『町の〜屋さん』その他 by 都築郷士
あくまでも自由な気持ちで終始した田沼意次は、わいろのようなよくないことをしたいっぽう、外国の文物をどんどんとり入れ、どんな学問でもゆるしたので、華やかな日本のルネサンスがうまれたのだ。(中略)そして、ふたたび、わが平賀源内なのである。-『平賀源内の生涯』平野威馬雄
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平野氏の源内は、とても砕けた市井の天才として描かれる。氣のおけない書物で、いつでも讀める。奥方(内妻だつたかなー)のことに触れてゐないので、深川丼のエピソードが出てこずちと残念。YAにぜひ讀んで貰ひたい、「ホンモノの偉人」像。
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【くにを六句】
プレヴェールの枯葉を愛しマイルズ聴く
『心臓抜き』ヴィアンの疲勞襟立てゝ
夜業には夜食と優しの歳時記かな
0時半頻尿なりに水含む
珈琲が切れてより作業いつそ燗酒
ポストモダンポストポストモダン冬の蟲
©都築郷士
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【町の〜屋さん】
ロキソニンを頭痛に特化
あゝさう 売つてる藥は髙價でね
眼精・氣圧・空氣の淀み
頭痛と闘ふ同士多し
町場の古本屋は何処行つた?
ヘアサロン
クリーニング屋
藥局
生き残つた面々
- 所謂「伝統藥」扱ふ店は
ぼろ儲けらしいな
古本屋のことに関しては
ブックオフに責任の一端がある
安い本はくだらないタレント本ばかり
そして買ひ取りの査定
ダイモンダイ大問題である -
文化とは..
いづれ崩れ去る一塊カタマリの広汎な価値観
それを交互に繰り出して
人間性はダイジョブダイジョブ
本当かなー?
と、ちいと見えてきた
続きます
次回、「音楽の時代・それによつて圧迫される他藝術と謂ふ意識」をテーマに
また。
©都築郷士
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【虚言箴言】
自由、とは
自分で
理由づける
の意。- ラ=ロシュフコー (大噓)
大噓だが真理を衝いてゐるのが我らが贋ラ公。今回はまさしくその眞骨頂。でも漢字分かつたのかな微苦笑。
筆者近影。
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【都都逸教室】
惚れた腫れたを
アウフヘーベン
別れの数ほど
男女ゐる
(くにを)
これを解説する言葉を筆者は持たぬ。下手をすれば、お座敷氣分もふつ飛ぶ問題発言になつてしまひさう。そこんとこは、粋..と言ふことで、はい。別れが先か男女が先か、玉子と鶏の喩に似てゐる。
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で、いきなり尾籠だが、市の健康診断用検便の便を採取しなくちやいけないんで、自宅からさうさう離れる訳に行かないのである。兄はそんなコタ早めに済ませ、相変はらずの古着屋めぐり。私は今年はもう服買いません。ホント!
つー事で、お時間來ましたアデューです。また。
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夜の水の味のことなど考へる昼飲めばやゝ砂利臭いやも くにを オマケ!
短歌なかつたからオマケ・コーナーで。でもこれ狂歌になつちやつた。はゝ。