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おばあちゃんと大谷翔平とうるう年


2024年2月29日の閏年。


朝、仕事に向かう車で妹からの着信を受けた。


「おばあちゃんな、今日の朝、亡くなったで。」


九州生まれ、九州育ち。
スーパーで赤ちゃん見つけたら勝手に声かけに行くおばあちゃん。
子供が好きなのか嫌いなのか、子供を子供扱いしないところがあって、いろんな人とすぐ友達になるおばあちゃん。
赤いものが好きで、服も赤、イヤリングも赤、好きな食べ物もスイカ(赤)。


享年91歳。


あと数日で、ネットで家族が注文したかわいい浴衣のパジャマが届くとこだったけれど、おばあちゃんが、そのパジャマを着ることは叶わなかった。

去年からずっと「いつその時がきてもおかしくない」という状況だったため、私もどこかでおばあちゃんが体調悪いということを忘れていた。
忘れていたというか、意識していなかった。

ずっとこの時がいつかくると思っていたのに、いざ連絡を受けると、それは不意打ちで、わかっていたのに、やっぱり寂しかった。

ただ悲しくて涙が止まらないという感情とは違って、ああ、おばあちゃん逝ったんやなあ。。。おつかれ様やったなあ、という気持ちであった。

そして。

実家に向かう新幹線で携帯を見ていたら、すごいニュースを目にすることになった。


大谷翔平、結婚!


おばあちゃん。
きいた???


大谷翔平、結婚。


いろいろ衝撃が止まらない。

閏年というだけでも、もうこの日のこと、忘れることはないと思っていた。

それに加えてこのニュース。

よくわからないけど、なんだか「最後まであっぱれ!」とちょっと笑ってしまった自分がいる。

さすがおばあちゃん。

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今の時代、死なせてもらえない、と嘆く人も多い。

おばあちゃんもいつ逝ってもおかしくないという状況が続くのは、家族も本人も辛かったかもしれない。


最後がちゃんと迎えれるのは、本当はとても幸せなことだと思う。

おばあちゃん、長い人生、おつかれさま。
「閏年、おばあちゃん、大谷翔平」はうちの家で記憶のセットメニューです。
おばあちゃんも、あっちで、スイカでも食べながら、ゆっくり大谷くんの活躍を応援してね!



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