。
2.AIが日本語を理解し始めた。
ChatGPTのようなAIは、これまでのPCソフトのようにデータを2進数の数値データではなく、クライアントの質問(言葉)とネット上の様々な情報(言葉)をデータとして比較分析しています。
そこが、おかしな答えや「嘘」と思えるような答えを出してしまう原因でもありますが、これをハルシネーションと言います。
先日、ChatGPTをちょっとだけ虐めてやろうと以下のような意地悪な質問をしてみました。
私が予想していた答えは、「誰かが何かをすることを強く禁止する時に使われます。」で終わると思っていたのに、なんとAIはダチョウ倶楽部をサーチしてちゃんとギャグとしての答えも返してきました。
さらに、もう1つ意地悪質問をしてみました。
私は、恐らくAIは否定の意味は理解できないだろうと予想していました。
ところが、AIはちゃんと文脈の中で肯定と否定のケースがある意味を説明するだけでなくケースも説明しています。全く驚きです。
ここから考えると、AIとの接し方はPCソフトに求めるような正確性ではなく、このような言葉の面白さとクリエイティビティを発掘することがChatGPTを使い倒すコツかもしれません。
3.日本語の特性を知ったプロンプト作りが必要
少しだけ深掘りすると、ChatGPTを使い倒すには日本語の特性を知らないと、良いプロンプトができないということではないでしょうか。
もっと言うと、文脈次第で同じ言葉でも様々な意味を持つ日本語を使い熟したプロンプトは、英語圏の人達には思いも寄らないChatGPTの使い倒し術が生まれてくるのではないかと思います。
皆さんは如何お考えでしょうか?