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【ワンパターンも愛ゆゑ】詩?
子規『歌よみに與ふる書』を讀んだ時
彼ほどの人がなーんでこんな詰まらない本を書けたのだ
と思はず肩が落ちた。
だが子規の和歌研究、平賀元義を買つてゐる
と云ふ點さすが!と唸るのである。
子規は元義を「吾妹子先生」と呼び
愛唱した、と云ふ。
元義を単に獨學で萬葉世界を再現した、とだけ捉へると
痛いしつぺ返しを喰らふ。
もつと愛すべき彼の女好き、-それは窮まつて
哀愁さへ感じさせる-
〈五番町石橋のうへにわが魔羅を手草にとりし吾妹子あはれ 元義〉
まあこれに盡きます。この哀感を以てして
元義には取り掛かるべし。
因みにこれ、以前にもやつてをりますが、
今回は、特に子規の眼力の流石サスガを説いて
一巻と致したいと。それでは。
〈愛がさせるくどさ悪止め酔態よみんな洗つて干しときやいゝさ 郷士〉