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第4回:目標達成の実践編~継続のための自己管理とマインドセット~ #17

こんにちは!ばろちまるです!

これまでの連載記事第1~3回にわたって
次のことを示しました

# 一つのことに注力して自分の専門性を磨くことの重要性
# 専門性の対象は厳選すべきであること,自分の好きから選ぶこと
# 専門性を磨く際には,学習ロードマップを持ち
   段階にあった学習が効率を最大化すること

本記事では,ロードマップに沿った学習を
継続的に進めるため,次のことを整理します



(1)段階的目標設定の重要性 ~行動と報酬のサイクル~


第3回で紹介した学習ロードマップでは
スキルを身に着ける3~5年の期間が定義されます

その期間は,いくつかのステージ
たとえば,初心者/初級者/中級者/上級者  に区切られ
段階に応じた目標設定・実践をします

各ステージでは
“数か月~数年単位の目標”を掲げて
それに向かって日々邁進することになります

ここに継続を邪魔する罠が潜んでいます。

人は行動の報酬があると
そこに向かってパワーを注げます

しかし,目標達成が数か月先となると
行動と報酬のサイクルの頻度が少なく
継続のためのモチベーション維持が難しくなります

どうすればモチベーションが維持できるでしょう?

自分が位置するステップの大目標の他に
小目標のマイルストーンをたくさん設定し
行動と報酬の頻度を高め
小さな成功体験を積み重ねるようにしてください

例えば,筋トレの経験者ならご存じですが
筋トレを始めたばかりの初心者の時期は
トレーニングの度に身体の変化を感じられます

それは,日々成長を実感できる
非常に楽しい時期であり
自動的にモチベーションが保たれ
継続できるものです

成長の実感が継続の一番の秘訣です

日々成長実感が得られれば
行動が楽しくなり
容易に続けられるのです

”レベル1から100になること”だけが
成功ではありません

レベル3から4に上がることだって
目標に向かってステップアップできているので
“成している”と言えるのです

小さな目標を設定し
小さな成功を高頻度で生じさせ
定期的に成長を実感できる仕組みを作ってください


(2)成長が停滞した際の心構え ~中級者の壁「プラトー」の存在を知り,打ち勝つ~


目標に向かって継続していると
継続しているにもかかわらず
成長が止まってしまう時期があります

それを「プラトー」と呼びます

プラトーは学習やトレーニングにおいて
必ずぶつかる壁です

思い描いた理想の成長と
実際の成長にはギャップがあります

知らなければこの事実に苦しむことになります

しかし,プラトーは永遠には続きません
プラトーの先にはまた成長が待っているのです

プラトーの概念図


先述のとおり,成長実感が得られないと
継続が難しいです

プラトー期にはより一層, マイルストーンを緩和し
行動と報酬の頻度を高めることが必要でしょう


私は学部・修士課程ともに
京都大学を卒業しています

私も受験数学において,一度プラトーを経験しています

つらい時期ではありますが
プラトー到来を事前知識として知っていれば
対策も立てられます

みなさんもプラトーが訪れた際は
是非寛大な心で迎え入れ,うまく付き合うようにしましょう

(3)怠惰に打ち勝つ


プラトー期など,思い描いた成長を実感できなければ
怠けたい誘惑に負けそうになる時もあるでしょう

そんなときにおすすめの対策をご紹介します

事前にモチベーションを回復する術を準備するのです
例:モチベーションスピーチ動画
  モチベーションが上がる書籍 など

私の場合は,受験期であれば
漫画「ドラゴン桜」を読む
ドラマ「ガリレオ」を一気観する
でモチベーションを維持していました

私の最近のおすすめのモチベ回復動画を紹介します
「B級コメディ しんぞうの逆襲」さんが作る
「サイコパス5歳女児 じゅえる」シリーズです

5歳女児 じゅえるちゃんが
悪人を論破するのが非常に痛快です

その反面
怠惰な自分を叱ってくれているような感覚があり
「こうならないようにがんばろう!」
という気持ちが湧きがってきます

行き詰った際の息抜きにぜひご覧ください

話を戻しますと
人によってモチベーション回復方法は異なります
自分なりの方法をストックしておいてください

(4)続けるためのマインドセット ~他人と比べない~


自分が頑張っているとき
自分の能力を他者と比較してしまうことがあります

比較することで
自分の感情やモチベーションに
ポジティブな効果が得られるのであれば
是非そうしてください


ただ,逆のパターンが多いと思います

どうしても隣の芝生は青く見えます
実際にそうじゃなくても
他人のいい側面ばかり見えてしまい
自分より恵まれているように見えてしまうのです

原則,人と自分を比べて一喜一憂するのはやめましょう
比べるなら過去の自分自身と比べましょう
1年前,1か月前,1週間前,昨日の自分と比べてください
成長を実感し,ポジティブな効果をもたらしてくれるでしょう


(5)学習と成長の改善サイクル


目標達成において,目標の「達成方法の調査(input)」と「行動(output)」のサイクルを実現し,継続的に自己成長していくために,「調査結果のtodoへの落とし込み」と「フィードバック(FB)」は欠かせません。

学習と成長のフィードバックサイクル



「Input⇒todo⇒output⇒FB」サイクルの重要性や
実現するための具体的なアクションの詳細は
#9の記事を参考にしてください



さいごに


いかがだったでしょうか

ロードマップに沿った学習を継続的に進めるための
心構え,セルフマネジメント方法,学習と成長の改善サイクル
を紹介しました

さいごに,この連載のまとめでしめくくりましょう

第1回:目標達成のための心構え,必要な学習時間とスキルセットデザインについて
# 専門性の確立には,10年「および」10,000時間の投入が必要
# 獲得できる専門性の数は人生の中でせいぜい10個程度が限度
# 自分のスキルセットを吟味することが重要

第2回:スキル獲得の旅のスタートラインに立つ方法~将来獲得するスキルの必要条件と選定方法について~
#  極める対象はあなたが「心底好きなもの」
# “目標達成”→“継続”→“興味・関心”→“大切なもの理解”が必要
#  自分を理解するために「トライ&エラー」「マンダラチャート」を活用

第3回:自分に合った学習方法の選び方~世の中の大量の情報の中から,正しい情報を選別するには?~
# 他人のアドバイスは鵜呑みにしない
# 自分の目的に沿った学習ロードマップを作成/入手し
   ステージに合った効果的な方法を選択する
# 長期間継続して,効果が感じられない場合に初めて,方法を見直す

第4回:目標達成の実践編~継続のための自己管理とマインドセット~
定期的に成長を実感できる仕組みづくり
 行動と報酬の頻度を高め,小さな成功体験を積み重ねる
#「プラトー」の存在を知り,打ち勝つ
# モチベーションを回復する術を準備
# 人と自分を比べて一喜一憂しない。比べるなら過去の自分
# 「Input⇒todo⇒output⇒FB」サイクルを身に着ける

この記事が少しでも
みなさんの明日からの行動の参考になるとうれしいです

記事作成活動の励みになるので
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以上,ばろちまるでした!

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