1/6放送の「家、ついて行ってイイですか?」を見て思ったこと
先日見た「家、ついて行ってイイですか?」がとても印象に残っているので、ここに残したいと思う。
(最初や途中、抜けている部分もあるかと思います。)
オナニーマシーンのイノマーさんの闘病生活から最期までを撮影したドキュメンタリーを見た。
オナニーマシーンというバンドは、私が大学時代にTSUTAYAでアルバイトをしていたから、名前だけは知っていた。イノマーさんのことは、今回の放送で初めて知った。
イノマーさんが癌になって、見た目的にもあんなに変化してしまうのだと、まず怖くなった。病気になるということが怖いと思ってしまった。
その中でやはり、ライブで最後のステージに立ったシーンは一番印象的だった。
さっきまで、車椅子で何も食べれないと言っていた人が舞台に立ち、舌がないけど歌う。
歌っている時や、楽屋で峯田和伸さんとガッツポーズをしている時の表情は、幸せそうだった。
この人は、この瞬間、命を使って生きているのだなと感じた。
人にとって生きることは、命を使うことなのか、それとも死なないことなのか。(誰かの本で見た表現かもしれない。悪しからず)
どちらの方が幸せなのか、考えさせられた。
そして、パートナーや家族に看取られて、最期を迎えるシーン。
ここは、見るのが辛くて目を覆いたくなった。でも、なぜか見なきゃいけないと思った。
テレビでだが、人が死ぬ瞬間を私は初めて見た。
その瞬間からその人がこの世から存在しなくなるって、一体どんなことなのか?
確かに、最期を迎えたイノマーさんからは、命とか生は感じられなかった。
ただただ死が怖いと思ったし、
そこに向けて看病したり介護をしたりするのは、どれだけ辛いだろう。
私だったら、自分でも、自分の親でも辛くて耐えられないと思う。
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最後のシーンで、スタッフがイノマーさんに「今のところの人生どうですか?」と尋ね、「楽しい」と答えが返ってきた。
それは、嘘ではないと思う。
楽しく、幸せな人生を彼は全うした。
ふと。日本人は長生きだが、その人生を全うしている人はどのくらいいるのか?
太く短く生きる人生と、高齢長寿だが管に繋がれて死なない人生、どちらが良いか私にはわかりません。
ただ、自分の生き方は、見つめ直さなければと思った。
ただ働いて食べて寝るということに終始する、今の人生は、惰性なのかもしれない。
月並みだけど、悔いなく生きていきたい。
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また別の話だけど、
同じ放送回の序盤で、母の出産に立ち会って「将来助産師になる」という夢を持った女子大学生の話は、とても美しかった。これも、泣けました。
将来自分に娘ができたら、あんな素敵な子に育ってほしいと思う。
*
たった数時間の特番で、ここまで死と生について考えさせられたことは今までありませんでした。本当に素晴らしい番組!
近頃、テレビの価値がうんぬん言われているが、こういうのって、きっとテレビじゃなきゃできない。
もっとたくさんの人に、この番組を観てほしいと思いました。
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