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助詞を使った助詩

みなさん、こんにちは。
今日は、1月20日から30日までの中学校国語の授業の振り返りをしたいと思います。

最近、我が家の近くがまるで工事現場のように賑やかになってしまいました。1棟はすでに建設が進み、もう1棟は解体工事が始まるという状況で、なかなか落ち着かない環境です。

百人一首大会と授業の工夫

1月30日に百人一首大会が行われるため、授業の最初の10分程度を使って「五色百人一首」を続けてきました。1月20日の週あたりから生徒たちも私自身も少し飽きてきたところで、ちょうど大会を迎えることになりました。

クラス内ではたくさん取れていても、他クラスと対戦すると強敵に当たって思うように取れなかった生徒も多かったようで、「悔しい」と漏らす声があったと、他の先生方から聞きました。そこで、ある先生が「そんなに悔しいなら、生徒主催でやってみたら?」と提案してくださり、もし生徒からそういった声が上がるなら、組み合わせなども含めてすべて生徒主体で運営できると面白いな、と思っています。

文法の学習と豆テスト

百人一首に飽きてきたのと同時に、文法も少し飽きが見えてきました。残すところ「付属語」のみという段階で、助動詞についてはポイントだけ説明し、教科書の音読を行ったあと、ひたすらワークを解くという流れにしました。

・得意な生徒 → テストのようにワークを解く
・苦手な生徒 → 教科書を見ながらワークを解く

ただし、「ただ解くだけではなく、自分の頭を使いながら、覚えながら取り組むこと」と伝えました。

授業の最後には、助動詞の意味を問う5問程度のミニテストを実施。たった1〜2分で解ける問題ですが、「目標があることで取り組む姿勢が変わる」と改めて感じました。ある先生からは「これはテストというより振り返りですね」と言われましたが、私としては「この時間だけは真剣に助動詞の勉強をする」という意識を持ってもらうための仕掛けでした。

助詞を使った詩作り

目標があると頑張る気持ちになるものです。そこで、次の週は助詞の学習に取り組みました。文法の勉強に少し疲れてきたこともあり、ポイント説明の後、「助詞にこだわった詩(ポエム)」を作る活動を行いました。

これは甲斐利恵子先生の実践を参考にしたものです。例えば、副助詞「ばかり」だけを使って短い文をつなげるなど、助詞の特性を活かした表現に挑戦しました。
勉強があまり好きではないある生徒に「しか」を使った詩作りを提案してみました。「Aさんにしか言っていない、Bさんにしか言っていない……」と続け、最後に「みんな知ってる」というオチをつけると面白いよ、と話したところ、彼女は夢中になって書き続けました。ひたすらAさん、、、Bさん、、、と書き続け、最後の一文「あら、みんなに言っちゃった」は彼女自身の言葉でした。私が提案した形よりずっと面白い終わり方になっていて、「すごくいいじゃん!」と伝えると、嬉しそうにしていました。

他の生徒たちの作品にも「来年こそ頑張る」「今年こそ頑張る」といった内容が多く、最終的に「やっぱり勉強できない!」とオチをつけるなど、ユーモアのある作品がたくさん生まれました。

甲斐利恵子先生の実践を参考にしたことで、生徒たちが楽しみながら学べる活動になり、日常生活にもつながる学びを提供できたと感じました。この活動は今後も定番にしていきたいと思います。

今後の展望:『走れメロス』と書写の学習

やっと文法の単元が終わり、『走れメロス』の学習に入りました。早いクラスではすでに朗読をし、漢語など特徴的な言葉に注目する活動を始めています。

授業で私が朗読をしている途中、チャイムが鳴ってしまったクラスがありました。すると、ある生徒が思わず「え、この後どうなるの? 間に合うの? 殺されるの?」とつぶやいたのです。その反応がとても嬉しかったです。

また、普段は勉強があまり好きではない生徒が「この話好きなんだよね」と、実は事前に読んでいたことを教えてくれました。私自身も好きな単元なので、今後の授業が楽しみです。

また、書写の教え方についても新しい情報を入手しました。Xで池田修先生をフォローしているのですが、その中で印象に残った方法を紹介します。

池田先生の書写指導法
1. お手本の上に半紙を置き、なぞり書きをする
      •   ただ書くのではなく、まず輪郭を細くなぞり、その後中を塗る
      •   筆を立てる・寝かせるなどの使い方を学べる
2. なぞり書きをした後、お手本を見ながら自分で書く

私はこれまで「お手本を見ながら書いてみる」だけでしたが、なぞり書きを加えることで筆の使い方をより深く理解できると知り、目から鱗でした。来年度、ぜひ取り入れたいと思います。
実際に試してみたら、ご報告したいと思います。

それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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