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NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』レビュー

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NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』レビューをまとめました。
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曽我兄弟の仇討ちの真相? #全部比企のせい で蒲殿ロスも間近に!第23回「狩りと獲物」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第23回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 非常に情報量が多くて、どこをレビューすればいいかと非常に悩んだ回ではあります。とりあえず、1回観ただけじゃ感想まとめきれなくて、2回見ました。 ほんと、前半のコメディパートと後半のサスペンスパートの落差が激しすぎる展開ですよね。これ、コメディもサスペンスも描いてきた三谷幸喜のよくばり詰め合わせパックみたいな内容じゃないですか。ファン垂涎(すいぜん)ものと言いますか、

頼朝、最後の野望。「蒲殿カンケーねーだろw」で善児死の闇。第24回「変わらぬ人」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第24回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) えぇと……今週もまた地獄のような展開が続いています。大丈夫でしょうか視聴者のみなさん、ついて来れてる?? 「もう源平合戦終わったんやろ!平和な日はいつになったら来るんだ!!」 って嘆かれてる方もいるかもしれないですけど。まぁ、「平和=みんな頭にパステルカラーのお花を咲かせた状態」ってわけにもいきませんから。たぶん今の世の中でもそう。少なくとも「兵士と兵士とが戦わな

頼朝、謎の落馬の真相は。病気か、神罰か、それとも…?第25回「天が望んだ男」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第25回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) ひたすら「頼朝の死」にフォーカスされた回でしたね。冒頭から自分の死の場面を夢に見るという展開からスタート。前回のラストシーンや予告からも予想ついてましたけど「ああ、こりゃ今回で頼朝お亡くなりになるのかな」という気配がビンビンに漂ってました。 年間を通したドラマの進行としても、「頼朝が生きた時代」を前半、亡くなったあとの「北条天下の時代」を後半という2部構成で描くなら

頼朝、毒殺説!?んなわけあるかバカw政子へ義時へ、少年漫画ばりの世代交代劇に胸熱!第26回「悲しむ前に」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第26回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 「頼朝の死」を、2週に渡って描くとは。「実は25回放送終了の時点で頼朝は死んでいなかった?と思う」とは前回のnoteでも書いていましたが、落馬から死までのストーリーまでもここまで濃密に描いてくれるとは、また衝撃でしたね。 そもそもこの『鎌倉殿の13人』には妙なジンクスがありまして。「徳を積むようなことをすると死期が近づく」みたいな描き方がされてきました。 上総介=

どんどん増えて13人に。全編ギャグ満載なのが逆にホラーw第27回「鎌倉殿と十三人」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第27回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 選挙のため一週間お休みしての、遂に新章突入ですよ。いやぁ、待った待った。もちろん、第18回~第25回までの一挙再放送も観まして。 「ウァーッ!義経生きてるぅー!八重さん生きてるぅー!蒲殿生きてるぅー!頼朝ーはよ○ねー!」 みたいに、懐かしい顔に泣きそうになりながら堪能しちゃったんですけれども。そのおかげもあって、頼朝ロスはもう脱せたかな……頼家(金子大地)が新・鎌

残酷すぎる頼家の成長物語。宿老は13人から9人へ…第28・29回見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第28、29回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 2週間ぶりの感想になってしまいました。いや、仕事やら夏バテやら子供の夏休みスタートやらで忙しかったのが原因ですけど、2週分も溜めて感想書くのも大変ですな……毎回毎回、濃密な45分を過ごさせていただいてて、1話分の感想まとめるのにも4時間くらいかかっちゃうのによ(汗 さて、言い訳はともかく、レビューしていきましょう。 私心ナシ!梶原殿のあまりに美しき最期特に2

全成、愛ゆえの“覚醒”?義時は遂に完全闇堕ちか。第30回「全成の確率」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第30回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 「誰も責めてはいけないよ」僧として、ただ清く美しくあった全成の人生 覚悟はしていました。29回のラストシーンから、「ああ、遂に今回は全成(新納慎也)の最期が描かれるのだろうなぁ」と。覚悟していた通りの展開にはなりましたが、まさかこれほどまで美しく、哀しいラストだとは。 頼朝の挙兵に際し、弟たちの誰よりも先に駆け付けた男。ただ、鎌倉において正直「役に立つ存在だったか

真の悪は比企か、北条か。頼家の“ヱヴァQ”みもヤバすぎ。第31回「諦めの悪い男」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第31回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 遂に滅亡!比企一族の最期に涙・涙・涙 遂に「比企能員の乱」が描かれた第31回でしたが……皆さん、ぶっちゃけどうでした?「比企が死んで済々した!」「比企ロスは流石に無かったww」みたいな意見もチラホラ見ましたけど、個人的には一番泣いた回だったかもしれない。「義経ロス」「蒲殿ロス」「全成ロス」より涙腺の緩み具合がハンパなかったっすわ。 言うて、規模が物凄い。比企能員(

善児からトウへの世代交代劇に涙。史実と違う仁田殿の最期にも騒然!第32回「災いの種」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第32回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) ギャグシーン無し!?ドラマ始まって以来の大鬱展開にお茶の間阿鼻叫喚! 今までレギュラーとして活躍していた登場人物が次々死ぬ“鬱回”が連発しており、今回はギャグシーンすらナシ!?のドス黒い回となった気がします。覚悟はしていたんだけどさ……まじで「ここまでするかぁ!?(by頼朝・大泉洋)」ですよ。 一応、唯一笑えるシーンがあったとすれば、三浦義村(山本耕史)が和田殿(

せめて、武士/暗殺者らしく。『レオン』ばりの善児死亡フラグに騒然。第33回「修善寺」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第33回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 「狩りと獲物」の伏線回収か。武士らしく散った頼家に感動の神回! 毎回、次々にレギュラーメンバーが死んでいく様を『しぬどんどん』だとか『シヌシヌエブリバディ』だとかネタにされてるいる『鎌倉殿』ですが……(いやぁ、よう考えるわw)。 しかし33回のストーリー、見終わって「感動した」とか「気持ちよかった」みたいなポジティブな感想を抱いたんですよね、私。ひょっとしたらもう

裏表ヤバイ?のえ(菊地凛子)降臨。悪の時政帝国も爆誕。第34回「理想の結婚」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第34回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 遂に爆誕、悪の時政帝国!宿老は13人→8人に減。3代目・鎌倉殿の物語が寂しく幕開け 遂に三代目・鎌倉殿、源実朝の物語が始まりました。まぁ、前回の33回でもすでに「鎌倉殿」とは呼ばれていたのですが。ただ、当時はまだ頼家(金子大地)が存命で、そっちの物語が中心。実質、今回からようやく実朝政権の物語がスタートということになります。見た目も子供(嶺岸煌桜)から、急に大人(柿

さらば畠山!『クローズZERO』ばりの武士の殴り合いに涙。息子の罠で時政帝国は崩壊へ。第35・36回見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第35・36回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) なぜ畠山重忠は鎌倉と戦わねばならなかったのか。“武士の鑑”たる故の葛藤 いやぁ、今期の大河で一番泣いたかもしれません……今まで義経ロスもショックでしたし、景時ロスもそうでした。意外に、比企一族が滅びていくシーンも壮絶でしたし。せつがトウに斬殺されたシーンなんかも、2回目を見たときにはついウルッと来てしまったんですが。 畠山次郎重忠(中川大志)、“武士の鑑”と

北条家、お別れの酒盛り。義時は泰時に救って欲しかったのか?第37回「オンベレブンビンバ」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』最終回の感想です。 前回の感想はこちら↓ 2022年の12月31日でようやく当noteでの『鎌倉殿の13人』レビューも最終回を迎えたのですが、「そういえばこの回、ちゃんとレビューしてなかったなぁ」と振り返りでレビューしていきます。 というのも、つい先日「総集編」を一気見しまして……やっぱりこの回って大事な回だったなと思うのですよ。 とりあえず、これまでのレビューは以下にまとめてあるので、お好きなところからご覧いただけましたら幸いです↓

実朝の言葉が和田氏滅亡の引き金に?小四郎はどこまで非情なのか。第41回「義盛、お前に罪はない」見どころ振り返り!【鎌倉殿の13人】

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第41回の感想です。 前回の感想はこちら↓ (※以下、ネタバレ注意) 史実と違って何が悪い!w大河の華に相応しい興奮の合戦シーンが展開 気付けば9月も10月も終わってまして、5週分もすっとばして『鎌倉殿』レビューをやっていきます。その間、「小四郎の父・時政の追放」、「小四郎の更なるブラック化」、そして「泉親衡なる謎の人物(ドラマ内では、その正体は源仲章)による義時暗殺計画」などいろいろなことが起きていました。 もうね、毎回毎回エグイ