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凍りのくじら

あらすじ

『凍りのくじら』、辻村深月さんです。
凍りのくじらが辻村さんの作品で初めて読んだ本になります。

凍りのくじらは
各章のタイトルがドラえもんの道具になっていて
こんな道具もあったなぁって懐かしみながら読めますね。

しかも、道具が持つ意味が結構重要で
深くて深い!

主人公の芹沢理帆子は
失踪しちゃった写真家のお父さんと
病気中の母親を持つ高校生の女の子です。

理帆子は世の中、周囲の人々を
少し客観的に見すぎてしてしまっていて

藤子・F・不二雄先生の言葉
SF(すこし・ふしぎ)
を参考にして
周りの人に
(少し・ファインディング)
(少し・フリー)
とか印象を付けて冷めている所があります。

そんな、理帆子がある日
新聞部の
(少し・不健康)
な別所あきらに写真のモデルを頼まれます。

そこから、理帆子の生活に少しづつ変化が現れていきます。
それと共に周りでも変化が起きて
本気で人と向き合わないといけないようになっていきます。

そして、松永郁也という
口が利けない子供との出会いが
さらに、理帆子を変えていくのでした。

しかし!
最後には事件が待っています。
物語が収束していく中で理帆子は
どんな答えを見つけるのでしょうか?
って感じの物語です。

感想

まずまず、分厚い本ですが
読み始めると止まらない魔力を持っていました><b

恋愛とかそういう話ではなくて
そして、泣けるような話でも無いように感じるんですが

ラストはただただ涙が止まらない
そんな話でした(ノω・、)

最後、理帆子が目的地に向かっていく描写を読む中で
ページをめくるたびに感じた
理帆子の色んな想いが
どんどん、どんどん、頭の中に溢れてきて
涙が止まんなくなっちゃいます!

読んだ後に幸せな気持ちが広がる本だと思いますねо(ж>▽<)y ☆

上で書いたあらすじでは深さ、豊かさの1パーセントも出せてないと思います。
是非、自分の目で素晴らしさを確かめて欲しい本の1つです!



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