Arishi

駆け出すクリエイター。

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最近の記事

卒業制作『HELLO BABYs』ができるまで

こんにちは。Arishiです。2020/01/23-26に開催した多摩美術大学統合デザイン学科卒業・修了制作展2020では多くの方にお越しいただきました。本当にありがとうございました。 今回はそこで展示した作品『HELLO BABYs』の制作の過程をまとめようと思います。 今まで制作した作品はこちらから 『HELLO BABYs』作品紹介赤ちゃんの行動の一部を抽出し、スマートフォンで表現した3部作品 一見何の関係性もないように思われる赤ちゃんとスマートフォン。 しかし、赤

    • 卒業制作にあたっての振り返り

      こんにちは。この度、多摩美術大学卒業・修了制作展2020に作品を出展します。それにあたり、学生のうちに制作した作品の振り返りと展示に向けて制作している作品について、自分の記録のために少し書こうと思います。 入学後に見つけた自分の創作媒体について 統合デザイン学科は様々なジャンルのデザインを幅広く学べるから、自分が胸を張って得意と言えるものができるだろうと思い、デザインが本気で好きかどうか曖昧な状態で入学しました。 4年間を通して、私がモノを作ることが好きなのではなく、モノ

      • 『ビデオゲームの美学』

        読むように指定された本シリーズ第4弾です。 表紙のデザインが何を表しているのかわかりませんが、マットな黒地に彩度の高い赤、画像だとわかりにくいですが黄土色の線の縁取りと文字が合間って高級感を感じる装丁です。 【概要】 本書は、産業規模の拡大、技術の進歩とともに、文化的重要性が増しつつあるビデオゲームを1つの芸術形式として捉え、その諸特徴を芸術の哲学の観点から明らかにすることを試みた内容です。スーパーマリオブラザースやテトリス、ドラゴンクエストなど多くのビデオゲームの事例をあ

        • 『ことばと思考』

          読むように指定された本シリーズ第3弾です。指定された本シリーズの中でも読みやすい本でした。 【概要】 本書は「異なる言語の話者は、世界を異なる仕方で見ているか」というこれまでの問いを実験によるデータに基づき、科学の視点から考え直すモノです。同時に、ことばの学習が子どもの知識や思考の仕方をどのように変えるのか、ことばの存在あるいはことばの使い方が私たち大人のモノの知覚の仕方、記憶、推論や意思決定にどのような影響を与えるかという発達心理学、認知心理学、脳科学の観点を織り交ぜて、

          『選択しないという選択』

          読むように指定された本シリーズ第2弾です。ピクセル状に並んだチェックボックスが「選択」という漢字が対になっていておしゃれな表紙だなぁという印象でした。 【概要】 本書は「選択する」という行為が及ぼす利益と不利益について行動経済学の視点から実例や実験内容を交えて書かれた本です。現在、ビッグデータが活用されるようになり企業や政府はデフォルト・ルール(初期設定)を用意してくれるようになりました。そのことによって私たちは一々選択をしなくてもデフォルト・ルールに従ったサービスをすぐに

          『選択しないという選択』

          『やわらかいロボット』

          本を読むだけでは考えをまとめきれずに内容を忘れてしまうことが多いため、面白いと思った本は書評及びそこから得られたこと書いていこうと思います。 今回は読むように指定された本シリーズ第1弾です。 【概要】 本書はソフトロボティクスの歴史、素材、参考にされた生物・身体などについて、これまでの研究結果と照らし合わせてわかりやすく書かれた本です。 これまでのロボットと言われて想像するものは、硬い素材でできた機械でした。生物とはかけ離れた存在ですが、そこに見た目や触感、動きに「やわら

          『やわらかいロボット』