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コロナ渦で、自分を高めるということ   〜経営者のつもりになって考える〜

新型コロナウイルスの問題で、東京を中心に一部地域で緊急事態宣言が出され、それが全国に広がることとなりました。徐々に和らぎ今は収束の見込みがあるものの、2次被害も想定され、回復には一定の時間もかかるでしょう。
このようなコロナ渦で、バリスタの皆さんはどうするべきでしょうか。「今やるべきこと」「その理由」について解説していきたいと思います。


〜経営者のつもりで、このコロナ対策を考える〜

バリスタというとだいたいは20代〜30代くらいが多いでしょうか。中にはオーナーバリスタや、ロースターを兼ねていたり、様々な形態がありますが、私が想定しているのは、カフェ、コーヒーショップで店舗作業に従事するスタッフの皆さんのことです。最大で店長職くらいまでが含まれているイメージです。
そんな皆さんには是非これを機会に、経営者のつもりになって、どうこのコロナ問題と向き合うかを考えてほしいのです。外出は自粛され、店に人は来ない。店の営業はできず、ネット通販やWeb活用でしか対応できない。などなど、今は厳しい環境下にあると思います。その中で、どうすれば自分の店が生き残っていけるのか、を考えることは非常に重要なことです。
例えば月島のあるもんじゃ焼き屋さんでは、店内レイアウトを思いっきり作り替え、完全にテイクアウト店のような形態にして、売り上げを伸ばしました。他店は店内に入らないとメニューも見られず、テイクアウトをやっているかもわかりにくいなか、店前に商品を並べ、スタッフも店前に配置し、テイクアウトがやっていることを一眼でわかるようにしたのです。都内のあるコーヒー店では、コーヒー豆の抽出器具や豆を店前に設置し、通行人でも何を販売しているか、何を推しているかわかるようにすることで、地域のお客様増に繋げている事例もあります。その該当店舗は、前年比で120%増だそうです。
その他、国内外でも様々な取り組みがなされており、SNSやニュースサイトでもシェアされています。

1スタッフとして働いているとなかなかわかりにくいですが、中小企業では、この状態を1年間続けても無事で居られるような会社は1%もないと思います。おそらく多くの会社は半年が精一杯。厳しいところだと2〜3ヶ月という会社もあるでしょう。報道でもあるように、すでに閉店を選択したり、倒産しているような店もあります。
”こういう時に備え、キャッシュを用意していないのが悪い”なんていう論調もありますが、成長している会社、注目されている会社ほど、利益が出たらそれを出店や買い付け、新しい企画に回すので、伸びている会社ほど実は運転資金に余裕がない、というのも実情です。
つまり皆さんが普通に今の職場で働き、給料を貰い続けるためには、この状況下でも店が営業していけるような、何か特別な方法を考えていかないということです。
もちろん皆さんの雇い主は色々と考えていることでしょう。でも1つの脳で考えるより、2つの脳で考えるほうがアイディアは出てきます。そして現場に居る皆さんのほうが「普段見えていること」があるはずです。1人でも多くの顧客を獲得するためには何が必要なのか、あなたも経営者になったつもりで考えてみてください。
私が書いた別なnote記事「困難に負けずに有事を乗り切る 〜業界を盛コロナ渦で業界全体を考えて動く人たち〜」という題名のものがあります。そこでは業界全体の活性化を考えていち早く動いたお二人を紹介しています。彼らは自分の店や商売のことだけではなく、業界全体のことを考えて動き、情報共有をしているのです。バリスタの皆さんも自分の与えられた作業だけではなく、まず責任者になったつもりで自分の店のこと、会社のことを考えてみてください。その考え、知恵を絞り出すことが、あなたの成長に繋がることは間違いありません。
新しい売り方?新しい商品?今の商品やサービスの見直し?他の業界で参考になる取り組みはないのか?こういったことが、店を救うアイディアになったとしたら、必ずあなた自身の成長につながるはずです。



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