演奏者モード
お疲れ様です。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。
演奏者モード
僕は今現在、夢見ていたプロフェッショナルの音楽家として生きていますが、それも今年で10年目な話で、その前は学生をしながらプロの方々のようなことをさせていただいたりと、今でいうアマチュアの方々と変わらない音楽活動をしていました。
僕もそうでしたし、アマチュアの方々もそうだと思うのですが、
(#河野は本来アマチュアという言葉をネガティブに捉えるプロが多かったのでこの言葉もそうしたプロもあまり好きではありませんが、便宜上今は使います)
勉強をしたり、お仕事や家事、音楽に深い関わりのない人生のことをして、その束の間の時間に音楽に音楽に向き合われます。
僕もイギリス留学時代
・外国での自分の衣食住などの家事
・大学院での研究(チューバや大学ブラスバンド、室内楽、院生用の音楽に対する研究etc)
・Cory Band活動
・遊びや観光
とこれら4つのことを同時並行で行っていました。あの当時は本当に分単位で生きており、充足はしていましたが、精神衛生上、体力的にもあまり良い環境ではありませんでした。(#Viva20代)
ほぼ毎週末あるCoryでのヨーロッパ中での演奏会+コンテストやCDレコーディング、月に1~2回あるソロの授業での発表、大学バンドの演奏会も大体3ヶ月に2回、 大学院での研究発表、さらに家事全般+理不尽な大家とのバトルやゴミを漁りに来るジプシーの方々に荒らされたあとの近所の掃除etc
としっちゃかめっちゃかな中でも各リハーサルやコンサートと自分の人生をかけるような大事な演奏の場面が平然とやってくるわけです。
僕は音楽を専門で習える環境にいましたが、僕らには僕らのレベルの大変なコンサートやそれに対する準備があり、
普段お仕事や専業主婦的な立場におられながらやられている演奏家にもそれぞれにくるレベルのコンサートがあり、
とどちらに優劣があるわけでもないと思いますが、それぞれに音楽を続けていくということには大変さがあると思っています。
#書き方が下手くそですが 、お分かりいただけるでしょうか?
#音楽を専門的に習っているからといって楽なコンサートなんてないので
#特にこのような勉強や下積み時代には
なのでそういう時に必要なのが
・タイム・マネージメント
・演奏家モード
というマネージメント能力と意識の習慣化だと思うのです。
タイム・マネージメント
これは呼んで字の如く、自分に与えられた時間の中で、こなさなければならない仕事や私生活のこと、そして練習やコンサートに対する準備の時間の捻出です。
隙間時間があった時にスマフォでTwitterをいじるのか、それともマウスピースを少しでも吹いたり楽譜を読み返したりするのか
時間を工夫し、少しでもリハーサル会場に早めについてウォームアップを完了し、その後に控えるリハーサルの質を上げるのか
どこでも習うことですし、当たり前にみんな知っていることですが、当たり前のこと、みんな知っていることこそ
みんなやりません。
だってやらなくても死なないので、身体的にはそんな工夫をして何か変化を与えるよりも、これまで通りの人生を歩ませた方が負担が少ないので身体は疲労やだるさ、めんどくささなどこれまでの習慣を変えさせないようにするために必死に抵抗してきます。
話は簡単で、それを意思や誤魔化し方、工夫で変化を習慣化していくだけです。こうやって僕は変化を当たり前のものにしたので音楽家になれていると思います。今も変化を柔軟に受け入れられるよう意識化を徹底化しているのでコロナ禍も音楽家として生き残れたと思っています。
#自惚れだけは本当にトラップだから気をつけよう
演奏家モード
忙しい毎日を過ごし、やっと週末楽器が吹ける
この時に自分に集中し、俯瞰し、思い通りの演奏ができるようにするのが演奏家モードです。
アマチュアであろうと、プロであろうと変わりません。
これは断言できますが、仕事終わり、遊び終わり、家事終わりにパッと思い通りに演奏ができるなんていうのはある一つの条件を除いて無理です。
なので、僕らは慣れ、習慣化することが必要です。
ここで一つ思い出してみてください。例えば長時間練習を行った時、たくさん吹いて身も心も楽器となじみ音楽に没頭している時の集中力
大勢で吹いているのであれば誰がどこでこうくるとかが第六感のように感じ取れ音楽の流れをみんなで作っている感覚
これがアンサンブルだと思うのですが、この状態を長時間練習ではなく1~2時間の練習の時でも再現できるような心や身体のセッティングを作るのです。
きっかけはとても簡単です、リハが始まる前、楽器を出す前、会場に着く前、家から出る時、そのもっと前、リハーサルが始まる日になった時から
こういう風なリハーサルにする
と意識をしておくのです。すると身体も心も準備しながら向かいます。楽器を出す時の動作や、その後の音出しの一音一音に無駄玉なんかないはずです。
こうしてイチローがバッターボックスで行う儀式のように、行動を意識し、儀式化することで僕らは自分の出したい音、つまり理想の演奏に近いパフォーマンスを発揮することができます。
#これも何度も行って習慣化がもちろん必要ですが
仕事終わり、遊び終わり、家事終わりにパッと思い通りに演奏ができるある一つの条件
最後に、この条件です。
とても簡単で、仕事が終わったり、遊び終わったり、家事などの私生活という場と音楽の場を区別せず、いつでも吹けるような意識のトレーニングを続ければ良いのです。
いつもマウスピースを持っていたり、いつでも楽器が吹けるような環境にしておき、いつでも演奏ができるようにしておきます。
なぜなら酔っ払っていても、風邪の時でも、疲れていても、子供を寝かせたあとでも、
歯は磨けますよね?
それと同じで、楽器の演奏を歯磨きと同じぐらいの習慣や動作にしたら可能です。
僕はこれでいつでもチャルダッシュが吹けるようにしています。音出しなしでも大丈夫です。
終わり
ぜひタイム・マネージメントと演奏家モード、両方ともとても有用なのでお試しください。きっと効果を実感されると思いますよ
Thank you
Kazz
サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。