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ChatGPT4使い倒し術_本当に成果を上げるマーケットリサーチは、こうやります。
昨年、ChatGPT4がリリースされて、たくさんの書籍やYouTube動画が溢れていますが、多くはChatGPT4のテクニカルな内容ばかりで、ビジネスの実戦における活用方法は少ないように思われます。
今日は、ChatGPTが提供しているGpts(GPTストア)に効果的な分析法(プロンプト)を学習させて、効果的な戦略戦術をアウトプットさせる方法についてお話しします。
これをご覧いただければ、自分のビジネスにChatGPTがどのように活かせるのかイメージできると思います。
1.まずは市場情報を入力してみよう
今日は、テクニカルな話はしません。
これからお話しすることは、GPTsに効果的なプロンプトを学習させると、ビジネスの実戦にいかに役に立つかということに焦点を合わせてお話しします。
まず市場情報ですが、『アフターコロナのニュービジネス』原田曜平著の事例を引用させていただき、この内容についてGPTsに市場分析をさせてみたらどうなるかをお見せしたいと思います。
【Mirror という自宅エクササイズサービスをX社(仮称)がリリースした】
自宅エクササイズサービスに注目 した。コロナ禍でジムに行けなくなった中、通信機能を持ち、映像やデータが表示されるスマートミラーを使った自宅エクササイズサービスが注目された。「Mirror」「Tonal」「Tempo」が主な提供業者だ。 「Mirror」のサービスでは、鏡に自分の姿を映し、鏡内の映像に登場するインストラクターの指示と動きに合わせて15~60分のワークアウトができる。ワークアウト中は手首に装着したスマートウォッチとリンクさせ、画面上に示される心拍数なども確認。本体価格は 1495ドルで、利用料(サブスクリプション)は月額42ドルからという設定だ。1台につき家族6人まで登録可能で、ストリーミング配信されるワークアウト動画の数は50ジャンル、1万種類以上。他に人気インストラクターのライブ中継クラスもある。 この情報を分析してください。
※『アフターコロナのニュービジネス』原田曜平著より抜粋
以下は、上記をChatGPTのGPTsに入力し、分析させた結果です。
【GPTsによる市場分析】
1. 日付: 2024年、2月28日
2. 場所: xジム(仮称)
3. 担当: A氏(仮称)
4. What(現状分析)
• コロナ禍で自宅フィットネスニーズ急増、「Mirror」が市場で注目。
• 自宅ワークアウトにリアルタイム指導を求めるユーザー増加
• 高価格ながら、便利さとコストパフォーマンスで人気。
• 50ジャンル以上のワークアウト動画とライブクラスが評価される。
• 他社と比較してサービスの多様性、家族利用の可能性、リアルタイム
フィードバック提供で優位性を持つ
5. Why(仮説設定)
• 自宅エクササイズ増加、リアルタイムフィードバックが重視される。
• 「Mirror」が家族利用や多様なニーズに応えるサービスで注目される。
• 初期費用は高いが月額と合わせてコストパフォーマンスが良いと評価。
6. Why(課題設定)
• 高価格帯製品は市場の一部をターゲットにしている可能性あり。
• 競合との差別化とユーザーの継続利用を促す戦略が必要。
• 新規及び既存ユーザー獲得・維持のため、価値提案の常時更新が必要。
7. How(戦術)
• 分割払いオプションやプロモーションで初期費用の負担を軽減。
• 定期的に新しいインストラクターとワークアウトプログラムを追加し
、ユーザーの関心を維持。
• SNSやインフルエンサーを活用した宣伝と、ユーザーの成功事例に
焦点を当てたストーリーテリングでサービスの魅力を伝える戦略。
上記は、このままでも戦略を立てる叩き台として十分使えるレベルですが、さらに以下のような質問をしてみました。
【質問1】 ユーザーが「言語化されていないニーズ」はあるのか?
【GPTSの回答】
・コミュニティ感と他のユーザーとのつながりを求めている。
・パーソナライズされたトレーニング提案でモチベーションを維持したい。
・運動の正しいフォームと、怪我を防ぐためのフィードバック機能が必要。
・時間や場所に縛られない柔軟性と、簡単なセットアップ。
・直感的な使用感を重視している。
【質問2】「言語化されていないニーズ」を満たす具体的な手段は?
【GPTsの回答】
・リーダーボード導入やグループチャレンジでコミュニティ機能を
強化し、ユーザー間の繋がりとモチベーション維持を支援。
・AIを用いたカスタマイズされたトレーニングプランを提案し、
追跡データで、個々のニーズに合わせた効率的な運動を促進。
・運動中のフォームをリアルタイム分析し、怪我のリスクを減少させる。
・ゲーム要素(ポイント獲得、レベルアップなど)を取り入れたアプリ
ケーションで運動の楽しさを提供し、モチベーションを高める。
2.AIのアウトプットを活用したビジネスマネジメント
上記のようにビジネスでAIを使い切るには、3つの大切なことがあります。
1つ目は、情報の入力です。
これまでは、情報を入力したり報告するには、きちんと情報を整理し文章にしたり、PowerPointで纏めて報告していました。しかし、今後この作業は不要になります。ユーザーは音声入力でその場で感じたことや、ユーザーはスマホで音声入力した感想や情報をAIに送り、即座に分析させることができます。
2つ目は、深掘り質問(プロンプト)の質を高めることです。
AIのアウトプットに対して、さらに深堀する質問を投げかけ本質的な解決すべき課題を発掘する作業です。ここで重要なことは質の高い質問を投げかけないとAIは的を得たアウトプットをしてくれません。これをプロンプト(質問、指示)の質を高めるといいます。
3つ目は、現場で検証することです。
AIのアウトプットは、ネット上の情報とユーザーの情報を比較検証して出していますが、ネット上の情報はすべて正しいとは限りません。しかしAIはそういった情報も尤もらしく答えてしまうので、ユーザーが鵜呑みにすることは危険です。これをハルシネーションと言います。ユーザーは、アウトプットを現場で検証しながら、成果に繋がる課題を見出すことが求められます。
3.今後 AIを使い倒すことができないと競合に勝てなくなる。
読者はすでにお気づきだと思いますが、AIを使い倒しているビジネスマンとそうでなビジネスマンでは、スタートラインで圧倒的な差が出ます。
これまで私たちはマーケティングを行う前に事前調査に時間をかけて、的を絞ったリサーチを行ってきました。
しかしAIを使うとその作業をAIに任せて、AIがアウトプットした叩き台を検証し、見過ごしている変化を察知して、イノベーションの種を発掘することができます。これだけでも、時短と生産性が格段に上がります。
これがAIとの共創社会です。
皆さんはいかがお考えでしょうか?