喉に刺さった小骨のようにジワジワといつまでも痛む言葉…化成肥料で栄養スカスカとか…
人間、生きていれば考えは変わる。
自分も、農園も大きく変わってきました。
なるべく丁寧に、なるべくオープンにそれだけは変わらないでいたいスタンスでおります。
変化は内に外に、大なり小なり影響を与えることがあり、時に良く、時に…そうでもなく…
昨今情報が溢れすぎて、専門家以外の人も気軽に公に発信できる時代になってきました。その恩恵を自分も大いに享受している今日この頃。
例え専門家がどんなに心血を注いで研究し否定されたことでも、専門家以外の一市民がカジュアルに、かなりカジュアルに「農薬を使った野菜は危険、化成肥料を使った野菜は栄養がスカスカ」と発信、それが広く一般に響いて、当事者である消費者と農家に届いてしまう。
もう、そんな景色は見慣れて、気にしない消費者が圧倒的だとわかっていても、Base Side Farmのファンでいて下さる方がどんなに増えても
その、発信された言葉がどうしても、喉に刺さった小骨のようにジワジワといつまでも痛む時があります。
まるで雨の日に古傷が傷むように、もう気にしていないはずの事に心がソワソワしてしまう日もあります。
その発信がBase Side Farmに向けられたものではなく、広く一般にふんわりと、ポーンと投げたつもりの投稿かもしれない、食への意識を持って欲しくて啓蒙のつもりで発信したかもしれない。
でもその情報の根幹が誤っていたら?本人がふんわりと投げたつもりのボールでも砲丸投げのように殺傷能力高く着地してしまうことがある。
自分に向けられたわけではないけれど、自分が属する業界、有機慣行関係なく農に向けられた発信には変わりない。
時にそれが、慣行有機関係なく、自分や大事な農業仲間に向けられた刃のようにも感じる。
そして、発信した当人が、農薬や化成肥料を使用した野菜を一切摂取していない方であれば、まぁその道をぜひ極めて頂きたいとエールをお送りしたいくらいなのですが、言うだけ言って今ではおいしく慣行栽培のお野菜を召し上がっている光景を目にすると、なんとも言えない、古傷から出血する気持ちにさえなります。
そんな小さな個人の発信など気に病むことはないと重々頭では理解しているのですが、そうもいかないのが人間。
本人にとっては小さな小さな1回の気軽な投稿かもしれない、熟考を重ねた渾身の投稿だったかも知れない、義憤にかられ善意の熱意で書いた投稿だったかもしれない。
そして今はとうに記憶から消えてしまって、気にしているのはこちらだけかも知れない、今も強く信じて食と農に向き合っているかは知る由もない。
色々悶々としつつも、自分もどこかで矛盾をまき散らして誰かの喉の小骨になっているかも知れないという自戒も込めて、こちらの本のご紹介。
この先はさほど重要ではないただのつぶやきけど、今日のひとこと英文のご紹介。こんな気持ちをFから始まる単語と文で表現すると…(スラングではない)
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