絵空事番外編⑥ 高齢者の熱中症リスク
おはようございます。今日も無事に朝を迎える事ができ、感謝します。
連日熱中症警戒アラートが発令されています。今日も予想最高気温32度くらいでしたか😓。
熱中症で死亡される方には高齢者が多いです。
周囲の方が声を掛ける事が、熱中症予防の一助になります。「独り暮らしの高齢者の方には、ご近所さんが電話するなどして、安否確認と水分補給を呼び掛けるのも良いでしょう」とは、8日の地方情報番組からの提案でした。
自分の父も80歳過ぎの頃、熱中症で救急搬送された事があります😓。
高齢者は、暑さを感じるのも鈍いし、喉の渇きも感じにくく、気づいた時には意識が朦朧として動けなくなります。そして最悪の場合死にいたります❗️
重度の熱中症に高齢者が多いのは、最近の暑さが、皆さまが若かった頃とは全く違うという事に対する認識が低いのも原因の一つかもしれません。
室内でも熱中症リスクはあります。高齢者のご自宅、エアコンはお部屋のインテリアとなり、暑くてもスイッチを入れない方も多いです。
室内に入ると暑く感じるのに、本人は全く気づいてない場合も多いです。
当時の父の場合、エアコンの操作も、液晶表示が老眼鏡を掛けないと見えていませんでした。適当にリモコンを触るため、暑いと思ったら、暖房運転中だったなどという、笑えない話もありました💦💦💦。
さて
約10年前の父が熱中症で救急搬送された日。
当時は、自分は結構仕事が忙しくて、日中は不在の事も多く、運転免許証を返納した父はセニアカーという歩道を走行できる電動車で出掛ける事が多かったです。セニアカーは、後ろに三角形の黄色い旗が付いている、道路交通法上?は、歩行者と位置付けられた乗り物です。
自分は、毎週土曜日の昼、時間に少し余裕があり、仕事の合間に父の食事準備の為、一旦帰宅していました。しかしその日は12時30分を過ぎても、帰宅しません。遅すぎるので、近所の立ち寄り先を探しました。ようやく発見したのは、父所有の釣り船の上です。声を掛けると目は開けて自分の方を向きますが、既に声を出す事もできず、一歩も動けない状態でした‼️
後から聞いた話では、海の上は太陽光が反射される為、熱中症リスクは陸上より高くなるそうです。
揺れる船の上から、体重が自分より10キロ以上重い父を陸上に移動させるのは、1人では無理。下手をすると親子で海中に転落します😓。
仕方がないので、近くで作業をしていた方々に助けを求めました。
皆様ご自分の作業の手を止めてくださいました。複数人で、船から陸の日陰まで、父を移動させてくださいました。救急車が到着するまでの間も、ご自分用のペットボトルのお水を父の身体に掛けて体温を下げようとしてくれたり、救急隊員の方が通りやすいように、自分達の作業していた場所を空けてくれたり、様々にご協力頂きました。本当にご厚情に感謝です。
救急車で地元の救急指定病院に搬送、ICUで点滴などの処置を受けました。意識がはっきりした父の第一声が「腹が減った。飯は?」でした😞💦。
看護師さんに食事をいただけるか、一応聞いてはみました。「点滴で一通りのカロリーは摂れています。一般病棟に移るまでは、食事は出ない」との事でした😅。
いつも持って出る水筒を忘れたんなら、気づいた時点で家に戻って、涼しくなってから改めて作業に行けば、熱中症にはなってなかったと思います。ご飯を食べられない位は辛抱してもらわないとって思いました。
救急搬送でICUというので、姉も病院に駆けつけました。父は食欲がある位でしたので、幸いその日のうちに一般病棟に移りました。外来診療休みの土曜日の急な入院で、病棟担当医師はいますが、入院中の主治医は月曜日に決定しますとの説明を受け、自分達は帰宅しました。
が、その夜父は自分で点滴を引き抜き、ベッドから降りて、ヨロヨロと歩いたんだそうです😔。翌朝看護師さんから苦言を頂きました。動き回ろうとする理由を「売店に買い物に行く」「トイレの場所がわからない」などと言っていたそうです。
日曜日は出勤している病棟医師の指示の点滴をするなどで、特に検査などはできません。
やっと主治医が決まり、病院から呼び出された月曜日朝。自分は入院中の治療方針を説明されると思っていました。
主治医から「退院して自宅で過ごす方が、お父さんの為になります。何度も点滴を抜いたり、廊下に出て行ったりして、[病棟看護師より、これ以上入院期間が長引くと歩けなくなるでしょう。認知症状も現在以上に悪化するだろうから、早く退院された方が良いです]と言われました。自分(内科医さん)は土日休んでいて、主治医となり先程初めてお会いしましたが、お父さん、今日退院してください」との事でした!。
自分は土曜日も急に午後休みましたし、初対面の主治医に退院勧告をされ焦りました。月曜日は当然夕方まで予定が入ってました。当日では自分の代わりに仕事を頼める人の手配ができません。仕方ないので、本日中退院はするが、自分の仕事終了までは退院時間を遅らせて頂きました。
父には今日退院するから、夕方まで待っているよう伝えて仕事へ。
夕方、会計を済ませて、病棟看護師さん達に挨拶して、エレベーターまではバリアフリーの廊下を歩行器を使って歩けました。が、1階到着後に「おい。歩けん。」とピタリと止まりました🙃。
熱中症での入院2泊3日ベッドで過ごしただけで、100歩程で動けなくなるとは🥲。歩行器で身体を支えているけど、それを引っ張っても足は動かず。困っていたら近くにいた方が玄関に常備の外来患者用の車椅子を運んでくださいました。
その時点で自分は、正直なところ、もう一度エレベーターに乗り、病棟に戻りたかった。帰宅してもこの状態では歩けそうにない😓。
ルール上、退院手続き終了後に、地域の中核病院で、そういうワガママは無理。普通なら急性期の治療が終了後に歩行困難な場合、リハビリを受けるための転院が妥当。紹介状などの話ができてないので、それもダメ。帰宅するしかありません。
病院駐車場までは車椅子で移動して帰宅しました。その後、自宅に入るまでの玄関前の階段が3段。たった2泊3日の入院でも80歳の下肢筋力の低下は著しい。前から設置していた手摺りを右手で掴んで、左手側は自分が肩を貸して何とか自宅内まで。靴を脱がせて、父の寝室ベッドに移るまでの10〜20歩程も大変。当時は紙パンツも使っておらず、尿意を訴えられても、寝室からトイレまでの30〜40歩の移動も大変でした。
消灯後に認知症状のあるフラフラ高齢者にウロウロされたら、看護師さんも困りますよね。歩こうとした挙げ句の転倒骨折を問題視して、退院となってます。
当日主治医となり退院勧告した主治医は、歩行困難になっているから、リハビリ病院に転院などとは提案してくれません。
それもこれも元を正せば、真夏の暑い時間帯に日除のないセニアカーで水筒も持たず外出した事がキッカケです。
とにかく高齢者の方は、健康を過信せずに、日中はエアコンをつけて自宅内で水分補給をしながら過ごしましょう。救急搬送されて、命がつながっても、父のように短期間の入院中に歩けなくなるという二次的な問題にも直面します😓。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
今日も熱中症に気をつけて、良い日でありますように。