失敗「モアイは語る 地球の未来」論理の展開を書く
今回は10月21日から25日までの1週間の国語の授業を振り返りたいと思います。
「モアイは語る地球の未来」のクイズ大会が終了し、いよいよ本題の「論理の展開について書く」という学習に入りました。これはかなり難しいテーマのようでした。
まず、「論理の展開」という言葉に生徒たちが戸惑い、さらに「序論・本論・結論」に分け、それぞれの段落でどのように筆者が話を進めているかを客観的に書く、という内容に多くの生徒がついてこれない様子でした。どうやら、彼らの「やりたい」「興味がある」と思えるような授業の進め方や入り方ができなかったようで、大きな敗北を感じています。
昨年度学んだ『ちょっと立ち止まって』を使って論理展開の例を挙げたり、私自身が書いたモデル文もロイロで配布して、「こんなふうに書けばいいよ」と説明しました。しかし、今回は難しく感じた生徒が「もう分からない」「嫌だ」となってしまった部分が多く、事前に理解しておくべきことができていなかったと感じています。これは大きな反省点です。
その後、個別指導に切り替えて、一人ひとりに声をかけ、「こんなふうに書いたらどう?」とサポートをしました。とはいえ、指導する生徒の数も多く、私も生徒もかなり疲れ果てた時間になってしまいました。
また、情報収集として「モアイは実はロープで運ばれていた」「船に紛れ込んだラットが生態系に影響を与えた」などの記事を読んだり映像を探したりもしましたが、かつての生徒のようにナショナルジオグラフィックのモアイがロープで運ばれる映像を見て盛り上がる様子があまり見られませんでした。以前なら「うわー!すごい!」と何度も再生していたはずなのですが、今回はそういった盛り上がりにはつながりませんでした。
今回の反省としては、新しいことに取り組む際には、一つ一つ丁寧に説明しながら全体指導を行うべきだったという点です。たとえば、「序論ではこんな問いかけをしている」「本論では問いに対しての研究を根拠に答えを出している」など、具体的に板書を使って、全員で論理の展開について追っていく方が良かったのだと思います。そうしていれば生徒たちの不安も少なかったでしょう。
改めて、初めて取り組む作業については丁寧に説明しようと決意しました。11月も近づくこの時期にこのような失敗をしたことは、自分にとってもつらい思い出ですが、しっかりと記憶に残していきたいと思います。
そして次回は、討論会を開催する予定です。生徒たちにとって初めての経験になると思いますが、意見をもちやすいテーマですし、インターネットで調べる時間も確保しているので、今回の論理の展開ほどの不安はないように思えます。討論会についての振り返りも来週する予定です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。