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AI導入は必要! だけど導入方法に違和感を感じる理由

最近、AIを活用したソリューションやメソッドを提案するセミナーや動画が急増しています。それらの中には、これまでの仕事を劇的に効率化し、時短効果をもたらす素晴らしいアイデアが詰まっています。

たとえば、10時間かかっていた作業を10分で終わらせる方法や、膨大な情報を瞬時に解析し、ユーザーの潜在的なニーズを明らかにする技術など、聞くだけでも胸が踊ります。

しかし、私は。。何かこう。。。「違和感」を感じてしまいます。

1.AIへの誤解が生む「期待外れ」

AIの導入に対して過剰な期待を抱いている企業は少なくありません。

「AIさえあれば、新しい商品開発が簡単にできる」
「社内の管理はすべてAI任せで大丈夫」


などと考える経営者も見受けられます。これらは、昨今メディアなどがAIがもたらす可能性の一側面を誇張しすぎた結果かもしれません。

このような考え方に陥る背景には、「AIはすべてを解決してくれる」という幻想が根付いていることが原因です。

しかし、本当にAIを活用して生産性を向上させている企業は、実はその前段階から優れたマーケティングやマネジメントの基盤を持っています。

つまり、「マネジメントの土台がしっかりしているからこそ、AIが活きる」ということです。


2.AIを使いこなすための条件

AIの導入が成功する企業には共通点があります。それは、ずっと「人間同士のコミュニケーション」や「マーケティングの基本」をしっかり実践してきたことです。

こうした企業は、AIを導入する際にも「どの部分をシステムに任せて、どの部分を人間が行うか」を知っている企業です。その結果、AIを活用した業務プロセスの効率化が自然と進み、生産性が飛躍的に向上します。

一方で、マーケティングやマネジメントに弱い企業では、AIを導入しても「便利になった」という満足感で止まってしまい、本質的な生産性向上には繋がりません。さらに怖いのは、その状態を「生産性が上がった」と誤認し、問題の本質を見過ごしてしまうことです。


3.AIをどのように活用すればいいの?

これからAIを導入しようと考えている方々に問いかけたいのは、「AIに何を任せるべきか?」という点です。

重要なのは、AIを導入する前に自社の課題を明確にし、その上でどのプロセスにAIを取り入れるべきかを見極めることです。つまり、AIを単なるツールとして扱うのではなく、戦略的に活用する視点が必要です。


4.AI導入の正しいステップ

AIコンサルティングは、クライアントに以下のようなステップを提案し、どのタイミングで、どこに、どのようにAIを組み入れるのか明確にする必要があります。

  1. 現状分析を徹底する
    自社のマーケティングやマネジメントの課題を洗い出し、AIが解決できる部分を特定します。

  2. AI導入の目的を明確にする
    具体的に「何を達成したいのか?」を設定し、それに基づいたツールやソリューションを選びます。

  3. 人的リソースとのバランスを取る
    AIに任せる業務と、人間の判断が必要な業務を明確に分け、両者の連携を最大化します。

  4. 継続的なフォローアップを行う
    AI導入後も定期的に効果を検証し、必要に応じて改善を行います。


5.人間とAIの共創

AIは、決して「魔法の杖」ではありません。しかし、正しいアプローチで導入し活用することで、企業の生産性やイノベーションを飛躍的に向上させる可能性を秘めています。

人間の知恵とAIの力を組み合わせることで、これまで以上に豊かな社会が築かれるでしょう。


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