トングからのメッセージ
お恥ずかしいのですが、今ごろ本気で仮想通貨に興味がわいて、仮想通貨に詳しい知人男性とランチしていた日のこと。
掘りごたつでまったりでき、日本庭園風なお庭がガラス越しに見える和風な焼肉店、ランチメニューなのである程度決まった内容のお肉と焼き野菜、ナムル・キムチ・お味噌汁・ご飯などがプレートにのって、知人と私のところへそれぞれ同じものが運ばれてきた。
テーブルの中央に1箇所あるコンロで、知人はすぐにお野菜とお肉をトングでつまんで次々に焼き始める。
知人の焼いていたお肉やお野菜がかなり焼けてきたころ、私は割り箸でお肉やお野菜を取りコンロの網にのせた。
トング使う?とか聞いたりされなかったので、かしてもらえないパターン?なんて心でつぶやき、『トングかりてもいい?』と言うのも面倒に思ったのと、私のお肉も焼いてくれてもいいじゃん、という考えもどこかにあったかもしれない。
こちらの知人男性とは、そんなに親しい間柄ではないということから、トングくらいのことであれこれ考えたりするのが煩わしいような思いと、もしトング云々とやりとりしてともすればささやかな不協和音や誤解を招いたりしたくなかったのだ。
割り箸でお肉とお野菜を取り、焼き続けた。この時、私さぁー割り箸使って焼いてるの見えない?という心の声。
半分以上、焼きながらもぐもぐ美味しくいただいた頃、『え?』と目を見開く。
私のプレートの隅に、トングがちゃんと紙に包まれてそっと置いてある。
これぞ、脳は見たいものだけ見る、思考は選べる、相手が見ているものと私が見ているものは違う、などというようなことを、まざまざと実感したようだ。
まず、①私は焼き肉店には夜に行くことがほとんどな為、トングは後から追加でお願いしない限り、お肉やお料理の量と種類が多い場でないと一つのテーブルにはまずはトングは1つだろうという思い込み。
②そこまで親しい間柄でなくとも、お肉は男性が焼く、または比較的多めに男性が焼いてくれてもいいのではないのかという思い込み。
知人は、割り箸を使って焼く私を見て、トングが苦手で割り箸で焼く派なんだと思ったそう。
①も②も、既成概念というものだろう。
物事をよく見て、既成概念に捉われず、謙虚になりなさいと天に言われているようだ。
ハッとしてしまった。
思い込みって怖い。
私はまだ視界や脳にかかっているフィルターがどれほどあるだろう。
さてさて、仮想通貨の話を知人から色々と聞いてみた。
これもまた目から鱗。
ブロックチェーン?なかなか理解できないけど、ついていきたい、抗い難いものを感じる。
できるだけピュアなマインドでいたい。
自分磨きとかアップデートとかより、そろそろ もういったん初期化するべきか。