2020年7月・買ってよかったもの

 7月に買ってよかったものを書き連ねていきます。
 何かを買うときはもっぱらAmazonを使っています。ですので、いつ・何を購入したのか記録が残っているんですね、こういった記事を書くときにはとても楽ですね。中々お店に行って実際に商品を手に取って観察することも難しいですが、インターネットショッピングの届くまでの、あのワクワク感も個人的には好きです。

 さて、購入してよかったもの。それは…

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コーヒーセットです。一つひとつ見ていきましょう。

 アルミニウムの容器で、髭のおじさんがトレードマークのマッキネッタ(モカ・エキスプレス)、ビアレッティ社製の3カップ用です。これは…いずれ動画にしたいと思っていますが…自宅でエスプレッソが抽出できる道具です。基本的に直火でないと抽出できないのですが、自宅はオール電化でコンロもIHなので、併せてキャンプ用のガスコンロも購入しました。
 イタリアの家庭ではこのマッキネッタが必需品! 日本で言うところの「急須」のような立ち位置でしょうか。時間に余裕のあるときは挽きたての豆をバスケットに詰めて、弱火でじっくり抽出しています。

 基本的にコーヒー豆は挽いてあるものは買わず、豆のままで購入しています。
 豆は空気に触れたままになると酸化して鮮度が落ちていきますので、手前左のキャニスターを使っています。中には豆とシリカゲルを入れて酸化する進行をできるだけ遅らせています。新鮮な豆でドリップすると挽いた豆からガスが発生して粉が膨らむんですよね。それが楽しくてドリップしてます。豆はそれぞれ苦味のあるものと酸味のあるものをその日の気分で選べるように、ゆえにキャニスターは2つ。白いスプーンはコーヒー豆専用のスプーンで、後述するドリッパーについてきたものです。

 そして豆のまま抽出はできないので、手前右のコーヒーミルは必ず使います。軽い素材で握りやすい曲線のフォルムが特徴的です。中の部品を少しいじれば粗挽きから中挽き、細挽きまで、もっと細かく中細挽き、中粗挽きも挽き目を調整できます。
 新鮮なコーヒー豆は油がしっかりと出るため月に一回、中の部品を分解してしっかりと洗いましょう。部品数もそこまで多くなく、シンプルな作りなので、洗浄もそこまで手間ではありません。…手間じゃないならもっとこまめに洗浄しろ? いや、そのとおりです。でも面倒くさがりなんです。…誰かのために淹れるわけではないのでご勘弁を。

 基本的にペーパーフィルターを使ったドリップコーヒーを毎日淹れています。ので、必需品なのがドリッパー。このドリッパーは布を通す「ネルドリップ」に近い形らしく、雑味が出にくいとの触れ込みを信じて買いました。まぁ、川田は味覚がそこまで繊細ではないのであまり複雑なことは申し上げられませんが、それでもおいしいと感じています。プラセボかもしれませんが。
 ドリッパーの下にはコーヒーサーバー。これが満杯になるまでコーヒーを淹れて1日かけて飲み尽くしています。500mlあれば一日楽しめます。

 まぁ、これらを7月に購入しました。今までもコーヒーを淹れたりマッキネッタを使ったりはしていましたが、道具が古くなっていったり、マッキネッタに至ってはどこにしまったか分からなくなってしまったので再購入という感じです。
 とにかく、道具というものは劣化してしまうこともあるし、無くしてしまったり、意図せずして壊れてしまうものです。川田は結構そういうことがあるとショックを受けたり、かなしい気分になってしまうものです。
 ですが、今回これらのコーヒー道具を再び買い揃えて、またウキウキでコーヒーを毎日淹れています。そんなときに思うのです、今までの道具を使って鍛えてきた技術力(いや、そんな大仰な言葉を使わなくても…そんな大したコーヒー淹れてへんよ…と自分で思います)が、新しい道具になっても活かされているのだなぁ、なんてことを。マッキネッタは大方の使い方を覚えていたし、火加減も数回の調整で美味しいエスプレッソを抽出できましたし、ドリップコーヒーも然り。
 なんでも試してみることですな。トライ・アンド・エラー。いつかちゃんとできるようになることを信じて。

 この10月から、洗足学園音楽大学の大学院の授業に参加することになりました。不思議なご縁で参加が決定しましたが、川田個人としてはしっかりと頑張っていい演奏を届けること、何より研究授業なので、研究する学生ちゃんたちの邪魔にならないように役目をしっかりと果たすことを胸に頑張って川田にとっては初めての作品を練習しています。
 オペラの場面ごとを勉強していますが、とにかく作品にかじりつくのが精一杯です。そのときに最初、敢えて「楽譜通りに歌わない」という練習をすることもあります(ただし、無秩序に演奏する、とは全く違う)。リズムを変える。楽譜の指示とは違うテンポで早く・遅く歌う。全部フォルテ・ピアノで歌う。言葉を分解する・言葉だけ喋って歌わない(=音程をつけない)。他にも色々練習の方法はありますが、これもトライ・アンド・エラーを続けることで本番の演奏が少しでも良くなると信じて練習しています。
 このときに川田は「間違いを恐れない」ことを自分に科しています。間違えてもいいんですよ、練習なんだから。大きな声を出して間違えて、それを自分で反省すればいいんではないでしょうか。一人だけで行う練習の時も、誰かと一緒に行う稽古の時も。

 まっ、川田は誰よりも大きな声で、誰よりも間違えていきますので、関係各所の皆様、ご承知おきのほど、そして寛大な御許しを乞い願いつつ。

 初めてコーヒーを自分で淹れたのは中学生の頃。山ほどコーヒー粉をドリッパーに詰めて苦いを通り越してえぐみのあるコーヒーを飲み、翌日具合が悪くなった頃に比べたら、多少は上達してるはずです。歌もあの頃より上達してるでしょう、かね。

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