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時代に自分を合わすんじゃ無く、自分を貫き通せば時代が追いつくと思っている

おはようございます。河野企画代表、チューバ奏者、指揮者、金管バンド専門家の河野一之です。

この世界では流行り廃れというのがものすごい速さで循環していて、つい先月まで流行っていたものが突然なりを潜め、一ヶ月前には聞いたこともなかったようなものが流行っていたりする。

僕の浦島太郎体験は、英国に留学する直前、僕の主観では日本はe-mailが主流でスカイプなどのインターネット通話がやっと流行りだした頃であった。Wa-fiなんて各自の家の物を使うかポケットWi-fiで外では使用するか、ウィーフィーと読む人だってたくさんいた。スマートフォンもようやく出てきた頃であったのをよく覚えている。

そんな中たった2年この国を離れていただけでみんな連絡手段にはLineを使用しインターネット回線のみで気軽に通話を行い、スマートフォンの普及率もめちゃめちゃ上がり、さらにこれまで電波が入らなかった地下鉄半蔵門線でさえ携帯の電波が入るようになった。

つまりこの流行り廃れは技術や文化の発展に寄与しているのは間違いないし、その流行り廃れの速度が早いがためにこの国のそういった文化の進化は早いのではないかと思う。

これがメリットであるのは重々承知しているのだが、僕はなぜだか素直になれない子供のようにというかこの流行り、流行の波に乗るのがすごく抵抗がある。恐らく主体性がないように感じるのだ。

”自分が”好きだからハマるのならば良いのだけれども、

・流行っているから
・みんなやっているから
・人気だから
・流行に遅れないために

という理由で僕は動けない。どちらかというと「人気なんです!」と言われると逆に一歩引いて冷静にみてしまう。何が良さでなぜ人気なのか分析してしまう感じだ。

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消費期限が早い

流行りもてはやされ、多くの人の人気を集めるということ自体はとても魅力的だし良い悪いでいったら良いことに近いと思う。

でも僕が知っているのは、この国では流行るのも速いが廃れるのも速い。つまり絶好調で人気を集めるのも”バズり”、”TVで取り上げられる”などの要因があることで一気に加速するがそれは宣伝効果でしかなく、コカコーラのように何十年と人気を維持するにはずっと宣伝、ずっと何か特別なこと、未知の体験+ずっと愛される製品づくりをしなくてはならない

そういう事が好きで、それが得意な人は良いだろう。でも僕は残念ながらそうではなかったようだ。流行り廃れ、バズり、TVに取り上げられることということにそんなに興味がない。

人気になることは華やかしく素晴らしいことに見えるけれども、その人気になることに執着をし、「自分がどうしたいのか」が見えなくなることが嫌だし、一回の流行後「またあのバズりを!」と”流行させるための努力”のラットレースに乗る事が諸行無常なような気がしてならないのだ。

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育ってきた環境

恐らくこういう流行、バズり、人気というものに興味がないのは小さい頃から両親や親族一同の中で「一人っ子」「長男」「初孫」という愛でられまくる環境に育っていたせいもあるかもしれない。

考え方が”周りファースト”ではなく、「僕がどうしたいのか」が最も重要なのだ。そしてそれをきっと誰かしら喜んでくれたり楽しんでくれるはずだと信じている前提があるのだ。なぜならそうやって育ってきたから。

音楽家というエンターテインメントの世界にいるので”そういう自分”を楽しんでもらうための工夫や研鑽はもちろん行う。素の自分をそのままだしていれば良いなんていうのは家の中で一人でやっていればいいことだからだ。

素の自分、なりたい自分、自分自身が好きな自分という自分自身を誰かに楽しんでもらうための工夫はするけれども、根本的な”自分自身”という部分を変えてまで流行りやバズりを狙いに行く事が僕はできないという話だ。

これは良い悪いではなく、自分の性格というか資質というか特性なのだろう。ある意味鉄の意志、ある意味頑固である。

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まとめ

仏教用語に諸行無常という言葉がある。
”この世の出来事は常に変化し一定を保つことはない”という意味だ。

この考えが強いためか流行させることにも、廃れていくことにも川が流れているのを眺めているかのような無情を感じている。

しかし、流行らせたりバズらせようとすることを否定しているわけではない。何を危惧しているかというと本質的に

「流行らせる」「バズらせる」ということが本質に成り代わってしまい、そのために自分の意志や大事にしたいことまで変えてしまうということ。

自分の好きなことや大事にしていることを曲げてしまう=自分自身をないがしろにしてしまうと僕は考えていて、そうしてしまうと結局のところ自分が何者かわからなくなり迷子になるのだ。

流行、バズり良いと思う。でもそれはあくまで自分の魅力や素晴らしさ、さらには自分が生み出したものを知ってもらうための手段でしかない。流行やバズりを狙うあまり手段と目的が入れ替わらないように自戒の念も込めて

Thank you

Kazz



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