
日本における金管バンドの芸術性を高めたい破
おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。
獅子座1日リハ燃えました、筋トレの成果か7時間リハにも耐えきれました。
本題に行かれたい方は以下目次より題名へ、お知らせをご覧いただける方はこのままスクロールをお願いします。
お知らせ
各種お知らせは以下のアカウントよりご覧ください。
ブラスバンド獅子座其の参 2/1(土)16:30開場

Nexus Brass Band 2/15(土)AM

Nexus Brass Band 2/23(日)11:45~

2/24(祝月)Riverside British Brass 第23回定期演奏会

Brass in Recital 16th 開催のお知らせ

ピアニスト清水初海さんのスケジュールとホールの都合が合い、以下の条件で開催が決定しました。
📅 開催日
3月30日(日) 午前・午後
💰 参加費
ソリスト (15分):¥27,000
アンサンブル (20分):¥35,000
※両枠とも出入り時間込み
🏛 会場
草加市中央公民館 大ホール(草加駅最寄り)
※川口リリアが改修中のため変更
※東京ブラスバンド祭を開催したホールで、従来の約2倍の広さ
📩 応募・問い合わせ
DMまたはコメント欄まで
皆さまのご応募をお待ちしております!
日本における金管バンドの芸術性を高めたい破
前回はこちらからご覧ください。
ヴィブラートの活用
Vibrato(ヴィブラート、音程を僅かに上下させ音に揺れを伴わせる奏法)
ヴィブラートを使用することで演奏表現に幅が生まれ、表現の拡大につながります。
これはなぜかというのを知っておくとヴィブラートをより使用したくなると思います。そこにはこんな科学的な秘密があります。
1/fゆらぎ
心臓の鼓動や川のせせらぎ、焚き火の炎の揺れや蛍の光など、人が予測できない規則性と不規則性が混じった現象のことです。これらの現象は人の心を癒す効果があります。
1/f(エフぶんのいち)ゆらぎとは、予測できない変化や動き、ゆらぎ方を表す周波数で、自然界や生体リズム、音楽などに見られます。規則性と不規則性がバランスよく調和したパターンで、心地よいと感じる感覚や音を生み出します。
この効果により、まず人間同士の演奏で例えストレート・トーン(ヴィブラートをしていないまっすぐ伸ばした音)を重ね合わせただけでも音色や多少の音程のずれが人の心に快楽を感じさせます。
逆に書けば僕たちは科学的に完璧にチューニングされた音の揺れなどもないストレートな電子音でハーモニー的にも合っている和音を聞いてもあまり感動しません。
ですが、さらにこの人間同士の演奏でヴィブラートをかけることにより、人間による演奏という温もりと共に、1/fゆらぎ効果がヴィブラートにより増大し心地よく感じるわけです。
スタイルを表現することもできる
ヴィブラートのかけかたによって音楽のスタイル、つまり様式を表現することができます。
バロックであったらかけないとか、クラシックならこう、ポップスならジャズなら、讃美歌、金管バンドクラシックなどそれぞれ時代やジャンル、そして素晴らしい奏者などにもよるので一概に「こうだ!」という決まった方法はありませんが、さまざまな音楽を聞き、それを模倣したりする際にスタイルの表現にヴィブラートは必須です。
以下の歌系であれば僕ならこのようにヴィブラートをかけます。
金管バンドにおいても、讃美歌を演奏する時は音の出始めから細かめのヴィブラートをかけたり、金管バンドの中でのクラシック作品をクラシックな奏法で演奏しようと思ったらやはりヴィブラートは細かくかけめに行いますが、そうでなく現代の奏法としてあえてかけなかったり、薄めにかけたりなどさまざまな種類のヴィブラートが表現方法としてあります。
簡単にあげただけでも千差万別、同じ種類の楽器にも関わらずそれぞれの奏者がそれぞれの解釈でさまざまなスタイルの楽曲にヴィブラートを行い表現しています。
方法
お腹でかけたり、楽器を直接ゆらしたりなどさまざまな方法でヴィブラートをかける方法がありますが、金管バンドにおいてはこちらの顎を動かしてかける方法が一般的です。ぜひお試しを
というわけで金管バンドにおいて、そしてソロの演奏においては金管楽器であろうと、なおさらチューバであろうとヴィブラートは必須だと考えます。
リップスラーやダブルタンギングなどと同様にいきなりできる奏法ではないので地道に継続して会得してみてください!
今日もありがとうございました。
Thank you
Kazz
いいなと思ったら応援しよう!
