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嵩張る、卓上に無い物
肘を擦りむく程転んでしまった明け方に
誰かが待っていてくれたら起き上がった
瞳孔が開くのを待っていたが
まだ生きられるようで仰向けになり
あと少し生きたら海
あと少しで雨
許し合うなどおこがましい
他者の幸せなどうとましい
自分の海や雨を定義しては
求めて
問うて
準備不足でも寝不足だ
歩き出すなど無理な話だ
終わらない夢を見た
擦りむいた肘を掲げて
死なない朝を掌に
この線を超えて行け
少しの変化を喜ぶも
残した炭のようなそれでも
ありふれた生命の光を
多角形の様な円の様な
ありふれた生命の