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韓国 SMエンターテインメントの共同代表イ・ソンス声明発表
2023年2月16日
韓国のSMエンターテインメントとイ・スマン元統括プロデューサーとの今までの経緯を、共同代表イ・ソンス氏が自身のYoutubeで説明し、ファン、株主、所属アーティスト、従業員に対して声明を出しています。
音声を文字起こしし(AI)、ポイントとなる部分をまとめました。
先に現在までの経緯をまとめます。
SMエンターテインメントの現在と主な所属アーティスト
BoA
東方神起
SUPER JUNIOR(スーパージュニア)
SHINee(シャイニー)
EXO(エクソ)
NCT(エヌシーティー)
aespa(エスパ)
など。
少女時代を輩出。
(ニュース記事まとめ)
2023年2月6日時点でのSMの時価総額は、HYBE、JYPエンターテインメントに続く業界3位。
SMエンターテインメントは、2000年に上場してから業界1位を維持してきたが、2010年代後半から時価総額でJYPと争うようになり、2020年にHYBEが上場してからは業界3位に定着。
このような現状を受け、SMエンターテインメントの内部では、抜本的な改革が必要との声が上がっていた。
今までの経緯
(ニュース記事まとめ)
昨年9月 SMエンターテインメント創立者で統括プロデューサーのイ・スマンが独占的にプロデュースを担い、営業利益の多くが支払われていることを、少数株主の要求を代弁するアラインパートナーズが問題視。その圧力によりイ・スマンが総括プロデューサーから退く意思を表明。
昨年末 イ・スマンは、SMエンターテインメントとのプロデューサー契約が終了したが、実際には復帰に向けて画策。
SMのベテランアーティストからはイ氏の続投を望む声もあった。
今年に入り、SMエンターテインメントはマルチプロデュース体制への転換を発表。SM3.0というビジョンを立ち上げた。
2月7日 カカオ(及びカカオエンターテインメント)がSMエンターテインメントの株式9.05%を取得し、両社が戦略的提携すると発表。
2月10日 これに対しHYBE(BTS所属 )とイ・スマンが手を結ぶ。HYBEはイ氏のSM株式持分18.46%のうち14.8%を取得して筆頭株主となり、さらに少数株主が保有する株を買い占めようとしている。
SM共同代表イ・ソンス声明発表 You tube
※音声文字起こしと翻訳はAIを利用し修正しています。大変長いので省略し、文章を入れ替え内容を編集しています。
(前段略)
創立者イ・スマンの独裁運営
イ・スマンは、2019年、香港にCTPという会社を資本金100万米ドルで設立しました。 イ・スマンの100%個人会社です。
SMエンターテインメントは2019年以降、それぞれ中国のSMO、米国のキャピトルレコード、そしてワーナーレコードなどと契約を締結しました。 イ・スマンは契約の仕組みを香港のCTPを経由することに変更しました。
このような海外を経由する不思議な仕組み。これは韓国国税庁の監視網を避けるためではないでしょうか。 香港のCTPで収益を継続させるのは、典型的なオフショア脱税ではないでしょうか。
追記:(これを受けて、翌17日韓国国税庁が調査を開始)
HYBEはイ・スマンの海外個人会社であるCTPの違法要素を知りながら同調したのかそれとも黙認したのか。 もしHYBEが知らずに契約したのであれば、このような重要な状況を見落としたことを株主の皆さんに説明する必要があります。
そしてイ・スマンが推進する「(砂漠に)木を植えるK-POPフェスティバル」の、ミュージックシティ(モンゴル)の建設にはカジノが関係しているということです。
世界中の10代と20代に最も大きな影響を与えているK-POPの創始者がカジノとは。
多くの観光客がカジノとKPOPフェスティバルをより楽しめるようにと、大麻の合法化(モンゴルで?)まで言い出したのを、何人かの人が目撃して止めました。
植樹とK-POPにどんな関係があるというのでしょうか。 イ・スマンは、去年から一貫して植樹キャンペーンはじめ、KPOPフェスティバルなどを主張し、突然サステナビリティ(Sustainability持続可能性)を強調し始めました。その裏側には、イ・スマンの不動産事業権関連の欲求があります。
注:「木を植えるKPOPフェスティバル」はサウジアラビアでも展開しようとしていて、このためイ・スマンは昨年王女に会うなどしています。今回の告発をしているイ・ソンスも同席。K-POPアーティストがサウジの「観光大使」を務めるなどというビジョンを持っているようです。
その後、イ・スマンは、サステナビリティフォーラムを開催したり、SM所属の全グループのリーダーが参加したイベントをESG活動『Environment(環境)Social(社会)Governance(ガバナンス)』と宣伝したり、今後SMエンターテインメントから出す、すべての主要な曲に「植樹」サステナビリティを投影するように指示しました。
ファンの皆様そして株主の皆様、この「植樹」に関連して、aespaのカムバックが遅れた本当の理由をお話しします。
イ・スマンは、大切に作り上げた世界観を持つグループaespaにも、全く音楽とは関係ない、植樹の歌詞を入れた曲を歌うように指示したのです。
歌詞には、K-POPに似つかわしくない言葉が入っていて、初期段階の歌詞では直接「植樹」のことを言っていました。aespaは動揺して泣いていました。私はどうかこの植樹という言葉だけでも、この歌詞から外してほしいとイ・スマンに頼みました。
イ・スマンの、このような既存の世界観やチームの色に合わない指示に、誰も共感できないコンテンツを作らなければなりませんでした。
私たち共同代表はSMエンターテインメントのためにも、この曲の発売は中止すべきだと判断し、すべての制作スケジュールをキャンセルしました。そしてaespaのカムバックは後回しになりました。
ただしaespaメンバーと私たちのすべての制作部門は、これをもとにさらに新しいコンテンツを準備し、もうすぐ新しいアルバムでカムバックする予定です。
aespaを待ち望んでいたファンの皆さん、楽しみにしていてください。
これを準備してきた従業員の皆さん、この映像をご覧の皆さん、SMエンターテインメントをどうか、お守りください。
イ・スマンがプロデューサー契約終了時の要求してきたこと
イ・スマンのプロデュース契約が終了する2022年12月頃、彼は今後イ・スマンがいなくなった後のプロデュース計画について、いかなる内容も発表しないように指示しました。
経営陣と制作部門はイ・スマンの契約終了後、組織改編を考え準備していましたが、それは夢のまた夢でした。
イ・スマンの契約終了の意味は、新しい出発の意味ではなかったのです。
さらに2023年1月、イ・スマンは私益追求の意志をさらに公然と表明しました。 直接または側近を通して指示した事項は以下の通りです。
「アーティストにはイ・スマンが必要だ」とマスコミに声明を出させ、 社員にイ・スマンが必要だと思わせろ
イ・スマンと、国内で一時顧問契約を結んでイ・スマンの活動の正当性をあたえろ
今後、海外で制作されるすべてのアルバムとアーティスト活動はイ・スマン所有の海外法人(個人会社CTP)と直接契約を締結しろ
イ・スマンと韓国での第2のプロデュース契約を締結しろ
イ・スマンのための株主総会対応班を作れ。イ・スマン不在の第1四半期の売上高を下げる方策を講じろ。
12月に制作完了したレコード音源は、発売時期を4月以降に遅らせる方策を考えろ(自分が復帰できる時期まで?)
株主総会対応チームはイ・スマンが復帰する方策に焦点を当てて運営されるようになり、その対策会議が意味なく続きました。 私を含む経営陣は絶えず抵抗し疲弊していきました。
イ・スマンの要求は、プロデュース契約終了後もSMエンターテインメントの既存のアルバム関連売上高の6%を70年間も支給することと、マネジメント売上高の3%を3年間支給するというものでした。 推定800億ウォンという金額です。
恥ずかしかったです。これ以上はSMエンターテインメント従業員の皆さん、ファン、そしてアーティスト、この会社に投資してくださったすべての株主の皆さんに合わせる顔がありませんでした。
そこで、社内取締役であるタ・ギョンジュン代表とパク・ジュジョン取締役と話し合い、私たちは決断しました。
それ以上もそれ以下もなく、この社会の一員として普通に決断しようと。
2023年1月17日、私はイ・スマンにメールを送りました。 代表取締役として経営判断をすると言いました。 そしてイ・スマンとの連絡を断ちました。
私は創業者であるイ・スマンの欲と過ちを今ここで止めなければなりません。 それだけが、イ・スマンとこのSMエンターテインメントの従業員、アーティスト、そしてすべての株主の皆さんを守る唯一の道だと思いました。
SMエンターテインメントの今後
イ・スマンによってSMエンターテインメントが私有化されるのを防ぎ、すべてのファンと株主のため、そしてアーティストのための会社経営を進めるられるように、2月3日にSM 3.0成長戦略を発表しました。
個人ではなく、ファン、株主、アーティスト中心の会社にしていくための発表をする予定です。
皆さん、K-POPは、世界中のすべての若い世代に、現在最も大きな影響を与える文化のひとつでありコンテンツとなっています。
そしてその力は凄まじいものです。 私たちはこの影響力をもとに、より明るい次の世代を準備していかなければなりません。
少ない給料で働き、意見を押しつけられ、独裁に近いプロデュースが行われてきました。
長い間SMエンターテインメントの全社員は、私たちが愛する音楽と文化でグローバルに進出し、良い影響を与えているという誇りだけで仕事をしてきました。
人生の最も輝く瞬間を、SMエンターテインメントと過ごしてきたアーティストたちと、今日まで共に歩んできました。
会社としてこんな素晴らしいことはありませんでした。 私たちを見守り応援してくれる世界中のファンの方々に、私たちは誇りを持って向き合いました。
すべての株主の皆様のために、株式価値向上が唯一の道であると考え、私たちは最後まで努力してまいります。
SMエンターテインメントのすべての従業員の皆さん、私たちは、そして私は最後まで皆さんを守ります。
私たちが一緒に作ってきたSMの価値とビジョンを皆さんと一緒に守っていきたいです。 皆さん、SMエンターテインメントを一緒に守ってください。
この発表をご覧の皆様、SMエンターテインメントを愛してくださる世界中のすべてのファンの皆様、そしてすべての株主の皆様。私たちSMエンターテインメントはすべてを最初からやり直します。 それがSM3.0です。
私たちSMの音楽をもう一度お聴きください。
ありがとうございました。
追記:
同日HYBEから反論の報道資料がメディアに配布されました。
K Style
長文を最後までお読み頂き、ありがとうございました。
Twitterも書いています。
CJENM(スタジオドラゴン) SLL(JTBC) アメリカ進出。
— りの (@k_drama_notes) February 15, 2023
それぞれ現地の有数制作スタジオ買収済み。
今年から協力・交流開始。
スタジオドラゴンは「愛の不時着」「ホテルデルーナ」のアメリカリメイクを企画中。https://t.co/Md2E7jLEPt