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【私の飼ふ鬼】詩。

なかなか電源ボタンを押さず
ブラックフェイスに写つた
自分の顔の輪郭を見つめてゐるだけ
いついつの時も巳れの中
詩を絶やさず飼つてゐて
注文が入れば網で掬つて- そんな奴あゐない
尤も鬼滅の刃の事でも情報収集欠かさず
そんなもんなら常時書けるやうにしてゐる
莫迦げた商売熱心=たゞの莫迦
ならば別だが
そんなベタな稼業ではない
「あらすぢ屋」ぢやあないんだよ
己は詩人 下手をこいても辞められぬ
己は詩人 恩師亡くなりや穴埋める
己は詩人 莫迦みたいにも見えやうが
本質は「あらすぢ屋」とは違ふんだ
180度違ふ -それでもきつと
誰かゞ必要とするだらう
漫画の下僕としてゞはなく!
©都築郷士

〈がめつくある其れを押し出す春の胃か くにを〉
酒池肉林が待つてるかな?漫画の先端に。Fin.

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