昨年、ChatGPT4がリリースされて、たくさんの書籍やYouTube動画が溢れていますが、多くはChatGPT4のテクニカルな内容ばかりで、ビジネスの実戦における活用方法は少ないように思われます。
今日は、ChatGPTが提供しているGpts(GPTストア)に効果的な分析法(プロンプト)を学習させて、効果的な戦略戦術をアウトプットさせる方法についてお話しします。
これをご覧いただければ、自分のビジネスにChatGPTがどのように活かせるのかイメージできると思います。
1.まずは市場情報を入力してみよう
今日は、テクニカルな話はしません。
これからお話しすることは、GPTsに効果的なプロンプトを学習させると、ビジネスの実戦にいかに役に立つかということに焦点を合わせてお話しします。
まず市場情報ですが、『アフターコロナのニュービジネス』原田曜平著の事例を引用させていただき、この内容についてGPTsに市場分析をさせてみたらどうなるかをお見せしたいと思います。
以下は、上記をChatGPTのGPTsに入力し、分析させた結果です。
上記は、このままでも戦略を立てる叩き台として十分使えるレベルですが、さらに以下のような質問をしてみました。
2.AIのアウトプットを活用したビジネスマネジメント
上記のようにビジネスでAIを使い切るには、3つの大切なことがあります。
1つ目は、情報の入力です。
これまでは、情報を入力したり報告するには、きちんと情報を整理し文章にしたり、PowerPointで纏めて報告していました。しかし、今後この作業は不要になります。ユーザーは音声入力でその場で感じたことや、ユーザーはスマホで音声入力した感想や情報をAIに送り、即座に分析させることができます。
2つ目は、深掘り質問(プロンプト)の質を高めることです。
AIのアウトプットに対して、さらに深堀する質問を投げかけ本質的な解決すべき課題を発掘する作業です。ここで重要なことは質の高い質問を投げかけないとAIは的を得たアウトプットをしてくれません。これをプロンプト(質問、指示)の質を高めるといいます。
3つ目は、現場で検証することです。
AIのアウトプットは、ネット上の情報とユーザーの情報を比較検証して出していますが、ネット上の情報はすべて正しいとは限りません。しかしAIはそういった情報も尤もらしく答えてしまうので、ユーザーが鵜呑みにすることは危険です。これをハルシネーションと言います。ユーザーは、アウトプットを現場で検証しながら、成果に繋がる課題を見出すことが求められます。
3.今後 AIを使い倒すことができないと競合に勝てなくなる。
読者はすでにお気づきだと思いますが、AIを使い倒しているビジネスマンとそうでなビジネスマンでは、スタートラインで圧倒的な差が出ます。
これまで私たちはマーケティングを行う前に事前調査に時間をかけて、的を絞ったリサーチを行ってきました。
しかしAIを使うとその作業をAIに任せて、AIがアウトプットした叩き台を検証し、見過ごしている変化を察知して、イノベーションの種を発掘することができます。これだけでも、時短と生産性が格段に上がります。
これがAIとの共創社会です。
皆さんはいかがお考えでしょうか?