詩)都築郷士『ぶうつく』呟きの如く・14 附・詩人の為の秋冬ワードローブ集
彼は「お母さんが亡くなってしまった」と言ったと思うと、小母さんのいることは忘れて、いま出てきたばかりの戸口をじっと見つめた。「いとしいひと、いとしいひと、愛らしく、いとしいひと」と少年は、自分の外からくる何かの衝動にかられて、声に出して呟いた。-『ワインズバーグ・オハイオ』シャーウッド·アンダースン
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死は生に膂力で勝るけど日蔭 郷士
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【旅路】
今からでも遅くない
世間師に學んで..
何か格言でも印刷したカード
何となくお経に聞こえる呪文
笠、杖ほか坊主つぽい格好
それで喜捨が拾へるか
試してみたらどうだ?
各駅列車の旅で津々浦々
時には蝮を漬けた焼酎
それで巷ちまたを騙くらかして
そんな奴らの集ふ、隠し宿で眠る
今夜は酎やない酒やぞ
お國が分かるのは、そんな寝床だけ -
今からでも遅くない
世間師に學んで..
けれども、疲れて疲れて
少しづゝ死んでゆく
その點では
彼らは特殊とも言へぬ
たゞの人間だ
役小角には、なれまへん。
本物の超大阿闍梨にそんな暇あるかいな笑。
で・はいお時間。Bye!!
©都築郷士
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ハンチング眞横に被る樂しさよドアはきちんと開けねば鍔ツバ擦る
(©都築郷士)
BGMはペンギン·カフェ·オーケストラつてとこだい!レッツ室内樂!
アンダースンはつくづくコワい。恐怖文學ぢや味はへない怖さ。
アデュー。
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