私たちは大空の極みにゐる
そして或る退屈さが
滑空へと背中を押すのだ
たぶん明日は地にゐるには
淋し過ぎるからだらう
私たちはひとゝきのグライダーである
〈空滑る目はもう閉じて凄の域 くにを〉
(凄、は季語・凄まじから採つた。ゆゑこの句の季題は「凄」である。言ひ訳。)
©都築郷士
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